褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 殺人狂時代(1947) やっぱり、チャップリンは偉大だね

2008年02月27日 | 映画(さ行)
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 最近映画を、DVDや光フレッツで、観る機会が増えた。学生の頃はよく映画を観たけれどその後10年以上あまり映画を観る気がしなくなってきた。

 学生時代に観た映画でやっぱりチャールズ・チャップリン(画像上)の作品を何本か観たけれどやはり彼は偉大だと感じた
 彼は短編映画をたくさん監督しているけれど、僕が彼の映画は長編映画しか観た事が無い。最近映画を観る機会が増えたと言っても、何処か物足りない映画ばかり観ている。映画に愛がこもってない作品ばかり観ていることに気付いた僕が映画を観て、映画に愛が込められているのはやはり、チャップリン作品だけだね。

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 そんな愛が込めれたチャールズ・チャップリンの作品で、タイトルの通り殺人狂時代を観た
 実は僕が観た中でこの殺人狂時代は、好きな映画ではなかった実はこの映画を観るのは3回目
 タイトルからして殺人狂時代だからね(こわ~い)人殺しの連続シーンの連発かと思いきや、実はそんな映画をチャップリンが作るわけが無い。そして、やはり3回観てやっとこの映画に対するチャップリンの映画愛が僕に伝わった。

 内容だけれど、場所はフランス。最初のシーンでアンリ・ヴェルドウ(チャールズ・チャップリン)と結婚した彼女が居た家から始まる。彼女が行方不明になって騒ぎが起こっている。警察にいくが、これはアンリ・ヴェルドウ(チャップリン)の仕業と警察はみている様だ。
 実はこのアンリ・ヴェルドウ(チャップリン)は銀行で働いていたのだが、30年間も働いていたけれど、不況のあおりを喰らい銀行をクビになってしまったそしてそれから、3年間女を10人以上うまいこと騙して、お金を銀行から出させ、その後女を殺すという生活を続けていた

 しかし、3回目にして気付いたのだが、このヴェルドウ(チャップリン)の登場シーンで、今まで気付かなかったのだが、毛虫(?)を拾い上げて葉っぱの上にそっと置いてあげるシーンがあった。実はこの金目当ての女殺人を繰り返すこのヴェルドウ(チャップリン)は、実は虫も殺せない優しい人間であることがこのシーンからわかる。
 しかし、最初の方で女を殺して(この映画で人を殺すシーンは一切見せません)大金を手に入れる。実は彼には本当の家族があり、妻と息子がいる。しかし、彼はフランス中にこれから殺す候補の女がたくさんいるから、家族と長居することが出来ない。実はこの3年間彼が疲れていることを妻はわかっている。しかし、それでも生活するためにフランス中を列車で飛び回り、色々な偽名を使いそしてついに警察からも重婚の罪でつかまりそうになったり、また女を殺して金を取っていることもわかっている。しかし彼は殺した女の証拠を消すためにいつも焼却しているみたいだ
 そんな時彼は化学に詳しい友人から、人間を殺す毒物の作り方を学ぶ。そして、それを実行するために、夜に女を捜しに行くのだが、今日刑務所から出てきたと言う女(実はこの女は殺人の罪で刑務所に入っていた)と出会い、彼女をその毒物の実験にしようとするが、彼女の話を聞いているうちに、彼女を殺す事をやめるそして、大金もこの女の人に渡すのである

 そして、ついに大恐慌時代がやってくるついにヴェルドウ(チャップリン)は財産を失い、そして家族も失うのである
 失意のどん底にいるヴェルドウ(チャップリン)の前に刑務所から出てきた女と出会う。実は今やこの女はあのときはヴェルドウ(チャップリン)に救われたと思っており、しかもセレブ生活を送っているのである。
 再会を祝ってセレブの女の人のおごりで、食事に行く。しかし、そこでヴェルドウ(チャップリン)は彼女の話を聞いて、自分も運命に逆らわない事を決心して、自ら警察に逮捕されにいくのである。
 そして、処刑前にヴェルドウ(チャップリン)は、映画史に残る台詞を言う。
 一人の人間を殺した者は殺人者となり、百万人も殺した者は英雄になるという名台詞を残すここで、戦争批判をこの映画を通して、本当の悪者は誰なのかを問うのである。そして、処刑場にヴェルドウ(チャップリン)は向かうのである。

 この映画を製作した時は、晩年の作品といっても良いだろう。この作品からあの山高帽、ちょび髭、ステッキ、ダブダブズボンのスタイルをやめている。上の画像を見て、これがチャールズ・チャップリンだと気付かない人もいるかもしれないね
 この映画はいつもより喜劇の部分を抑えていて、ドラマ性が強調されているように思う。チャップリンの動きも普通だしね
 しかし、当時共産党の人間を捕まえる赤狩り事件にチャップリンも巻き込まれる。先程の映画史の残る名台詞がアメリカ批判と捕らえられたみたいだ。その後しばらく、アメリカを追放される。その後は映画をイギリスで2本作っただけだね。
 次作でニューヨークの王様という映画では、思いっ切りアメリカ批判の映画を作ったが、この映画には映画愛は無かったね


独裁者

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 僕のチャップリンの作品では独裁者が一番のお勧め

街の灯

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 これは、サイレント映画(声なし)です。僕はサイレント映画は嫌いですが(なぜなら眠くなるから)、この街の灯だけは、別です。この映画には愛がたくさん詰まっています

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2 コメント

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てきとーに (こもり)
2014-07-13 18:44:33
わたし、うまれかわり
ちゃつプリンさま
うらとりほぼかんりよー
返信する
チャップリンの風刺  (もののはじめのiina)
2021-04-18 20:30:38
チャップリンはヒトラーを風刺した『チャップリンの独裁者』で評価され、

「チャップリンの殺人狂時代」ではアメリカを批評したとして、アメリカから追放されました。
返信する

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