健康上の理由から、節酒をしています。かれこれ数年になるでしょうか。
当時、医師から厳しい宣告を受けたのです。
塩分は一日6グラム、酒は1合」
「守れなかったら、いずれは腎臓透析になります。そんなに遠い未来のことではありませんよ!」
私としては、悩む余地のないハナシでした。
塩分の6グラムは、カミさんの守備範囲と思い、重きを置いておりませんでした。
また、「酒1合」にしても、「1合まで飲めるのならヘイチャラだ」と思っていました。
一日の塩分を6グラム内で抑えようとすると、かなりオオゴトでした。
大好きなラーメンが食べられないし、カレーライスも食べられない。
しかし、「盛りそば」という選択があり、居酒屋では、「冷奴」や「湯豆腐」というテがあります。
ところが、酒には代替の手段がありません。
明日や明後日の1合を借りてきて、「今日は3合」という手段は禁じ手なのです。
でもマア、なんとか今日までやって参りました。
お陰様で、なんやらのむずかしい数値もさほど悪化せず、無難な日々を送っています。
それはそれ、とても好ましことなのですが、やはり節酒には副作用がありました。
酔った人と酔った上でのハナシが出来なくなってしまったのです。
酔った人の多くは、酔った人と酔っていない人の見分けがつきます。
酔ったフリをしても、酔った人には見破られてしまいます。
そんな気配が、なんとも寂しいカギリです。