2月も半ばを過ぎて、2月初めての記事となります。4日に立春(暦上で春の始まり)が過ぎ、沖縄も徐々に温かくなっていきます(ニンガチカジマーイでまた寒くなりますが)。会社からの帰路で見た美しい夕焼けを一枚。
朝の出勤時には寒緋桜。まだところどころで咲いています。
今回のカテゴリーは前回に続き映画にしました。2本ご紹介します。まずは韓国映画『ホームランが聞こえた夏』(2011年)です。耳が不自由な高校野球チームに、現役プロ野球選手が監督として招かれ、旋風を起こすという漫画のような設定です。一応、実話がベースだとか。
コメディータッチで気楽に鑑賞できます。しかし、主人公のプロ野球投手が繰り返し「仲間を信じて打たせて取れ」というのには最初、閉口しました。8郎の野球観と相反するからです。10郎にも聞いてほしくないせりふでした。
しかし、強豪との決戦を前に、厳しいプロ野球界で生き抜いてきた主人公は、高校生エースについに本音を語るのです。
「打たせて取れ。というのは教科書の話」。そして、真剣なまなざしで放った言葉がこれです。
「試合では、ピッチャーがすべてだ、と思う瞬間がある。そういう気持ちをもって投げてほしい」
かっけ~。8郎が10郎に伝えたいことを言われちゃいました~。ということで辛口映画評論家水野8郎からギリギリ合格点の80点を差し上げます(低!)。
8郎が10郎に伝えたいのもその一言です。ナインと言ってもマウンドに上がるのは1人。バッターに向かってボールを投げるのもピッチャーだけなのです。そもそも試合を作っているのがピッチャーなんです。ほかのメンバーと責任、負担が同じであるはずがありません。
「打たせて取ろう」と考えるやつにマウンドに上がる資格はないと思っています。全力で「打ち取る」ことだけ考え、打たれた場合は仲間の助けを求めればいいのです。それを勘違いして指導している昭和のコーチにいい投手は絶対に育てられません。
マウンドに上がったら君がエースだ。王様として君臨するんだ。打たれたら、いさぎよく責任を取ってマウンドを降りればいい。みんなが「お前なら打たれない。万一打たれたら俺たちが抑えてやる」と願いを託すのがエースピッチャーなのだから。
と、こちらも昭和の熱血オヤジのものかんげーはここまでにして。。。。
観客に忖度しない韓国映画にしては内容はとてもソフトです。エンターテイメントとして家族でも見れるし、見て損はしない映画だと思います。試合の結末には、ただでは終わらない韓国映画の根性を見せられた気持ちになりますよ。
あの夏、耳の不自由な球児たちに、確かにホームランの音が聞こえたんだ、そんな爽やかな青春の余韻を残してくれます。
とは言え、マイナスポイントもその辺りにあります。タイトルとも連動する耳の不自由な高校生という設定自体がストーリーの核になっておらず、耳が聞こえない生きづらさがあまり伝わってこないのです。ろう学校の高校生という必然性が薄かったように感じました。
お次はBSで鑑賞したものです。『西の魔女が死んだ』(2008年、長崎俊一監督)です。
不登校の少女と自然の中で一人暮らしをしているおばあちゃん(外国人という設定がミソかも)との心の交流を描いたストーリーです。タイパの時代には敬遠されるであろうのんびりとした展開です。キム兄がいい味だしています。
おばあちゃんの教えがあまりに善人説なところが気になりました。もちろん映画なのでそういう形が作りやすいのでしょうが。リスキーな現代の子供にこんな教え方では危険だと個人的には思いましたね。
それはさておき、おばあちゃんと孫娘の世代を超えた絆の強さを描いた素晴らしい作品だと思います。悩める思春期の孫娘におばあちゃんが命を懸けて伝えたかったことは何か。天国からのメッセージが聞こえたエンディングもいいですね。8郎も15年前に亡くなった優しかったテルおばぁを思い出しました。ということで、不覚にも泣いてしまったおっさんが紹介しました。
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ナカユクイで、おいしゅうございましたシリーズです。
那覇市内のとある居酒屋のランチソーキそば。ソーキ分離型ですね。おいしゅうございました。8郎は具材はすべて器に入れてほしい派です。ソーキの脂がスープに入ってもいいじゃないですか。ソーキにスープが付いてもいいじゃないですか。それを踏まえて作っているのが沖縄そばだと思うので。ま、いろんな沖縄そばがあっていいんですけど! 寒い時期はとくに沖縄そばが食べたくなりますね。
お次は居酒屋です。野球部の父ちゃん飲み会で使いました。ママさんとお母さん、バイトの子の4人で仲良くやっているフレンドリーな店です。手料理もおいしいです。家から歩いて10分ほどの場所にあるので、使い勝手がよさそうです。飲む機会を極力減らそうと思っている8郎ですが、こういう店は知っておいて損はないですね。申し訳ないですが、事情により店名は明かせません。会社帰りの一人飲みでも使いたいのですが、常連に深酒はしごする知人がいるのでやめておこうと思います(笑)。
ちなみに野球部父ちゃん飲み会の3時間で、会計と帰路の記憶すらないほど酔ってしまった8郎。とても楽しかったのですが、体力の衰えも感じましたね~。49歳9カ月ですから。
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最後は、愛息10郎の学童野球ネタで締めさせてください。
沖縄にもプロ野球チーム9球団が春季キャンプに訪れています。まさに球春到来です。
昨2022年にセ・リーグを制覇したヤクルトスワローズの選手らが野球教室を開いたので、10郎らも参加してきました(妻同行)。10郎は4月から中学生になるので、こういうイベントも今年までですね。愛息と過ごす球春も今年が最後かぁ~。さみしいな~。
昨年、日本人で初めて王貞治選手の55本を抜く56HRを放ち、史上最年少の22歳で史上8人目の三冠王となった〝村神様〟こと村上宗隆選手がバッティング指導をしてくれたようです! 奇跡~。10郎いわく「(名球会クラシックで教えてもらった大魔神こと)佐々木さんよりでかかった」そうです!
村上選手はトスバッティングも実演し、振った2球とも見事スタンドインさせたようです。別日の打撃練習ではバックスクリーンを直撃弾で壊したことでも記事になってましたね。久方ぶりに現れた、夢を与えるスター選手ですね。8郎も見たかったです(泣)。今年の8郎にそんな余裕はありません。
学童野球ネタでもう一つおまけ。U市選抜チームのユニフォームが支給されました。力強いブラックです! みんな、かっけ~。実際はあと3週間しか着ないので安価なTシャツ仕様なんですが、親ばか御免で、まるでWBC日本代表の新ユニフォームお披露目のように輝いて見えました! 166㌢の10郎は後列左から3人目。こう見えてもチームで3番目に背が高いそうです(両隣が1,2位)。背筋をまっすぐにすればもっと伸びるぞ。
背番号はエースナンバー「1」を希望したのですが、じゃんけん争奪戦で見事に敗れ(笑)、5番となりました。しかし10郎にとって5番は縁起のいい数字。去年の夏、九州・山口大会で見事優勝したとき、マウンドで背負っていたのが5番だったからです。今度も優勝! 県大会に出れなかった悔しさをバネに、今度こそ、沖縄の頂点に立つぞ~。
3月頭の県大会では誰よりも速いストレートを投げ、誰よりもどでかいホームランを打って優勝に貢献するんだ🔥 君ならできる! 選ばれし頼もしき仲間たちと追う、小学生最後の夢舞台の開会が今から待ちきれません。8郎にはもう聞こえます。沖縄の球春の空に響き渡る、10郎のフルスイングが放つホームランの音が!
カキーン!
ブログチェッカーの皆様に置かれましては、妄想オヤジの戯言はこれ以上聞きたくないと思いますので(笑)、今日はこれにて。