「政治とカネ」問題が、またまた再燃した。ずっとくすぶっていたので、再燃という表現はあたらないかもしれない。未解決のまま放置してあった問題が、ヒョッとしたきっかけで、また話題に上ったのだ。
本来は放置してはいけない重要課題なのだが、野党政治家にとっても明確化しないほうが便利らしく、直ぐに沈静化してしまう。そして、都合のいい時に引っ張り出して騒ぎ出す。それほど緊急を要する重大問題と言うのなら、テレビのバラエテイに出演したり、選挙区廻りなどせずに、日頃からしっかりと議論していればいいではないか。これでは単なる党利党略だ。
安倍首相をはじめ各党の党首がテレビに出ずっぱりで、朝から、「赤城農相の事務所費」問題を言い合っているのだから、国民としては、情けないったらありはしない。朝からしたり顔の仏頂面を見せないでくれ!詐欺に遭っているような気分です。もっと気の利いた政治課題はないのですか。
もっとも、もともとマスコミの話題作りが、「政治とカネ」と「年金」の二つに絞っているのだから仕方がない。8チャンネル、1チャンネル、10チャンネルに党首が並んで、「政治とカネ」と「年金」。マスコミが煽り、野党がそれに乗っかっての大騒ぎなのだ。それをイライラしながら見ている私も、意識レベルはその程度。やはり今時、この二つの話題は視聴率が稼げるのだ。一言だけ言いますが、「赤城農相問題」に話題が振られた都度、私はチャンネルを変えていました。しかし、視聴率は視聴者次第。パーセントを稼げれば、テレビ局もそのような演出になってしまうのは、仕方がないのかもしれない。
二大政党制がいいのかどうかは知らない。政権交代にどんなメリットがあるのかも、過去の経験から言えば、確信など持てない。連立政権の時代、それなりに政権交代は経験済みだ。本当にいいことあったっけ?
あのころ、政権を作ったり壊したりしていた騒がせ人が、「今度の参院選で、野党が過半数を獲れなければ、日本の二大政党制は今後も出来ません」と、声を張り上げ、「その時は、私も政治家を辞めます」と力んでいる。そんなパフオーマンスに、どれほどの効力があるのか知らないが、過去の実績に疑問を抱いているのは、私一人ではあるまい。
とにかく、政治家の質が悪すぎるンです。スジのいい人が少ないのだから、無理に選ばないことです。つまり、議員の定員をスッパリと半分に切ったほうがいい。国会議員も県会議員も、市町村区会議員も、半分以下でいい。人材がいないのに無理に選んでいるから、議員の質が悪くなってくる。質が悪い人の議論なので、いい結果にはならない。
定数が少なければ、緊張感も出る。議論時間も少なくて済む。
十年一日の如く「政治とカネ」を話題にするのは、もうコリゴリです。
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