新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

新潟県中越沖地震

2007年07月16日 12時16分00秒 | 社会・世相

 今日(7月16日)の午前10時13分ごろ、新潟県中越沖を震源とする地震があった。
 その時私は、二階の自室で手紙を書いていた。
 大きな横揺れが続いたので、
「遠くで大きな地震があったのではないか?」
と思い、テレビのスイッチを入れた。
 ややあってから、
「新潟県中越地方に大きな地震がありました」
とのテロップが、画面上部に流れた。
 やはり大きな地震であった。新潟県柏崎市、刈羽村、長岡市、長野県飯綱町などが震度6強が観測されたと報道された。また震度6弱は、上越市、小千谷市、出雲崎町などであった。
 しばらくはテレビに見入っていた。いつの地震でもそうだが、初期の段階では状況が把握しきれていない。アナウンサーの問いかけに対し、先方の人も、
「今のところ、変わったことはありませんねえ」
と、答えている。やむを得ないことなのだろう。
 テレビの画面には、ヘリコプターの映像が出始め、徐々に被害の実態が見えてきた。
 倒壊した家屋も多かった。道路の不陸も出ていた。陥没もあった。
 柏崎刈羽原子力発電所の火災には、ギョッとした。赤い炎と真っ黒い煙が映し出されていた。しかし、消火活動をしている様子はなかった。ホースと思われるものが放置されているだけで、
人影も1人か2人。その人影には緊迫した様子もなく、右に左にウロウロしているだけであった。
 しばらくして後、スタジオアナウンサーの話で、「地震を感知し、発電所が自動停止した」ことを知った。また、炎と黒煙が出ているのは変圧器であり、「放射性物質とは関係のないエリア」であることも知った。
 ヘリコプターは各地上空を飛んで、被害状況を撮したが、かなりの被害規模だった。そして、再び三度と変圧器の炎と黒煙を撮した。
 災害が起きたばかりだ。早急に実態を把握し、救援活動や被害拡大防止の緊急措置を講じていくのだろう。政府や自治体の遺漏なき対応に期待する。
 それはそれとして、柏崎刈羽原子力発電所には大きな不安と激しい怒りを感じている。
 東京電力の記者会見によって、次の3点について発表があった。
 一つは、地震をキャッチし、発電機は自動停止したこと。
 二つは、漏水があり、微量の放射性物質が含まれていたが、日本海に流失したこと。しかし、健康にはなんら問題はないこと。
 三つは、変圧器が振動の摩擦熱で発火したが、1時間後に鎮火したこと。
 発表を聞く限り、危険性を感じさせるものはなかったが、火災の映像や記者会見の雰囲気から、東京電力の緊迫感のなさと不透明感を見せつけられたように思った。
 危険と背中合わせを承知しながらも、日本にとって不可欠となっている原子力発電なのに、およそ緊張感は感じられなかった。
 まだまだ隠蔽しているものがありそうだぞ。そんな不信感も湧いてきた。
 新潟地方は断層の巣だという。それにしては、発電所建設にあたっても、運用時の対策においても、緊張感や緊迫感は感じられない。仕切り直しを願いたいものである。
 珍しく、政府の動きは機敏だった。参院選の真っ直中のことでもあり、オチオチしてはいられなかったのだろう。
 果たして神風になるかどうか。

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コメント
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