北炭真谷地5051
ボールドウィン製8100型模型 モデルワーゲンHOj製品
買ったのは1996年8月、銀座天賞堂エバグリーンショップ(委託品)です
96年8月5日は、初めて12mm製品(キハ251、254)を買った日です。
8100は3両目に買った12mm製品というわけです。
2009年6月号「とれいん」に「私を趣味人にした模型」という特集があり、私も参加となったので、私の「大エポック」=「初12mm」の時期を調べたわけです。
1/87に憎しみを感じていた16番ゲージャー井門がこっちに乗り入れる大事件だったわけですから・・・・・
モデルスIMON創業の1年4ヶ月前です。
いきなりバラバラの写真が出てきてすみません。
実は、バラバラにする前に写真は撮っていません。
モデルワーゲンの9200と8100は、腰が高くて駄目だと言われます。
HOJCの面々は車高を下げる事を考えて改造しながらキットを組み立てているなどと聞きます。
エバグリーンで完成品の委託を買った私としてはがっくり・・・
「えーい!それなら分解してみてどうやったら車高が下げられそうか見てやれ!」
と言うわけで分解してみました。
「これならイコライザーを削るだけでもかなり下がりそうだ」
となり
「中身の構造の記録のためにも撮っておこう」
と、撮った写真が上の写真です。
(この模型はテンダーモーターです。モーターはテンダーに積み、ウェイトだけを積んで最大限に重くした機関車の動輪を駆動します。)
バリバリ削りました。
思ったより良く削れてしまい、削りすぎたかな?と青くなりながら組み立ててみて意外に丁度良かったという感じです。
(でも、細かい作業についてはもう忘れてしまいました)
少々ウェザリングを掛けました。
ずいぶん車高が下がりました・・・・見違えるばかりです。
元の模型はランボードと動輪が離れていましたが、車高を下げると実機の写真に似て動輪がランボードの直ぐ下に来ます。
2mm程も下がったのにスノープラウの高さが丁度良いのは不思議です。
模型メーカーとしての視点で見ると、8100は国鉄制式蒸機と比べて驚くほど部品点数が少なくて済む機関車です。
表から見えないスチーブンソン式バルブギアであることが大きいのです。
こういう機関車を製品化したいものです。
関西合運(正式には「鉄道模型大集合IN大阪」でしょうか)に持ち込みました。
ちゃんと走りました!!嬉しいです。
ところで、実物に似ているか?と言う話になるとちょっと心配なのです。
ボイラーはもっと短く、もっと太くないか?
キャブはこんなに大きいか?
フロントのエンドビームは横広すぎないか?
等という声も聞こえてきます。
寸法の煮詰めが甘いように感じます。
くやしいです。
9200と並べてみました。
テンダーが全然違うんですね。 キャブの屋根、やはり広すぎでしょうか。
珊瑚の9600と並べてみました。
よく「模型にはデフォルメが欠かせない」と言う言葉を聞きます
一面では正しいところもあるのですが、多くは縮尺通り作れないことの言い訳だと思って良いです。
16番の場合、線路幅は1/64です。 断面は1/??、長さは1/80にしますので、デフォルメのようなことが絶対必要です。
HO1067の世界にはそういう必要が無い → 凄く楽なのです。 労無くスケールダウンできてしまうはずです。
これはデフォルメなのでしょうか
(此処で言う「デフォルメ」と「デフォルメのようなこと」は全然違います)
8100にはほどほど信用して良い図面があるのでしょうか。
(実物図面とホンモノは差が大きい事もあります・・・実物図面は参考程度にしたいものです・・・図面と実物に大きな差が有るのは鉄道車両に限りません)
色々な角度からの実物写真と模型化図面を一週間、毎日交互に見ながら寸法を追い詰てゆく手もあるかと思います。
16番モデルの寸法を測ったのかもしれません
→ 16番模型の寸法というものに対する認識に甘さがあったのかもしれません。
そうは言ってもこの8100も、HO1067以外のモデルと比べるとだいぶ良いかもしれません。
(他モデルの写真と実機写真を見て頂ければ判ると思います)
特に車高を下げた姿は良いと思います。
製品種類が少ないHO1067
「質」で差別化するのか、種類を増やすべきなのかと言う議論もあるかと思いますがHO1067でやるからにはもう少しファインな製品を提供して欲しいものです。
模型メーカーの責任の重さを痛感いたします。