今の床屋さんに世話になり始めたのは、今から２０年ほど前です。
その店の若奥さんが、私を担当してくれました。
まだ子供さんは小さかった。
愛想のよい人で、ややボーイッシュな感じの美人でした。
その当時から、私の頭髪はかなり乏しかった。
しかし、私が、「いやー、ずいぶん薄くなったなあ」と言えば、「いいえ、そんなことはありませんよ！」と、私の言葉を言下に否定してくれました。
それから年月が経過しました。
もちろん、私の頭髪は発展的に薄くなって行きました。
でも、「これじゃあスカスカだねえ」とでも言えば、「いいえ、ちょっと手間をかければ大丈夫ですよ」と、ヤンワリと答えてくれました。
さらに歳月を重ねました。
私はヤケになって、「いっそのこと、ヘッドスキンにでもしようかなあ」と言ったことがありました。
彼女も少しギョッとしたらしく、しばらく私の頭を見たのち、
「いろいろと被りものもありますよ。なんなら検討してみましょうか」
と、遠慮がちに言ったのです。
あのころ２０代の若奥さんも、今は３人のママ。上の娘さんは、高校受験の勉強中です。
２～３日前、お盆中だったのですが、床屋さんに行きました。
いつものように、あっちこっちと話題が楽しく飛びました。
鏡に映る愛しい私の頭は、アイパーをしていた昔日の面影はありません。
「これじゃあもう、手の施しようはないねー」
私の偽らざる感懐です。
鏡に映っている彼女の顔が、ニッと笑い、
「私が頑張ります！まだまだ大丈夫です！」 と、まるで太鼓判だった。
もはや何をしても、しないと同じこと。今の日本とそっくりです。
しかし、彼女の言葉によって、私は明るい気持ちになれました。
それにしても、「私が頑張ります」って、どんなこと？
別館として、写真俳句ブログの「いのちの囁き」を開いております。
ご覧いただけると嬉しいです。
→ こちら
今流行りの1,000円散髪屋では味わえないことで、羨ましい限りです。
私も薄い方ですが、高齢でふさふさよりも薄い方が親しみを感じます。
でも、「剥げた」と言われるのは人権侵害と思いませんか？ 「薄くなった」のです。
ひよどりさんも薄くて良かったです。
これからの人生、お互いに「励」まし合いませんか !!
「オタク、禿が進みましたね。このまま行ったら、もうどうしようもないですね」
こんなことを言われたら、きっと怒るでしょうね。
「余分なこった！アンタには言われたかねーよ！」となるかもしれません。
孫がもっと小いさかったころ、「お祖父ちゃんの髪の毛、これから生えてくるの？」って、質問されました。
「そうねー、生えてくるといいねえ」と言って、抱きしめました。
つまり、「禿げた」も言う人によって、受け止め方が違いそうですね。
理容院 の若奥さん 優しい方ですね。家は代々男ばかり生まれ 近所から男系(つる)と云われていますが そろって若くから髪が薄くなります。人それぞれでひどく 気にする者もいますが しない者もいて
スキンヘッドにして わざと目立つようにするつわものもいます。遺伝だと正月などで集まると云っています。
そして、変に小細工せずにそのままでいらっしゃるひよどりさんも素敵です。
祖父はピカピカでしたが、それが一層人物を引き立たせるような気がしていました。私は潔いハゲ氏が好きですよ。被り物や一九分けをした方より、はるかに好感が持てます。
特別な育毛剤かけるとか、何時までも、年寄りを感じさせぬ若さを保つような調髪に、頑張って貰えるのでは？。
白髪の小生は、思えば５５年以上地元の１年先輩の床屋にお世話になってます。
わが家は父も弟も薄いのですが、私が薄さではトップを行っています。
もっとも、先日会った叔父は私の上でした。
もちろん年齢が上なので当然の話です。
今さら親を恨むワケにもいかず、むしろ息子を気にしている親ばかです。
仕方がないですね。
潔いハゲ氏とは恐れ入りましたが、もはや小細工はバレバレなので、むしろみっともない感じになりそうです。
いっそのこと剃ってしまおうかと提案したら、床屋さんには反対されました。
自然がいいのだそうです。
若い女性に調髪してもらっています。
話題はいい加減な内容なので、とても楽しいひとときとなります。
実のところ、白髪の人がとても羨ましく思っているのです。
私は薄い上に白髪ですから、まったくどうにもなりません。
微笑ましい間柄ですね。
代が変わると通わなくなる例もありますが、若奥さんの素直な人柄が垣間見えて、又、相変わらず通い続けておられる貴方様のお人柄もまた垣間見えます。
居心地の好い場所というのは貴重ですね。
一定期間毎にかよっているので、気心も知れ、
のんびりと時間が過ぎます。
カミさんにやってもらってもいいほどの髪の量なのですが、気晴らしに通っています。