♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ 一番近い隣人に

2006年03月06日 | Weblog

 世の光の時間です。お元気でしょうか。村上宣道(のぶみち)です。

 えー、高齢化社会がどんどん進んでいる訳ですけども、介護への関心も高まっていてテレビなんかでも毎日のように取り上げられたりしてる訳ですね。自分もまさにその高齢化の中に入っている訳で人ごとではないんですけども。

 ある家でですね、父親が倒れまして寝たきりになってしまったんですねえ。それで母親、まあ奥さんですね、そして息子5人とその奥さんたち、それから末っ子が集まって家族会議を開いてですねえ、誰が面倒を見るかという話し合いになったんですねえ。で、みんな黙ってこういる訳なんですけれども、一番先に口を開いたのは母親で、奥さんで、「私は面倒見ないからね。今までさんざんお父さんには泣かされてきたんだから。」って言ったんですねえ。で、他の子供達もみんな顔を見合わせながら誰も言い出せないというふうな何とも言えない空気がその場を支配したということですねえ、ある方が話しておられたんですけれど。うーんこれはもう大変なことですねえ。

 あのう、作家の遠藤周作という方が、もちろん亡くなりましたけれども、その方を7年間介護した奥さんのじゅんこさんという方のことばにこういうのがありますねえ。「夫婦のどちらかが倒れた時、ものを言うのはそれまで元気であった間の夫婦のあり方、愛情と信頼の積み重ねだと思うというふうに言ってましたですねえ。で確かに、倒れた時にどうするとかという、それはいつどういうふうになるか誰もが分らない訳ですから、普段の積み重ね、愛情と信頼の積み重ね、これが大切なんだろうなあというふうに思いますねえ。

 イエス様は、あなたの隣り人を自分のように愛しなさい、というふうに教えられました。自分に一番近い隣り人っていうのは、それは奥さんであり、御主人であり、また子どもであり、自分の親であったりする訳ですよねえ。その一番身近な人との仲がぎくしゃくしてきたのでは、その信頼関係がないようではいざっていう時に大変なことになっていきますねえ。どんなに理想的な人類愛の話しをしていてもボランティアで一所懸命やってても、身近な人に本当に愛を注いでいくことが普段できていなければと思うんですけど、今日も私の周りの人を大切にしていきたいと思いますねえ。

 
 ( PBA制作「世の光」2006.03.06放送でのお話しより )


******

さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会に行ってみるというのもいいんじゃないかなあ。近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

***

このサイトは URL名として http://yonohikari.biblical.jp 
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする