JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

仁義なき戦い

2006年11月15日 | s-u

これは、私の思い込みですが、「ジャズ好きは猫がお好き」という、じつに根拠のない定説を、私は唱えております。
いえ、けして犬好きにジャズ好きがいないと言っているわけではないのですよ。ただ、なんとなくですけどそんな気がするのです。
あのなんとも気まぐれで、ちよっと憎たらしさがあるくせに、へんに甘え方を知ってるというか・・・なんとな~くジャズっぽいじゃないですか。(なんじゃそりゃ)

今朝、朝食をとっていると、母がいつになくおかんむり
「まったく、頭きた!」
朝早くに新聞を取ってこようと玄関のドアを開けたとき、
「もう少しで踏むとこだった」
玄関先に近所の猫の粗相があったのだそうで、原因はそのことでありました。

母は、けして猫嫌い、犬嫌い、動物嫌いでもありません。(亀と蛇と虫は例外として)嫁入り間もない頃、父の実家に住んでいたときには、犬2匹、猫3匹、小姑ウン匹、それに豚やら鶏やら食用鯉まで、三度三度の食事も、散歩もこなしたそうですし、実家を離れても鳥や魚は私が小さいときから飼っておりました。
ところが、私がものごころついてから犬、猫のたぐいは飼ったことがありません。
これは、昔、父の実家で母が可愛がっていた犬が突然死ぬという事件があったらしいのですが、どうにもこれがトラウマらしく
「犬、猫は絶対飼わないよ、死んだ時が嫌だから」
という理由でありました。(私は一人暮らしの時も、結婚後も、猫を飼ったことがあるんですけどね)

さて、話を戻しましょう。
近所で飼われている・・・飼われているというのは間違いですね、餌を与えている猫がおります。あっと、こちらも誤解があると困りますので言っておきますが、飼ってはいないものの、去勢手術もやってあげたり、野良を助けてあげたといったところです。
その猫が、どうにも我が家の大庭園(まったく何度言えば気が済むのか、、、笑)を優雅なトイレと勘違いしているようで、ここに母と猫の「仁義なき戦い」が勃発したのであります。

「なにも、手なずければいいんじゃないの」と私
「だめだ、あれは野良だから、人には寄っても来ないんだから」
猫だって敵意丸出しの人間に近づくわけもなく、
「わかったわかった、今度、ホームセンターにでもまわったときに、猫よけのいいのがあるか見てくるから」

とは言ったものの、私には全くその気がありません。というのは、猫を追い回している母を見ると、彼(彼女かもしれませんが)が、母のよい遊び相手にしか見えないからです。
母の「仁義なき戦い」、私としては母がそして彼が元気な間は、長く続けて欲しいバトルなのであります。

さて、今日の一枚は、猫といえば「猫のマクリーン」といきたかったのですけど、以前に紹介していますので、ジミー・スミスにしてみました。

最近、我が家で流行のドラマは「のだめカンタービレ」であります。(まぁ、私はそうは観てないのですけどね)
のだめちゃんは、楽譜を読むのが大の苦手で、そのかわり耳がとんでもなく良いために、一度聴くとそれなりに演奏が出来てしまうという、天才肌なのだとか?(だから、私はあまり良く観てないのでね、違ってたらごめんなさい)
ジミー・スミスもまた、楽譜の読めない天才でありました。
ウェス・モンゴメリー、エロール・ガーナーなどなど、ジャズメンでもこの手の天才ってけっこういるんですよね。

それはともかく、私がスミスを紹介するのはきわめて珍しいですよね。まして、大編成のアルバムというとそうそうここへは出てきません。(どうしてだろう?)
このアルバムに関して言えば、私的にはジャズ・アルバムとの認識がとても低いんです。
音楽として嫌いな部類じゃないし、2曲目の表題曲なんて、小気味が良くてノリノリで聴けるんです。内容だってヒットしただけのことはあると思うんですよ。でもジャズ喫茶でかけるのは止めてくれみたいな(笑)

正直に言います「すいません、ジャッケットだけで選んでしまいました。」

THE CAT / JIMMY SMITH
1964年4月27,29日録音
JIMMY SMITH(org) LALO SCHIFRIN オーケストラ
1.THEME FROM "JOY HOUSE"
2.THE CAT
3.BASIN STREET BLUES
4.MAIN TITLE FROM "THE CARPETBAGGERS"
5.CHICAGO SERENADE
6.ST. LOUIS BLUES
7.DELON'S BLUES
8.BLUES IN THE NIGHT

おまけ、
猫の粗相で思い出しましたけど、「エンガチョ」って知ってます?
小さいとき、間違って犬の糞なんか踏んじゃったもんなら
「エンガチョ」「エンガチョ」と大騒ぎされませんでした?
そうすると、他のヤツに移そうと鬼ごっこみたいなのが始まって
「エンガチョ切った」とか誰かに切ってもらうと移らないとか・・・・
今じゃ、あんな遊びがイジメのきっかけになったりするのでしょうかね?
もしそうなら、私なんか即イジメの対象ですね。だって指が短くて「エンガチョ」の指組がうまくできないんですから
なんだか、子供達をちっちゃく、ちっちゃく、いい子、いい子に育てすぎたのでしょうか?
ちなみに、「エンガチョ」は関東系、関西系では「ビビンチョ」とも言うそうで、『平治物語絵詞』信西巻には、信西の首を槍にぶら下げ、都大路を歩くシーンに、何人かが「エンガチョ」の仕草をしている様子が描かれているそうでありますので、興味のある方はご研究下さい。