新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

くじけないで

2010年06月11日 08時12分08秒 | 身辺雑記

 白寿の詩人、柴田トヨさんの詩集「くじけないで」を読んだ。

 涙がこぼれた。

 何故だろう?

    老人ホームに

    母を訪ねるたび

    その帰りは辛かった

    私をいつまでも見送る

     母

    どんよりとした空

    風にゆれるコスモス

    今もはっきりと覚えて

     いる

 つまらないことに不満を言っている私が、ひどく惨めに思えた。

 心が洗われた。  

 別館として、写真俳句ブログの「ひよどり草紙」を開いてます。

 ご覧いただけると嬉しいです。

   → こちら

コメント (10)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「信」とは何か | トップ | 泣いたほうがいい »
最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 心に染入る詩ですね。 (太郎ママ)
2010-06-11 08:37:29
 心に染入る詩ですね。
 情景が浮かんできます。
 こういうふうに、
 読者に想像させる、琴線にふれる、何かを呼び起こす、
 ことのできる文。
 見習いたいものです。
返信する
飾らない、やさしい言葉で淡々と綴られた詩集に (蘭子)
2010-06-11 14:17:30
飾らない、やさしい言葉で淡々と綴られた詩集に
泣けてくるのはどうしてでしょうか。
人の心を打つ詩ですね。
返信する
太郎ママさん、今日は。 (ひよどり)
2010-06-11 15:08:05
太郎ママさん、今日は。
このような人に脱帽するしかありません。
現実の生活ではどのようになっているのか知りませんが、とにかく飾らない「愛」の言葉が溢れています。
ふとわが身を振り返ります。
返信する
蘭子さん、今日は。 (ひよどり)
2010-06-11 15:09:59
蘭子さん、今日は。
99年の重みを感じます。
長生きするって、とても嬉しいことに思えました。
不思議ですね。
返信する
3年前、亡くなった母を、老人ホームに訪ねた時を (志帆)
2010-06-11 20:31:51
3年前、亡くなった母を、老人ホームに訪ねた時を
思い出しました。母も玄関まで送ってきて、「今度いつ来るの? 早く来てね・・」と繰り返していました。
どんな心境だったのでしょう。

柴田トヨさんの詩がこころに沁みます。
返信する
ネット上でお顔も拝見しました。 (Rei)
2010-06-11 21:29:05
ネット上でお顔も拝見しました。
穏やかで素敵なお顔なさっていました。
90歳過ぎてから詩を書き始められたとか驚きました。
何事も始めるのに遅すぎることはない、とどなたがおっしゃっていましたが、
柴田トヨさんのお話を知り、力を頂き励まされた思いが致します。
返信する
志帆さん、今晩は。 (ひよどり)
2010-06-11 21:36:03
志帆さん、今晩は。
今は核家族化しているので、介護が難しくなってきたのでしょうね。
老老介護とか老老痴呆という言葉もあります。
そう考えると、長生きしたかなあと思ってみたりします。
なかなか思うようには行きませんね。
返信する
reiさん、今晩は。「 (ひよどり)
2010-06-11 21:39:49
reiさん、今晩は。「
遅すぎることはない」
確かにそうですね。
目まぐるしく世の中が動くので、とてもついていけませんが、回周遅れでも、マイペースで動くことにしております。
足手まといになるでしょうが。
返信する
素敵な詩です (ひろこーぼ)
2010-06-13 22:38:19
素敵な詩です
私の母は享年92歳でした
その母もその時は母のことを思っていたのでしょうね

ちゃんと詩を理解していない私はそんなことを思いました
すみません
返信する
ひろこーぼさん、今日は。 (ひよどり)
2010-06-23 12:51:43
ひろこーぼさん、今日は。
コメントがひどく遅くなってご免なさい。
この人の詩は、何も飾り気がないのに、ひどく心をうちます。
母が子を思う心、子が母を思う心、そのいずれもが、愛の原点のように思います。
返信する

コメントを投稿

身辺雑記」カテゴリの最新記事