♪ラジオ放送・文字版「世の光」

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PBA『世の光』を文字で 

■荒野にて / 板倉邦雄

2016年07月20日 | Weblog
2016/7/20放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。

 今日から旧約聖書の民数記に入ります。原題は「荒野にて」です。民数記という表題はヘブル語のギリシャ語訳聖書の表題です。内容から言いますと「荒野にて」がふさわしいでしょう。なぜなら民数記はシナイ山を出発したモーセと契約の民イスラエル国民の荒野の40年の歴史だからです。

 さてエジプトの国を出た次の年、2月1日、主なる神様はシナイの荒野においてモーセに言われました。「あなたがたは、イスラエルの人々の全会衆を、その氏族により、その父祖の家によって調査し、そのすべての男子の名の数を、ひとりびとり数えて、その総数を得なさい。イスラエルのうちで、すべて戦争に出ることのできる二十歳以上の者を、あなたとアロンとは、その部隊にしたがって数えなければならない。」 (民数記1章2節、3節 口語訳聖書)

 これから120万と言われるイスラエルの民衆は荒野の旅をしていかなければなりません山あり谷あり、日照の難があるでしょう。野獣の災害もあるでしょう。救助隊が必要です。特に他民族との衝突は避けられないでしょう。今までエジプトでこき使われ、奴隷根性だったイスラエルの成人男子たち、戦いの訓練をしていかなければなりませんでした。ですからシナイ山からの旅立ちの際、モーセが20歳以上の戦いに出ることのできる男子の数を数えたのはそのためだったのです。

 こうして12部族ごとの長が選出されてモーセとアロンに協力し、20歳以上の男子が一人ひとり登録されました。主なる神様が命じられたように、モーセはシナイの荒野で戦闘員を数えたのです。

 さてここから私たちは何を教えられるでしょうか。20歳で成人になると言うことは荒野の人生で様々な戦いが始まることを意味しているのではないでしょうか。荒野の人生には生きるための戦いが待っています。罪と罪の誘惑の戦いが待っています。人間関係の戦いもあるでしょう。そうして最後には、荒野の人生において死との戦いが待っているのです。私たちはこうした人生の戦いに備え、対抗し、戦い抜かなければなりません。

 イエス・キリストのことばです。
 「あなたがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている」。 ヨハネ福音書16章33節 (口語訳聖書)

  (PBA制作「世の光」2016.7.20放送でのお話より )

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