引き続き東洋のガラパゴス物語を・・・。
上写真のバラス島。前回お話したとおり、真っ白いバラス(サンゴの死骸)でできた、白くて小さい美しい島なんですが、その周りの海中も素晴らしいものでした。ダイビングも盛んですが、今回のハチローはいろいろ撮りたかったので、身軽なシュノーケリングを選択。 それで十分でした! 浜からわずか10㍍ほど泳ぐと、そこはサンゴ、熱帯魚の楽園!(その模様は当ブログの写真館『8 Photo Album』をご覧下さい)。また、ガイドのにぃにぃが、こんなこともやってくれました(右写真)。あるマリンフォト系の雑誌には「写真のためにハリセンボンをふくらますなんてもってのほか」と書かれていたのですが・・(笑)。悪気のないガイドさん、責めないであげましょう。それにしてもハリセンボン、絵に描いたように「ふくれっつら」ですねぇ。小さいころ「お前はすぐふくれっつらをする!本当にそんな顔になるよ」と父親に怒られていたハチロー妹を思い出しました(笑)。もちろん妹は今でも普通の顔です(当然!)。
さて、神秘の島を体験したハチロー。翌日の早朝(午前3時半!)には、神秘の花を見に行くことに。それはサガリバナ。夜に咲き、朝には散る、という幻想的な一面を持った花です。西表島にある幾本もの川で見られ、落ちた花が川面を漂う姿が美しいということで、本土からのリピーターも年々増えているようです。ハチローもツアーに混じって、カヌーをこぎこぎ、上流を目指しました。結果から言うと、開花・落花ぶりは期待していたほどではありませんでした(泣)。ガイドさんも少々困り顔、同行した横浜在のご夫婦は「前来たときよりかなり寂しい」と残念そう。何とか写した絵が下です(汗)。
まあ、花にはがっかりしましたが、満月の下、真っ暗なマングローブをカヌーで進む、というプチアドベンチャーを体験しただけでも楽しかったと言えますね。10日あたりが本命らしいっす。
ところで、今回で3回目となる西表島。ぜひ撮影に挑戦したい場所がありました。それは汽水域です。汽水とは、海水と淡水が交わる場所のことで、独特の生物が育つ環境です。代表的なのがマングローブ植物(ヒルギなど)。カヌーで川面を滑っただけでは分からない、水中の世界をのぞいて見ようかと。ちょうど、満ち潮によって海水が入り江に入り込んでくる時間帯に向かいました。柔らかい泥に 足をとられそうになりましたが(汗)、深さ50㌢ほどのところでシュノーケル状態で撮影(左写真)。右下にコトヒキが泳いでいます(コトヒキとは昨年の旅でも出会い、ブログ上でまぁちゃんさんに名前を教えてもらった魚です)。干潮時にも足を運びましたが、ミナミトビハゼ(方言でトントンミー)、ミナミコメツキガニ、シオマネキなどなど、干潟の生物がこれでもかと見られて、自称・都会っ子のハチロー、野生の世界を満喫させていただきました。
さて、昨年に引続き今回も宿泊した西表アイランドホテ ル(三泊とも満月が照らしていました=右写真)。そこの名物おかみも昨年同様で、キャラを発揮してくれました。ハチローが飯を食っているときに、いきなり(本当に何の前触れもなく)、「あたし、やせたように見えるねぇ」と聞いてきました(笑)。瞬時にハチローの頭には、昨年びっこをひいていたおかみの姿が思い出され、「なるほど、怪我が完治し動き回ってるから“やせた”と自覚しているのだ」と思い当たりましたが、おかみの姿を見るとどうも変化したように見えず・・・。正直モノのハチロー、「やせてないとは言えないっす。あはは」と言ってしまいました(!)。するとおかみ、不思議な笑みを浮かべながら、「はっつぁん(いつからかこう呼ばれたハチロー)よぉー、あんた真面目さぁ」とポツリ。???。「あんた、面白いさぁ」と言い返したかったものです・・・。そんな西表アイランドホテル、一泊夕食付きで一人10,000円。民宿としては高く、ホテルとしては安い、そんなところじゃないでしょうか。でも清潔だし、前述のように料理はめちゃうまいし、でハチロー的にはかなりオススメ。次の機会があれば、また予約してもいいほどです。この夏、西表島に行きたいという方に⇒西表アイランドホテルHP
最後になりますが、今回の西表の旅(正式名を出張という)、唯一残念だったのが、昨年感動の出会いを果たした、もうひとつの幻の花ウミショウブは、みられなかったことです。予想開花時間の2時間前から待機し、予想時間をすぎてもさらに2時間粘ったにも関わらず、ダメでした。昨年の感動が大きかったこともあり、何だか恋人に冷たくふられた気分です(笑)。「自然とは、そう女心」(byハチロー)。
上写真はレンタカーの窓から撮影。「西表の車窓から」と命題したいと思います。本来ならウミショウブで白く染まっているはずの海がきれいな青のままですね(泣)。でも、待ってる間も美しい風景に心癒やされ、退屈ではありませんでした。
東洋のガラパゴスは、本当に素晴らしい島でした。次回こそは、ダイビングにも挑戦したいと思います! 結局、シュノーケリングに終始し、苦労して持って行ったマイウェイト(5㌔)も、ずっとカバンの中で寝てましたよ(泣)。
(注) 「西表島報告 その三」はありません。あしからずー(笑)