新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

鳩ちゃんの居座り

2010年05月14日 07時22分27秒 | コラム・エッセー

 4月23日、参議院本会議での鳩山演説。

「すべての政策に職を賭す覚悟で臨んでいる。普天間の問題も、当然含まれている」

 どのような受け止め方をしても、ここまで言えば、「出来なかったら退陣する」と言明したことにならないか。

 この国の総理大臣が、「職を賭す」覚悟を示しながら、「5月末まで」という期限を自ら区切った筈だ。

 だが、いまだに道筋さえ見えない。

 それどころか、5月13日夜、鳩山総理は、普天間移転問題について、「5月ですべてできあがったということは、なかなか難しいかもしれない。6月以降も、安全保障の問題は議論しなければならない」と言った。

 つまり、引責辞任を否定し、「6月以降も継続して調整する」と表明したのだ。

 ここまで来ると、「言葉が軽い」という表現ではなくなる。

 日本国民はもとより、アメリカ政府をも、裏切ったことになるのだ。

 この事態は、ひとり鳩山由紀夫氏が嘲笑されるだけでは収まらない。

 彼ひとりの信用失墜はどうでもいいが、日本国がアメリカや諸外国の信頼を失うことに繋がり、我が国の安全保障にも大きな問題を残したのだ。

 もはや「言葉が軽い」という批判だけでは済まされない。

 閣僚たちの腰砕けにも呆れた。

 野党の無力にも失望した。

 以前の日本には、「保守」と「革新」の対立構図があり、「「革新」のエネルギーが大きなうねりを見せたことがあった。

 現段階において、鳩山政権に「ノー!」を突きつけるエネルギーは乏しい。

 鳩山由紀夫氏へ向けられた嘲笑は、すべての日本人に向けられたものと考えるべきかもしれない。

 嘲笑されるに止まらない。

 安全保障が脅かされることにもなりかねず、ことは極めて重大だ。

 

コメント (8)
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