沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

夢 with Youtube

2021年05月04日 | 学童野球

♪ 走り出す夢を 不器用な夢を

   まぶしい朝も 闇の中でも 

   信じ続けて with You 

 

 30年前の高校生8郎が一番好きだったミュージシャン久保田利伸さんの名曲の一つ『夢 with You』のワンフレーズから始めさせていただきます。大型連休真っただ中です。みなさんはどうお過ごしですか。8郎はもちろん勉強に時間を割いております。

 

 愛息10郎と面白いやりとりがあったのでブログ記事に残します。

 コロナで学童野球の練習が減ったこともあり、家の中で素振りをすることが多い10郎。先日「素振りを見てくれ」(上目線)と言われたのでフォームチェックに数分付き合うことにしました。するとその途中で、衝撃の発言をしてくれたのです。

 

 「父さん、おれ、プロ野球選手になるよ」

 

 な、なに~!!! 8郎は動揺を抑えるのに必死でした。

  下写真は連休中の練習から帰宅した愛息です。勉強中の父ちゃんにとっては毎度待ちに待った瞬間でもあります。

 もちろん、少年野球をしている男の子の夢がプロ野球選手に向かうことはごく自然な流れです(「地方公務員になりたい」という11歳のほうがよほど不自然ですよね。笑)。西武黄金時代の清原和博や秋山幸二、メジャーに旋風を巻き起こした野茂英雄らに憧れた少年8郎だってそうでした(もちろん家庭環境もあって半年ほどで無理だと悟りましたが)。息子のその心意気は全然オーケーなのですが、発言を聞いて喜びより不安の方が強かった理由は、10郎の目がいつになくきらりと真剣だったからです(笑)。

 10郎はさらに「・・・ってことで、父さんもおいらの夢を応援してくれよな!」と追い打ちまでかけるではありませんか! 自分の夢を父親が応援しないはずがないというピュアな目そのものでした。プロ野球選手になるかどうかはひとまず置くとすれば、子が夢を語る瞬間は親としてうれしい瞬間であることに間違いはありません。かつて「ユー・チューバーに俺はなる」と宣言していたジュフィこと愛息10郎。今では野球の魅力を分かり始め、自分にも相応の才能があると信じていることを父は分かっていました。

 しかし、8郎が親として素直に喜べなかったのは、この国の将来を憂えている心情からです。8郎は日本社会には今後大きなリスクが待っていると考えています。ごく一部の富裕層と大多数の貧困層の二極化の格差社会になること、マイナス成長、財政難でにっちもさっちもいかなくなるウルトラ高齢化社会であることはほぼ間違いありません。そんなリスクだらけの不安定な社会に、愛息を体ひとつで挑む厳しいプロスポーツの世界に進ませていいのか、という懸念です。しかも一人っ子です。さらにはメガネっ子です。

 8郎は息子に頭で勝負できる男になってほしいと考えています。けっして高学歴になってほしいという親のエゴ、名誉欲ではありません。競争社会を生き抜くのは結局は知恵(沖縄方言ではジンブンと言います)だと思っているからです。現状を理解する、人の心を読む、将来を読む、という意味でのジンブンです。そのジンブンは人生経験も大事ですが、勉強せずに手に入れることは絶対にできません。なので、自分も夢見たプロ野球選手という道に一人息子が羅針盤を定めることに、待ったをかけたいというのが本音なのです。

 とは言え、息子のピュアな瞳に対し「プロ野球選手なんてだめだ」などと一刀両断の否定はできません。それは8郎の父と同じことをすることになるからです。たとえリスクだらけの世界でも本人の人生です。選択権は本人にしかありません。自分で選んだ人生じゃない、という負の十字架はいつまでも本人に重くのしかかります。

 ということで、8郎も、勉強、勉強と言わずに、プロ野球選手になりたいという純粋に本人が掲げた夢を、親としてもしばらくは押してあげようかな、という気になりました。成長するにつれ、考えも変わってくるだろうし。そもそも「ユー・チューバーに俺はなる」はどこへやらだし(笑)。大手通信教育もそれなりにこなしているようなので、小学生の間くらいはピュアな夢に付き合ってあげようか!
 下写真はバッティングセンターで初めてホームランを打ったそうで、掲示板に名前が載っていました。記念に撮影。バッティングは順調に伸びています。6年生になる来年は市内でナンバーワンバッターになろうぜ!

 

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 しかし、そんな折、ヒヤッとしたニュースがありました。先週から10郎がひじに違和感を感じるというので、妻に整形外科に連れて行ってもらったところ、医師から軽度の「野球ひじ」と診断されたようです。ひじの酷使により成長期の軟骨がはがれかけているそうです。(下写真参考)。キャッチャーもひじと肩を痛めるとは聞いていたので、やはり来たか、という感じです。手術が必要というわけでなく、3週間安静にしていれば自然治癒する程度なので、安心しました。けがは、練習量の裏返しでもあるので、多少不安げな10郎を「努力の証拠だ」と褒めてあげました。虎穴に入らずんば虎児を得ず!『三国志』で習っただろ(笑)。

 そんな故障者リスト入りの10郎とのやりとりのもう一コマを紹介します。

 診断後のとある日、勉強している父の部屋にタブレットを見ながら(ながら生活を日ごろ妻に厳重注意されているのですが)、何やらぶつぶつ口ずさみながら入ってきました。なんと、Youtubeで投球フォームを研究しているではありませんか!(笑)。〝火の玉ストレート〟で有名な元阪神抑えのエース藤川球児さんのチャンネルです。

 8郎も一緒に見てみると、藤川さんは「いいフォームは上半身でなく下半身を使う」と力説。さらに「10人いたら10人の投げ方がある。個性に合わせた投げ方が一番いい。無理には直さない」と合理的な現代野球論を展開していました。勉強不足のまま間違った根性主義論を次世代に強制してきた昭和のダメ監督たち(全員ではありません)に聞かせてやりたいものです(こういう人たちに限って「時代」を言い訳にするのでどうしようもありませんが)。いい時代に生まれたね、10郎!

 藤川さんの火の玉理論に熱が入る11歳と4日の10郎。

 しまいにはタブレットを8郎の椅子に置いて、グローブをはめてまで動作を行う始末(笑)。父ちゃん勉強できんあらにー。

 けがをしたことによって、さらに「試合で投げたい」という気持ちが強まったようです。復活のマウンドが楽しみです。直近の代表の大会は厳しいですが、Bクラス(小学5年生以下)も設定される夏の大会には間に合うでしょう。

 愛息が将来プロ野球選手になるかどうかはともかく(地方公務員でもいいぜ!笑)、11歳の少年に夢と努力することの大切さを教えてくれる野球という素晴らしいスポーツにいつも感謝です。

 

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 さて、庶民派サラリーマンにしかなれなかった父8郎の試験勉強ですが、大型連休中は1次試験は放棄し、2次試験「事例Ⅳ」(財務・会計)のみに注力しています。1次試験より難解とされる2次試験に今年一発で受かる可能性は正直低いのですが、土俵に上れる力だけは付けておこうと思っているからです。1次試験合格が確定してから始めては遅いという現実もあります。1次試験まで残り100日となるまで「事例Ⅳ」に全集中🔥する予定です。

 Youtubeは独学の8郎にとっても非常に頼りになります。先日も、過去問を解いている最中に「こんなのどうやって解くんだ!」という難問に出会いました。長ったらしい解説を読んでも全く理解できないので、たまに視聴するYoutuber先生の解説を視聴してみたところ、「ここはやる必要ありませんよ。そもそも正答率ほぼ0%。仮に解けたところで時間的に非効率。まさにス・テ・モ・ン(捨て問)です!」と大和田取締役(by『半沢直樹』)のようにバッサリ切り捨てているではありませんか! 俺の時間返せ~。独学ではその辺りが分からず、かなり不利な状況にいるのです。予備校に通える受験生がたまにうらやましくなります。でも、言い訳せずに頑張るしかありませんね。例え遠回りだとしても、選択肢はこの道しかなかったのです。Youtubeを頼りにくさらずに歩いていくしかないのです。 

 ところで、Youtubeは一部のネット民から「オワコン」(存在意義がそろそろなくなるコンテンツ)と評されることもあるようです。しかし8郎にとって、Facebook、Twitter、instgramこそ当初から「オワコン」(失礼)であって、Youtubeは人生を変えてくれたトレンドSNSです。アナログ世代8郎が、未知のネット世界に描いていた理想郷でもあるからです(例えYoutubeが廃れても、ほかの企業が提供する動画共有サイトは進化し続けるでしょう)。右肩下がりの会社に勤めるしがないサラリーマンの中小企業診断士合格というささやかな夢の実現にも、Youtubeが力を貸してくれるはずです。

 2021年の大型連休は写真のようにうりずん晴れ。遠出したいのですが、コロナ禍では自粛するしかありませんね。でもYoutubeなら、車中泊やダイビングのチャンネルを見て、自分も行った気になる夢、疑似体験は味わえます。そして1日くらいは昨年のように「なんちゃって家キャンプ」でもしてみたいと思います。その様子も後日報告しますので、お暇な方はお立ち寄りください。