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グラフと速さ

先日、6年生に速さとグラフの問題を出しました。何もいわず、グラフだけを書いてそこから距離を求める問題だったのですが、割とみんなまじめに速さを計算していたようでした。

しかし速さの問題はグラフにするとよく相似形で解けることがあるのです。実際にその問題も相似形で解くと、それこそ数分で解決するような問題でした。

速さの問題を解くとき、私は子どもたちにグラフを書かせます。というのも、速さの問題というのは条件文が長く、実際に子どもたちが正確に文意をとらえられているか、わからないからです。

書いていくうちに、問題の全容がつかめてくると、
「あれ、ここ相似形じゃない」
と気がつくことも多く、そこから一気に問題が解けてしまうことがあるのです。

速さはグラフで解くと、意外にミスが少なくなります。ただグラフを書くのを面倒だと思う子が少なくありません。この辺は本当は4・5年生から書きなれておくのが良いのですが。
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記述問題の練習

最近は記述問題を出題する学校も増えてきました。過去問などで練習していることと思いますが、問題は採点基準。子どもにはなかなか採点できないので、保護者の方が丸付けをされていることと思います。
入試の場合採点基準を細かに決める学校と教員の裁量に任す学校とあるようです。が、まずは採点しやすい、あるいは読みやすい答案であるかがまず大事です。入試では答案はかえってきません。だから汚くて読めないと判断されても反論のしようがないのです。誰が読んでもそう読める読みやすい答案を書かなければなりません。
そのためには3つのことを実行させる必要があります。
ひとつは字をていねいに書かせること。上手な字は必要ありませんが読みやすい字でなければなりません。
ひとつは一文は短くすること。一つの文は一つのことを言えばよいのです。もうひとつは結論を先に書くこと。時間切れにならないように構成を考えて書く必要があるでしょう。

もしできれば塾の先生に添削をお願いしましょう。記述問題は書き慣れることが大事ですから、入試までなるべく練習する機会を多くするようにしてください。

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直前の勉強法

ここのところにきて、模擬試験の結果も出て、最後に何をするべきかというお問い合わせをメールで頂戴しました。ポイントをお話しておきたいと思います。

秋の学習法でお話したのは
(1)過去問
(2)復習
(3)暗記
の3点でした。で、暗記については今後も手を抜かず、知識を正確にするという作業を続けてください。また過去問についても第一志望、第二志望の過去問がある程度進んだならば、出題傾向が似た学校の過去問をやってみてもよいでしょう。そして、できなかった問題については大きく2つに区分することです。
(1)なかなかできそうにない問題
入試では捨てる問題はあっても良いのです。これはいくら考えても難しいなあという問題に時間をかける必要はもはやありません。捨て問題として扱ってよいでしょう。
(2)本来ならできるはずだった問題
なぜ間違えたのか、徹底的に復習してください。実際に模擬試験ではできなかったが家にやるとできるという問題が圧倒的に多いはずです。なぜか。簡単にいえばまだ力がついていないということになるのですが、ていねいさが不足していたり、緊張していたりと、いくつか原因はあるでしょう。その原因を取り除く必要があります。
ですから徹底的に復習して、次は「絶対に間違えない」ようにしてもらうことです。

大きな試験ですと1問が5点程度、15点も違うとあっという間に偏差値が変わります。このころから子どもたちの力は拮抗しはじめ、一問のミスが大きくなります。したがって、ていねいに、ていねいに解けるようにしていくことが大事です。

さて、あと3ヶ月で何か特効薬は?

そうあるものではありませんが、やはり第一志望に何が出題されているかを良く研究されることでしょう。例えば物語文の記述が出題されるとわかっているなら、それに集中すべきでしょうし、一行問題がたくさん出るのなら、それを特訓しておくことが大事です。

ですから、過去の入試問題をしっかり勉強していくことがこの時期一番良いでしょう。あと、「あれもやってない」「これもやっていない」と数える必要はありません。残りの時間、これだけやりきればよいとしっかり学習する内容を絞ってやりあげてください。
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幼さとの戦い

11月に入り残り受験まで3ヶ月になりました。冬期講習が終われば、埼玉、千葉の入試が始まりますから本当のことをいえばあと2ヶ月ということなのでしょうか。しかし、子供たちの顔を見ていると、そんなに差し迫った感じになっていないと半ば「あせり」半ば「あきらめた」方もいらっしゃるのではないかと思います。子どもたちはまだまだ幼いので、そんなに全てをなげうって受験に挑めるわけではありません。本人たちは精一杯やっていると思っているでしょう。だから腹がたって、お母さんが横にビターとついて、夜遅くまで勉強しているご家庭もあるやもしれません。

ふとそんなことを思ったのは、実は今日、塾に出かけてくるまでの間に何人か、小学校受験の子供たちの姿を見かけたからです。スーツ姿のご両親、あるいはお母さんに手をひかれた「お受験スタイル」の子どもたち。6年後の姿もあまり変わらないかなあなどとつい思ってしまいました。

しかし、小学校受験と中学受験は明らかに違います。本人が試験でできなければ話にならない。つまり、子どもに力がついていないと道は開かないのです。お母さんが横について、「ああしろ、こうしろ」といってできたことが、果たして本番の受験でできるのか。その点を冷静に考えていないといけないのです。

ここのところ、「家で勉強するとまだできるが、模擬試験に行くとぜんぜんだめ」という相談を受けます。それは本当に力がついていないといってしまえばそれまでなのですが、つまり「問題を自分で解決する能力」が備わっていないのです。

「精神年齢が幼い」といってもいいかもしれませんね。いろいろなことをお母さんにしてもらった子供たちが果たしてプレッシャーのかかった受験会場で自分の力を発揮できるのか?良く考えてみてください。「何かしなければ」と思う気持ちはわかりますが、「与えてしまえば自分でとることをしなくなる」のが子どもなのです。

その意味では、横についているばかりでなく、本人がどのくらいやれるのかをやや距離を置いて見てみることも大事なことでしょう。そして「何ができるようになったのか」をほめてあげることが必要です。ここからは子どもたちに自信を持たせなければなりません。「~ができない」ということに注目するより「~ができるようになった」を数えていってほしいのです。そしてそれをほめてあげること、そうやって認めてあげることが多くなればなるほど、子どもというのは幼さが逆に武器になります。力以上のものを本番で発揮するのです。波に乗せるためには幼さは長所となります。

しかしそれを生かすも殺すも回りの大人次第と言えるのです。
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