JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

僕の好きな・・・

2006年11月04日 | d-f

朝方は曇っていたものの、いつのまにやら太陽が顔を出し、今日も暖かい一日でありました。

午前中、ボケボケしているとまた、「あーでもない、こーでもない」「あれやれ、これやれ」といらぬ用事を押しつけられそうでしたので、最近、週末恒例となったロング散歩へ、





まだ、紅葉の見頃とはいきませんでしたが、それでも、少しずつ色づく木々と、林から立ち上る独特の香りが、私を癒してくれました。
「うん、すでに山のほうは紅葉が進んでいるだろうなぁ、明日は渓谷にでも紅葉狩りと洒落込みたいけど・・・・・・」
そうでした、昨年も紅葉狩りを家人に提案し、なんだかとんでもない墓穴を掘った記憶があるのです。何があったのかブログを振り返る気さえ起こりませんが。

帰りがけに
「そうだ、ブログ仲間の皆さんの文章が掲載されているという『ジャズ批評』を買って帰らねば」
『ジャズ批評』の11月号に、クリスさんすずっくさんアーティチョークさん達の文章が掲載されていることはすでに承知していたのですが、本屋さんにまわる暇が無かったもので(酒を飲む暇はあったんですけどね)、それで、出たついでと言ってはなんなんですが、本屋さんに立ち寄り購入してまいりました。

『私の好きな一枚のジャズ・レコード 2006』と題された本の中には、読者投稿編として皆さんの文章が紹介されておりました。
クリスさんはスティーブ・キューンの「OCEANS IN THE SKY」と、キース・ジャレット「THE MELODY AT NIGHT, WITH YOU」の2枚、すずっくさんはメレディス・ダンブロッシオの「SILENT PASSION」、ラース・ヤンソン「HOPE」の2枚を、アーティチョークさんは、一昨日ちらっと紹介したディーディー・ブリッジウォーターの「AFRO BLUE」を。
いやはや、それぞれの想いがこもった文章には、ただただ感服するばかりでありました。その他「電車で轟!」のHN-Funky-alligatorさんですとか「ジャズCDの個人ページ」の工藤一幸さんなど、ネットでしょちゅうぶち当たる(笑)方々の投稿もありましたので、皆さんもよろしければ一読あれ。

さても、私の思い入れアルバムと言えば、やはりコルトレーンということになってしまうのかな。
そうだなぁ、最初に買った「CRESCENT」?、聴いた瞬間に固まってしまった「AT THE VILAGE VANGUARD」?、いやいや「SELFLESSNESS」の「MY FAVORITT THINGS」はどうしても外せない・・・・・・
あっはははは、やっぱりダメですね、皆さんのように想いも上手く表現できないし、「好きです!」で終わってしまいそうであります。

ということで、今日の一枚はコルトレーンといきたいところですが、久々にマイルスにしてみました。
ヒモのような生活を続けていたマイルスが、その生活に終止符を打ち、ニューヨークに舞い戻ったのは1954年2月?3月初め?ともかく、彼はブルーノートのアルフレッド・ライオンとプレスティッジのボブ・ワインストックに連絡を入れました。
まずは、3月6日ブルーノートで6曲をレコーディング(ブルーノート1502「MILES DAVIS VOLIME 2」)、その4日後、こんどはプレスティッジで、ブルーノートとまったく同じメンバーでレコーディングしたのです。

用意した曲を全て取り終えても、アルバム一枚分には足りず「あと30分はあるぞ、ファンキーなブルースをやれ」ワインストックはそう言ったそうで、「それじゃあ」てんで、一曲始めると、「ファンキーさが足りない」とやり直し、しばらく演奏するとこんどは「ファンキーすぎる」とワインストック、すかさずマイルスが「どういうのがお望みなんですか?ミスター・アイゼンハウワー」と切り返したとか。
アート・ブレイキーはブツブツ文句を言いながら、なんとスタジオの灯りを消してしまったのだそうで。こうして真っ暗闇で演奏されたのが5曲目「BLUE HAZE」だという、まったく嘘みたいなほんとの話、そう思って聴くと、ベース・ソロから始まるこの曲が、なんだかとても雰囲気あるように聞こえてしまうのが凄いですよね。しかも、その曲がアルバムの表題曲となってしまう。
ともかく、この時の録音と以前の録音、それに「WALKIN'」と同録の一曲を加えてできあがったのが今日のアルバムです。

それぞれの録音でのメンバーの違いが、マイルスにどう影響しているのか、そんな聞き比べも面白い。ピアニスト(?)チャールス・ミンガスなんてのも面白いでしょ、シルバーとマイルスは同じホテル住まいで意気投合していたそうですし、ドラマーは三者三様。
さて、あなたは、ケニー・クラーク、アート・ブレーキー、マックス・ローチ、どのドラマーがお好みでありましょうか?

BLUE HAZE / MILES DAVIS
MILES DAVIS(tp)
1953年5月19日録音[4,6,7,8]
JOHN LEWIS,[6,7,8] CHARLES MINGUS(p)[4] PERCY HEATH(b) MAX ROACH(ds)
1954年3月10日録音[2,3,5]
HORACE SILVER(p) PERCY HEATH(b) ART BLAKEY(ds)
1954年4月3日録音[1]
DAVEY SCHILDKRAUT(as) HORACE SILVER(p) PERCY HEATH(b) KENNY CLARKE(ds)
1.I'LL REMENBER APRIL
2.FOUR
3.OLD DEVIL MOON
4.SMOOCH
5.BLUE HAZE
6.WHEN LIGHTS ARE LOW
7.TUNE UP
8.MILES AHEAD