『折々のことば』4/23

2015-04-23 10:18:20 | 「折々」読んで
今日はボードレールのことば。
仏語の詩集の中であえて英語で書いてあるそうです。

Any where out of the world
「この世の外ならどこへでも」と訳しておられます。

「今と違う世界で幸せになれるという「青い鳥」の夢ではなく」
と続けられますが、そうなんですか。
私には「青い鳥」は(痛い)のですけれど。

「逆である。常にある場所から逃れ、住むべき
 別の場所を夢見る・・みみっちい人生」
・・結局同じに思える私はバカかもしれませんが
それにしても、みみっちい、とは突き放されますな。
偉い先生の感覚をみる思いがします。

先生は更に続けられます。
もう一つワクの大きな世界があるようで
「そういう移住の夢で覆われた世界そのものの
 外へ出たいという、そもそもかなわぬ夢。」

そんな夢があるんでしょうね。

住むべき別の場所を夢見る、たぶんよくある話ですが
その「執着」から手を離せばよいだけのことです。

一つ次元の違う大きな世界はあるのかないのか不明じゃん。

しかしそれを文章にしながら「そもそもかなわぬ」とは。

哲学者とは変なことを言いつつ世を渡る生き物のようです。


引用した any where は新聞に2語で書かれていましたので
そのままに書きうつしています。


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