♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■誰に仕えて生きるのか  / 山中直義

2012年01月03日 | Weblog
2012/1/3放送

 世の光、火曜日担当の山中直義です。新しい年を迎えました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 誰に仕えて生きるのか、旧約聖書創世記31章には仕えるべき相手を間違えて苦しんだヤコブという人物が登場します。このヤコブは義理の父であったラバンに仕えてきました。20年もの間、それこそ奴隷のようにして必死に仕えてきたと言います。ところがラバンはいつまでたってもヤコブを愛することはなく、時に騙し、時に奪い、妬み、とうとう殺意まで抱くようになった、と聖書は言います。苦しみながらも懸命にラバンに仕えてきたヤコブです。が、彼はそもそも仕えるべき相手を間違っていたと言えます。

 いや、さらに言うならば、彼は自分自身に仕えたことで大きな苦しみを負うようになったと言えます。あのラバンに仕えたことももともとはヤコブ自身の考えから出たことでした。何が良いことで何が自分のためになるのか。すべてのことを自分で判断しすべてを自分でコントロールしようとする。そんな自分自身を主人とし、自分に聞きしたがって生きようとした結果、彼は自由や喜び、平安、すべてを失ってしまったのでした。

 誰に仕えて生きるのか。このヤコブのエピソードはそのことを私たちに問いかけているように思います。

 私たちは自分を信じ、自分の考えに従って生きるということをどこか当然のことと考えてはいないでしょうか。けれども聖書は本当にすべてを知っているのは、そして本当に私たちを愛し私たちを豊かに養い、自由と喜びを与えることができるのは実は私たち自身では無い、それはまことの神様お一人である、と教えています。まことの神様に仕えるその時に私たちは本当の平安や喜びをいただいて力強く歩むことができるのだと聖書は約束しているのです。

 誰に仕えて生きるのか、今一度立ちどまってゆっくりと考えていただきたいと思うのです。あなたを愛しあなたを守り導いてくださるそんな神様とあなたもどうぞ共に歩んでください。

    (PBA制作「世の光」2012.1.3放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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