新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

談論風発

2010年05月12日 12時00分47秒 | 身辺雑記

 昨日、後輩のK君、Y君と、久しぶりにイッパイ。

 彼らも一線を退いたので、ゆったりと時間を作れた。

 時節柄、話題の中心は、普天間基地移転など。

 我々は、良くも悪くも、55年体制の中で仕事をしてきた。

 政治的に言えば、保守と革新が表面上で対立し、裏側では妥協的な手の握り合いをしていた時代だったように思う。

 だからこそ、自民党側から憲法改正の声も出なかった。怠慢もはなはだしい。

 靖国神社の参拝ですら、「恐る恐る」やっていた。

 一般の会社だって同じだ。

 経営者側も従業員側も、決定的な対立を避け、お互いにぬるま湯に浸かって過ごした。

 妥協的と言うより、論議を避けてきた。それで済んでいたのだ。

「表面を巧く繕いながら、そこそこの生活ができていればいい」

 そんなぬるま湯社会に、急速に「新自由主義」が入り込んできた。

「強い大」が「弱い小」を駆逐していいという社会になった。

 従来以上の「格差」も生じた。

「こんなことではたまらない!」 多くの人の偽らざる不満だった。

 折りもおり、というより、「55年体制」によって劣化していた自民党が、脆弱な体質をさらけ出して、無惨にも自己崩壊した。自分で崩れてしまった。

 上手い具合に芽を吹いたのが民主党だ。しかし、右と左がごちゃ混ぜだ。

そんな時に、衆議院議員選挙が行われたのだ。

 民主党のかけ声は元気よかった。

「コンクリートから人へ!」、「子供手当ての支給」などのかけ声も勇ましかった。

選挙民たちも、「たまには政権交代をさせてみるか」と、軽く思ってしまった。

 その結果、民主党の独り勝ち。

「コンクリートから人へ」と同時に、「アメリカから中国へ」という姿も見えた。

 米軍基地問題が表面化するのは、当たり前のことだったのかもしれない。

 そんな話に花を咲かせ、ほどほどのところで切り上げ、それぞれ家路についた。

 彼らと飲みながら、政治談義に花が咲くのは珍しい。

 これからの日本、やっぱり心配なのだ。

 別館として、写真俳句ブログの「ひよどり草紙」を開いてます。

 ご覧いただけると嬉しいです。

   → こちら

 

 

 

 

 

コメント (10)
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