褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 Dr.パルナサスの鏡(2009) テリー・ギリアムのイマジネーションの凄さ

2010年09月10日 | 映画(数字、アルファベット)
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 最近は20世紀の映画ばかり記事にしています。このあたりで21世紀の映画も紹介しないと僕自身が現在の映画事情から遅れをとってしまいそうだ。

 映画監督に映像の魔術師と表現される人は何故かたくさん居るような気がするが・・・
 しかし、テリー・ギリアム監督は確かに映像の魔術師と呼ばれるに相応しい監督だと思う。
 今や名作と評価される未来世紀ブラジルのあのイマジネーションあふれる映像、そして観ている側を混乱させるようなストーリー展開とエンディング
 そんな彼の映画の特徴は他の作品にも見る事が出来る。
 未だ記憶に新しいところではブラザーズ・グリム
 タイトルから想像できるようにグリム童謡で有名なグリム兄弟を主人公にしたストーリーだが、グリム童謡の物語を色々と映像化した作品だが、映像表現の凄さはテリー・ギリアム監督らしさが存分に感じられるし、グリム童謡のファンにも面白い作品ではないだろうか

 他にもギリアム監督らしいラストシーンが印象的な12モンキーズ。聖杯伝説をテーマにした感動作のフィッシャー・キング。そして歴史上の人物で”ホラ吹き男爵”と呼ばれたミュンヒハウゼン男爵をモデルにしたまさにテリー・ギリアムワールド全開の映像が楽しめるバロンなどその作品群はコアな映画ファンからも評価が高く、僕も彼の映画は大好き
 
 そして今回紹介するDr.パルナサスの鏡がまさにファンタジー色豊かな映像、そして観客をあざ笑うかの様なストーリー展開はテリー・ギリアム監督健在を印象付ける。

 この映画はダークナイトでジョーカー役を演じたヒース・レジャー(ブラザーズ・グリムにも出ています)の急死により、製作中止の危機にさらされたが、そんなことをあざ笑うかのように、彼の代わりの役をジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が代わりを演じるという奥の手を繰り出すことによって、ピンチを逆にイマジネーション豊かな作品に仕上げてしまったテリー・ギリアム監督のアイデアの凄さを感じる
 
 既に20世紀から活躍している監督であるが、もうすぐ70歳に手が届こうとしているテリー・ギリアム監督のファンタジー・・・Dr.パルサナスの鏡を紹介しよう

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 ロンドンにおいて、パルナサス博士(クリストファー・プラマー)率いる一座が見世物をにやって来た。 しかし、その見世物とは・・・?パルナサス博士(プラマー)の持つ鏡その鏡の中に入る事によって、自らの願望を叶える不思議な鏡であった
 パルナサス博士(プラマー)は、小人のバーシー(ヴァーン・J・トロイヤー)、そして3日後に16歳の誕生日を迎える娘のヴァレンティナ(リリー・コール)、そして密かにヴァレンティ(コール)に恋をよせるアントン(アンドリュー・ガーフィールド)の3人を連れて旅回りをしていたが、パルナサス博士(プラマー)には大きな悩みがあった
 それは娘のヴァレンティア(コール)が16歳になると悪魔であるMr.ニック(トム・ウェイツ)に引き渡す約束をしていることだった。

 すでにパルナサス博士(プラマー)は何世紀も生きており既に1,000歳を超えているのだが彼は悪魔のMr.ニック(ウェイツ)との賭けに勝ち、その報償に永遠の命を与えられた
 しかし、それはMr.ニック(ウェイツ)の企みであり永遠の命を与えられても、死なない人生の苦痛をパルナサス博士(プラマー)を感じていた


 
 その苦痛から逃れるためにヴァレンティア(コール)をMr.ニック(ウェイツ)に渡す日が3日後に迫っていることに大いに悩んでいたのだが・・・そこへMr.ニック(ウェイツ)が再び現れてきた
 再び賭けを要求してきたMr.ニック(ウェイツ)今度の賭けの勝負はヴァレンティナ(コール)が16歳になる3日後までに、鏡の中に入るお客さんを5人を呼ぶことだった

 果たして5人のお客さんを鏡の中に呼び入れることが出来るのか?タロットカードで占いをしていると逆さまに宙吊りされている人を表したカードが出てきた。これは何か不吉な予感がしていたパルナサス博士(プラマー)だったが、橋に首を吊られていた男を見つけて助ける
 その男は記憶が吹っ飛んでいたが、新聞で彼は恵まれない子供たちのための財団を経営していて社会に貢献しているトニー(ヒース・レジャー)であることを知るがその正体は・・・



 パルナサス博士(プラマー)はアントン(ガーフィールド)がヴァレンティナ(コール)を好いており、そしてヴァレンティナ(コール)がトニー(レジャー)を好んでいることを利用して2人にお客さんを集める競争をさせ、お客さんを呼び込んだ方に娘のヴァレンティナ(コール)と付きあわそうとするが、トニー(レジャー)には人を集める才能があった
 その才能を活かしてお客さんを鏡の中に連れ込むが、トニー(レジャー)も鏡の中に入ると彼の顔は鏡の中に入るたびに違う顔になっている

 あと1人鏡の中にお客さんを呼び込めば良いところまで来るが・・・テリー・ギリアム監督らしいストーリー展開は映画を観てください

 鏡の中のシーンにおける映像が凄い。これだけでも観る価値があるけれど、ストーリー展開は少しややこしい
 実はかなり西欧的な考えがこの映画には含まれており、悪魔との契約がこの映画のテーマになっている。
 善人に思えたトニー(ヒース・レジャー)だが、次第に化けの顔が剥がれていく見せ方はテリー・ギリアム監督らしいストーリー展開だ
 しかし、この観客を小馬鹿にしたエンディングが毎度のことだけれどもギリアム監督にやられた~と思わせるね
 個人的な印象ではティム・バートン監督のチャーリーとチョコレート工場と似ているが、テリー・ギリアムとティム・バートン監督の2人の作風は似ているね。

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コメント (4)
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