今日、母親の亡い孫娘が、初めての墓参り。
わずか7ヶ月での死別だったのだ。もちろん、母親の記憶はない。
テーブルの上には、私が撮った3人の写真が載せてある。
生後1ヶ月の孫を抱いた嫁が、息子と写っている。病気になる前の笑顔だ。
先ごろまで、「私のお母さんは?」という問いに、息子は、「お空にいるよ」と、答えていた。
その孫も、もう5歳なかば。
母親が病気で亡くなったことを、息子ははっきりと告げた。
「じゃあ、会えないの?」 孫は訊ねたそうだ。
「うん、会えないよ」 息子はそのように答えたという。
そのとき、孫は少し泣いたらしい。
聞かされた私は、瞼が熱くなった。不憫な孫を思った。
若くして死んだ嫁にも、憐れの思いは強く、そして深い。
そんな経緯があって、今日の墓参りとなった。
孫娘はステップを一つ踏み出すことになった。
この父と娘を、いのちの限り、しっかり支えたい。
私にとって、今生の重大な役目だ。
別館として、写真俳句ブログの「ひよどり草紙」を開いてます。
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