死ぬほど忙しい中、天気が悪いので塗装で苦戦中の小田急1700。
なかなか報告が上げられないのでまたキューロクです。
そして1週間に2回ペースでの出張が続きます。
ハンドレール代わりに煙室に付いている手摺(ホッチキスの弾状の手摺)を付けるための穴開けケガキの為にマスキングテープを貼ってみます。
(ホッチキスの弾;口径=25㎜じゃなく事務用品です)
69620の場合、ハンドレールより微妙に低い位置に長いホチキスが植わっています。
http://eyeyan.blog71.fc2.com/blog-entry-1144.html
長いホチキス弾を作って結局燐青銅製を採用しました。
そもそも、キューロクはこんな設計の機関車でした。
助士席側のハンドレールの中には過熱ダンパー操作用のロッドが仕込まれていました。
そのロッドは運転室内でハンドルを回して煙室側面の過熱ダンパーを操作する為のものです。
過熱ダンパー操作用ロッド組み込みハンドレールは運転室前面を貫通して運転室内に届いていました。
機関士側ハンドレールは、一般的な目的=整備時等に人員が掴む、だけなので普通の位置にハンドレールノブが有って、キャブ直前のボイラーケーシングから煙室前端まで真直ぐに繋がっています。
助士側ハンドレールは
① そもそも運転室内に支えが有るため運転室直前にはハンドレールノブは無い。
② ハンドレール延長の煙室側面には「過熱ダンパー」の機械が付けられていたのでその分だけ短い。
ということから、ハンドレールノブの位置は左右不揃いでした。
そして
過熱ダンパーが有る部分は過熱ダンパーの下側に長いホチキス形手摺が付けられていました。
1922年中頃、過熱ダンパーが廃止されてしまいます。
それ以降、過熱ダンパー装備機の過熱ダンパー撤去も行われます。
2つの外観変化が起こりました。
(1)助士席側ハンドレール及びノブ位置が機関士側と同じ(線対称)に設計変更。
(過渡期形として「無い」過熱ダンパーの位置にホチキスを植えたかもしれません)
(2)設計変更前の機関車ではハンドレールノブの位置をそのままに機関士側同様の煙室最前部まで延長したものが多い。
(1)&(2)以外の機関車はハンドレールノブ長さが左右不揃いで助士席側煙室側面にホチキス形手摺を持ちます。
これ↓がその例です。
http://c5557.photoland-aris.com/59684hozon.htm
ホチキス持ち機関車最後が59688辺りです。
えっ?
じゃあ69620は?
過渡期形? でも59689辺りから後はハンドレールノブの位置も左右線対称の設計変更形ばかりです。
ここで更に驚きの発見!!
金田茂裕さんの「国鉄の蒸気機関車」
https://www.amazon.co.jp/%E5%BD%A2%E5%BC%8F%E5%88%A5%E5%9B%BD%E9%89%84%E3%81%AE%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A-4-%E9%87%91%E7%94%B0-%E8%8C%82%E8%A3%95/dp/4871126145
ここに69620の古の時代の姿が載っています。
助士席側のハンドレールは(1)です。
この辺りの番号の9600形は、川崎製造で製造番号も「続き」番号です。
69620も近い番号の兄弟たちと同じ「設計変更後の姿」だったのです。
末期の69620は「過渡期形?」という姿です。
金田さん写真集の69620と末期の69620は同一人物に見えます。
なぜなら、珍しいボルトの並び(反射板取り付け用?)が両者の煙室に見えているからです。
ハンドレールノブを付けます。
仮のハンドレールを通してマスキングテープで押さえて、
ボイラー内側から半田付けします。
ハンドレールは曲げたら使えないので抜いておきます。
問題の助士側ハンドレールを取り付けました。
つづく
なかなか報告が上げられないのでまたキューロクです。
そして1週間に2回ペースでの出張が続きます。
ハンドレール代わりに煙室に付いている手摺(ホッチキスの弾状の手摺)を付けるための穴開けケガキの為にマスキングテープを貼ってみます。
(ホッチキスの弾;口径=25㎜じゃなく事務用品です)
69620の場合、ハンドレールより微妙に低い位置に長いホチキスが植わっています。
http://eyeyan.blog71.fc2.com/blog-entry-1144.html
長いホチキス弾を作って結局燐青銅製を採用しました。
そもそも、キューロクはこんな設計の機関車でした。
助士席側のハンドレールの中には過熱ダンパー操作用のロッドが仕込まれていました。
そのロッドは運転室内でハンドルを回して煙室側面の過熱ダンパーを操作する為のものです。
過熱ダンパー操作用ロッド組み込みハンドレールは運転室前面を貫通して運転室内に届いていました。
機関士側ハンドレールは、一般的な目的=整備時等に人員が掴む、だけなので普通の位置にハンドレールノブが有って、キャブ直前のボイラーケーシングから煙室前端まで真直ぐに繋がっています。
助士側ハンドレールは
① そもそも運転室内に支えが有るため運転室直前にはハンドレールノブは無い。
② ハンドレール延長の煙室側面には「過熱ダンパー」の機械が付けられていたのでその分だけ短い。
ということから、ハンドレールノブの位置は左右不揃いでした。
そして
過熱ダンパーが有る部分は過熱ダンパーの下側に長いホチキス形手摺が付けられていました。
1922年中頃、過熱ダンパーが廃止されてしまいます。
それ以降、過熱ダンパー装備機の過熱ダンパー撤去も行われます。
2つの外観変化が起こりました。
(1)助士席側ハンドレール及びノブ位置が機関士側と同じ(線対称)に設計変更。
(過渡期形として「無い」過熱ダンパーの位置にホチキスを植えたかもしれません)
(2)設計変更前の機関車ではハンドレールノブの位置をそのままに機関士側同様の煙室最前部まで延長したものが多い。
(1)&(2)以外の機関車はハンドレールノブ長さが左右不揃いで助士席側煙室側面にホチキス形手摺を持ちます。
これ↓がその例です。
http://c5557.photoland-aris.com/59684hozon.htm
ホチキス持ち機関車最後が59688辺りです。
えっ?
じゃあ69620は?
過渡期形? でも59689辺りから後はハンドレールノブの位置も左右線対称の設計変更形ばかりです。
ここで更に驚きの発見!!
金田茂裕さんの「国鉄の蒸気機関車」
https://www.amazon.co.jp/%E5%BD%A2%E5%BC%8F%E5%88%A5%E5%9B%BD%E9%89%84%E3%81%AE%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A-4-%E9%87%91%E7%94%B0-%E8%8C%82%E8%A3%95/dp/4871126145
ここに69620の古の時代の姿が載っています。
助士席側のハンドレールは(1)です。
この辺りの番号の9600形は、川崎製造で製造番号も「続き」番号です。
69620も近い番号の兄弟たちと同じ「設計変更後の姿」だったのです。
末期の69620は「過渡期形?」という姿です。
金田さん写真集の69620と末期の69620は同一人物に見えます。
なぜなら、珍しいボルトの並び(反射板取り付け用?)が両者の煙室に見えているからです。
ハンドレールノブを付けます。
仮のハンドレールを通してマスキングテープで押さえて、
ボイラー内側から半田付けします。
ハンドレールは曲げたら使えないので抜いておきます。
問題の助士側ハンドレールを取り付けました。
つづく