9時ごろから東京は小雨が降っていた。
10時から、駒込のお寺で嫁さん(長男の妻)の三回忌法要。嫁さんは一昨年の7月末、病気を患って帰らぬ人となった。生後10ヶ月の赤ん坊を残しての急逝であった。
もうあれから2年間が過ぎて行ったのだ。1年余りの間、私たち夫婦の家に息子たち父娘を引き取って、4人暮らしを送った。突然妻を病魔に奪われ、10ヶ月の娘を残された息子の苦労は、筆舌に尽くしえないものがあったと思う。私たち夫婦にしても、急に育児生活に入ったので、大動転の毎日であった。私も妻も、入院するほどの病気になり、気力も体力もメタメタとなった時期もあった。
息子は今、勤め先に近い大田区に居を移し、保育園のお世話になりながら生活している。
「男手一つ……」の子育てなので、苦労は多いと思うが、「子供から笑顔が消えないように!」をモットーにして、苦闘しているようだ。
法要には、嫁さんの両親とあね様も出席してくれた。また、私たちの長女も出てくれた。長女も子育て中なので、よく顔を出してくれたものと思い、とりわけ嬉しかった。
取り立てて話す事柄もないので、場の空気は和まなかった。そんなものなのだろうと思う。嫁さんのあね様が、母親の「物忘れ」を気にしていろいろ言っていたが、ことがことなので話に弾みがつくわけがない。
法要は1時間ほど。
帰りがけに、激しい雷雨に見舞われた。ここのところ遭ったことのないほどの降りだった。
法事のため、孫娘が3日間わが家にいた。母親のいない幼児は手がかかる。
日頃は父娘の二人っきりなのだと思うと、不憫でどうしても甘やかしてしまう。孫にとっていいことではないのだが、ジジババの弱さだ。
私たちには、孫娘がもう一人。長女の娘だ。まだ1歳半にはなっていない。長女の勤めの関係で、保育園の世話になっている。入園したてのころは、よく風邪をひいていたが、今は抵抗力が付いてきたらしい。むしろ長女のほうが、咳が治りきらずに長引いている様子だ。
その孫娘は、娘の「里帰り出産」で生まれた。長男の孫娘の育児が始まって間もなかったので、わが家はテンヤワンヤだった。十分に世話を出来なかったことが、妻の胸には重く残っている。しかし、そちらは夫婦揃っての育児なので、安心だ。ただ、顔を見に行きたいのに行けずにいる。
4時半ごろ、長男のほうの父娘が、揃って帰って行った。タクシーの窓越しに見る孫娘の表情に、淋しさを感じとってしまうのは、私の勝手な「読み過ぎ」なのに違いない。
参院選は、自民党の「歴史的惨敗」で終わった。
あまりにもひどすぎる閣僚たちであったと思う。特に赤城農相には呆れた。話題のたびに、立派な屋敷がテレビ画面に出されるので、庶民の神経は苛立ってしまった。沈静化し始めたら、今度は「絆創膏と無精髭」。答えはブッキラボー。最後は「事務所経費の二重計上」がまた暴かれ、しかも、弁明不十分のまま病院へ逃げ込んだ。
弱いところを突いた作戦は、汚いが見事だ。引っかかるヤツが悪い。しかし、今後における日本の舵取りは、どんなことになるのだろうか。
政局に憂き身を窶すヒマは、ありませんぜ。
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