新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

OB会余聞

2014年11月05日 18時37分08秒 | 身辺雑記
 
 
  一昨日、市ヶ谷駅の付近で、OB会があった。ある会社を退職した者たちの集まりだ。
  毎年、11月1日と定めて開いているのだが、今年は祝休日と重なったため、11月4日開催となった。
  今年は第8回。つまり、ある会社と会社が合併し、新たなOB会として発足し7~8年が経過したことになる。
  合併当初、両社はなかなか溶け合えなかった。
  一方の会社の社長だった私が社長となり、もう一方の社長が副社長という形でスタートした。
  私は社長のままだったが、副社長にならざるを得なかったもう一方の社長の心中は、察して余りある。
  社長がこの形なのだから、その他の役職者も、重なり合わず、補い合えるような人事配置に考慮した。
  言葉で言えば格好よいが、実際はなかなか旨くはいかない。言うに言えぬ激しい葛藤があった。
  もちろん、人事は葛藤の一つにしか過ぎない。
  両社にはそれぞれの歴史があった。それぞれ誇りを持っていた。もちろん、それぞれに傷や欠点もあった。
  今になって振り返れば、もっと賢く対処できたはずと思うが、当時は客観的にはなれなかった。
  冷静に考えれば、合併を選択せざるをえない時代背景があった。両社の事情もあった。
  ひとたび選択して合併に漕ぎ出したからには、もはや振り返る余地はなかった。
  私たちはがむしゃらに舟を漕いだ。漕がざるを得なかった。
  その結果としての現在だ。
  幹部は幹部として、社員は社員として、多くの労苦があったことと思う。
  私の苦労などは、苦労とは言えない。言ってはならない言葉だ。
  もともと社風が違う会社同士の合併だった。
  社員気質も違っていた。業務の仕方も違っていた。月給も違っていた。
  私の想像を超えた労苦があったはずだ。 
  OB会会長として、開会に際しての挨拶を述べながら、言うに言えない感懐に襲われた。
  OB会に参加してくれたメンバーは、おおよそは健康なのだろうと思う。
  参加しなかった人たちには、「都合が悪い」、「体調が悪い」などのほかに、理由があったのかもしれない。
  「また来年も来ます!」
  熊本から参加してくれた会員が、笑いながら豪快に言ってくれた。
  「一日一合」の医師の指示を、私はかなりオーバーしていまった自覚がある。
  二次会では、酒を飲む代わりに、多くの歌を唱った。
  
  
  
  
コメント (4)
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