農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

農を語るの再開

2008-06-23 09:40:18 | インポート

0867orizajyosou 農作業が暇になったら再開と考えている間に半年が過ぎ去ってしまった。岩澤信夫さんが主宰する塾の時パソコンを持参で私のブログを開いて参考にしている仲間がいるので何とか再開の時期を待っていた。不耕起栽培の技術の確かさを、同じ岩澤信夫さんから学んで彼が指導する技術を忠実に実践している現代の技術の伝承者を訪れ紹介することも私の仕事(ボランテア)と思い今回とりあえず滋賀と福井の仲間を紹介します。今回の写真は香取の藤崎水田で10日毎除草をしたり神崎の実験圃場で観察・サンプリングを行うオリザの仲間の写真です。子育て中の家族の協力もあります。それでは数回に渡って報告します。


滋賀・福井訪問記(1)

2008-06-23 09:03:00 | 日本不耕起栽培普及会

08613yasuisuidenn 08613koinnseimaiki 近江八幡の安井さんのアカウキクサのある水田とコイン精米機

 自宅脇にコイン精米機3台を屋根付きで設置し、親切にコシヒカリが美味しく精米できるようにセピア層が失われないように工夫してコイン精米機の欠点を補い岩澤さんの期待に答えている。地域の人々に喜んで利用して頂けるように安井さんの元職の大工さんの智慧を活かして廃材を利用しての無料のタルキをサービスすることも忘れない。

 ただ価値ある不耕起の米をどのように売るかのノウハウが今の所不足しているため、生活には不自由していないが、大工さんの時代のように金回りはよくなく高く売れるはずの米が余って思案中である。

 1ha分の米を10年律儀に岩澤さんのマニアルに沿って美味しいコシヒカリを作り続け関西地域の技術の普及と米の消費者への販路を広げていきたいと思いながら安井さん一人では、高い値段を付けて売るのにも割り切れない悩みをもちながら宝の持ち腐れで終わっている。

 とにかく安井さんの水田土壌はえも言われぬ芸術作品という感じでトロトロ層の感触がきめ細かくそれが分厚い、部分的にアカウキクサになぎ倒されたイネの部分もあったが時間がたつとまたアカウキクサの隙をみてイネの葉が盛り上がってきて生き返る。アカウキクサはその後盛り上がった上の部分から太陽に焼き付けられ黒ずんできた時雷雨で大雨が降ったあとサーと消えてしまう。イネの生育が旺盛になると役割を終えて姿を消してしまう。雑草のクログワイだけがこの水田では問題であるがクログワイの葉の部分はアカウキクサの上に乗せておけば枯れる。球根だけは集めて除去する必要がある。

 イネミズゾウムシの被害もたいしたこともなく敵にしている様子はなかった。昨年は10a当たり9、5俵の収量であった。