新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

日本が溶けて行く!

2010年05月25日 07時11分50秒 | 身辺雑記

 一昨日の日曜日の昼ごろ、JR電車に乗った。

 ドアが開いたので乗り込もうとしたところ、後から、小学生程度の女の子が、車内へ走り込んだ。

 彼女が座ろうとしていた席に、外の女性客(20代女性)が座った。

 その小学生は、私の前を猿のようにかいくぐって、次なる空席へ飛びついた。

「・・・・?!」

 私は呆気にとられて、その女の子を見た。

 ほっぺたの大きい浅黒い顔色をしていた。

 その子の前に、両親らしい男女が立った。30代後半から40代にかけた年代のように見えた。

 座った女の子が、母親に笑いかけた。母親も「ニンマリ」として笑顔を返していた。

(よくやったわねえ)と言っている眼差しに見えた。

 ジーンズを穿いたその母親には、繊細さや聡明さは感じられなかった。つまり、よく見かける「オバカなキママ女」だった。我が子が恥ずかしい行動をしたという自覚がない。

 父親らしい男は小太り。しかし疲れた表情を浮かべていた。無気力にも見えた。

 女の子は、鞄からゲームを取り出して、ゲームを始めた。

 親二人は、すぐに自分たちの話に没入した。

 7人掛けのシートに、男性が1人。横書きの本を読んでいた。

 女の子を除く5人の内、50代女性が1人。ゴソゴソする紙袋を持って、ソワソワしていた。

 もう1人の女性は、文庫本を読んでいた。

 あとの3人は携帯電話だ。午前中だったせいか、居眠りはいなかった。

  「溶けて行く日本」

  この地球の表面で ちっぽけな日本が

  大陸にへばりつく形で 頼りなく浮いている

  そんな頼りない国に

  ひどく疲れ果て 無気力な男たちがいる

  自分のこと以外に何も考えない オバカな女たちがいる

  このちっぽけな日本が トロトロと溶け始めているのに

  無気力な男たちは オバカな女たちの機嫌をとっている

  オバカな女たちは なにしろお馬鹿なので

  機嫌をとられて それだけでご機嫌になっている

  家庭という家庭に 家庭という考える部屋がない

  子供たちは 話し方も分からない 歩き方も無様だ

  若者たちは 自分たちの言葉を発明し 大人とは話さない

  この国には国民がいない 

  教師もいない 牧師もいない 僧侶もいない 神主もいない

  神も 仏も 鬼も この国を見限って いなくなってしまった 

  残っているのは 身勝手な市民ばかり

  ちっぽけな日本が かなり溶け始めたというのに

  無気力な男たちも オバカな女たちも 身勝手な市民たちも

  誰一人として気にしていない

  自分たちも一緒に溶けるのに だれも頓着していない

  百年後の世界地図に 日本の国は もう見当たらない

  歴史も残らない 

     

コメント (10)
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