昨年の秋頃、医師から、塩分制限を指示された。
紅葉が燃えている頃だった。
「一日6グラム以下にして下さい」
今すぐに死ぬわけにはいかない。医師の指示に従うことにした。
6グラムがどの程度の量なのか、私にはよく分からない。
その後、わが家の食卓風景が変わった。
旨い不味いは言っていられない。
困るのは外での会食だ。
立食パーテイなら、料理に手を付けなくでも、なんとか誤魔化せる。
お膳の料理となると、周囲の人が不審に思ってしまう。お互いに気詰まりだ。だから、「塩分制限」について、説明せざるを得ない。まったく不便。
出不精になってしまう所以である。
塩絶ちの月日の巡り若楓 鵯 一平
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