沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

さよならロッキー

2007年05月11日 | お仕事

 OFFだった昨日、久々に妻と二人映画を見に行ってきました。「ロッキー・ザ・ファイナ」です! ご存知、S.スタローン演ずるロッキーシリーズの完結編。アカデミー賞3部門を受賞した第一作から30年。衰えを知らないロッキーに感動です。ストーリーはおPhoto_190おまか予想できる展開でしたが、それでもあのテーマ曲と、ロッキーの不器用で正直な生き方に触れるだけで、ハチローには満足の出来でした。階段を駆け上がる、生卵を一気飲みするなどの名シーンはクサくならない程度にさっぱりと、無くなった愛妻エイドリアンを思うシーンは情感たっぷりにじっくりと、往年のファンの心を気遣うようなテンポもよかったです。

 ロッキーの背中から学んだことは二つ! 一つは、不利を承知で闘う男の美学(エリートボクサーに挑戦する場末のボクサー)。もう一つは、小世界ルールで決めた勝敗の無意味さ(本当の勝者は誰だ?)です。判定負けを喫しながらも退場する際、チャンピオンよりも盛大な声援で送られたロッキー・・・。かっちょよかったっす!ファンは分かっているんです。本当のチャンピオンが誰かと・・・。

 ハチローにそう思わせるもう一つのリアルストーリーが日本でもありました・・・。

 マニアックな話になりますが、かつて高田延彦(元プロレスラー。向井亜紀のダンナ)が、グレイシー柔術で400戦無敗ヒクソン・グレイシーに挑戦しました。結果はもちろん惨敗。プロレスファンのみならず一般世間までもが高田を批判しました。「プロレスの面汚し」と・・・。果たして、そうでしょうか? ハチローは高田こそ勝者だと思います。高田が未知の世界に挑戦し敗れたことが、その後の空前の格闘技ブームを産んだのですよ。勝者ヒクソンは、その後も自分の土俵(バーリ・トゥード)ばかりで闘い続け、当然勝ち続けるものの(自分に不利なルールは一切拒否)、結果グレイシー柔術界は衰退の一歩を辿りました。当然です。弟達息子ヒクソンを真似て自分の土俵でしか戦わないからです。そこから何が生まれるのでしょう? その狭い世界だけに生きる人たちの自己満足感だけです。時代の流れ、動きを自ら否定したのです。そんな自分のルールでしか戦わない相手を土俵にあがらせるために、相手のルールを飲んでまで戦いを挑んだ高田延彦!。彼の勇気が古いプロレス界をぶっ壊し、総合格闘技という新しい世界を作り上げたのです。周りのプライドも背負って闘った男として、どちらが勝者と呼ぶにふさわしいでしょうか? 「お前ら、男だぁ!」。彼の名ぜりふをそのまま送り返してあげたいものです。亀さん、少しは高田を評価してあげなよ!(笑)

  閑話休題・・・格闘技の話となるとついつい熱くなってしまうハチローです(謝)。そんな熱冷ましに、左写真は読谷村の座喜味城跡に咲いていたイジュの花うりづんの季節Photo_191を彩る美しい花です。

 話を戻して・・・。ラストシーンは、ロッキーがエイドリアンの墓に花を捧げ立ち去るシーン。それは映画「ロッキー」シリーズの本当のテーマが「」だったことを語っていますね(ハチローが言うとクサっ!)。やまとなでしこ以上に夫に尽くすエイドリアンは、私生活で二度離婚を経験したスタローンにとって理想の女性像だったのかもしれません・・・。

 とにもかくにも、永遠のアメリカンヒーローロッキー。感動をありがとう! 侍スピリッツとか言いながら実は過保護で自己チューが多い日本男児(寂)からは、とてももらえないものをたくさんもらいました。さよなら、ロッキー。

追記:「ランボー4」を撮影中というスタローンにビックリです。そっちはもういいかなぁ・・・(笑)

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