褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 レベッカ(1940) 死んだ人間との対決

2010年09月05日 | 映画(ら行)
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 僕にとってレベッカと言えば、青春時代のグループ歌手。お~、フレンズ
 あの歌は名曲だった

 しかし、映画のレベッカと言えば今回紹介する誉れ高い名作だ  
 冒頭から少し怖い雰囲気で始まる。
 サスペンスの神様、アルフレッド・ヒッチコック監督の中でも人気のある作品だと思うが、実はこの映画を初めて観たときはそれほど好きな映画ではなかった。多く観てきたヒッチコック作品の中でも個人的に1番嫌いな作品だったかもしれない
 
 この映画を最初に観た印象が少し怖くて、ヒッチコックらしいユーモアが無くて・・・と思って今回再見すると、前半はヒッチコックらしいユーモアがあるではないか
 しかしこの映画を怖いと思って観ていたのだが、ストーリー的に怖いところが無い。まだアルフレッド・ヒッチコックの作品ならサイコの方が怖くて、後味は悪い

 同じ映画も年数を経て観ると、コロッと評価が変わってしまう。
 この映画の面白い設定が主人公の対決相手が既に死人になっていること。
 現実には存在しない相手に怯え、回りが全員敵に見えてしまう恐怖感1番頼れるはずの夫が・・・
 1番頼りになるはずの人間が頼りにならない状況、設定によって追い詰められていく主人公の姿にサスペンス感が盛り上がる。
 そしてラストのオチが流石はヒッチコックだヒッチコックはオチに全力投球をする現在の映画作家と違って、そのオチまでのストーリーを観客に魅せてくれる。



 改めて再見してこんなオチの映画だったのかと妙に感心してしまった自分の記憶力の悪さと、初めてこの映画を観た時の鑑賞力の無さに対して改めて自分の馬鹿さかげんを知ってしまった

 それまでヒッチコック監督は自国のイギリスですでに活躍していたが、ハリウッド進出第一作目に当たるレベッカを紹介しよう

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 イギリスのマンダレイという屋敷に住んでいた私(ジョーン・フォンティン)だが、そのマンダレインでの住んでいたことは私(フォンティン)にとって、忘れ去りたい思い出があった。

 モンテカルロにホッパー夫人(フローレンス・ベイツ)の付き添いとしてやって来た私(フォンティン)だったが、そこで運命的な出会いをする。
 イギリスの上流階級の男であるマクシム(ローレンス・オリヴィエ)と知り合い、私(フォンティン)はホッパー夫人(ベイツ)の付き添いを放り出し、マクシム(オリヴィエ)と私(フォンティン)は結婚する。

 実はマクシム(オリヴィエ)にはレベッカという先妻が居て、レベッカは海に溺れて死んだのであった。
 マクシム(オリヴィエ)がモンテカルロのホテルにやって来たのは、美しいレベッカの死を癒すために来ていたようだが

 マクシム(オリヴィエ)と私(フォンティン)は彼の自宅であるマンダレインと呼ばれる屋敷に到着すると、そこにはお手伝いさんがたくさんいる。
 その中のお手伝いさんに不気味な雰囲気を漂わせているダンヴァース夫人(ジュディス・アンダーソン)が居た

 私(フォンティン)はイギリスの上流階級の生活に慣れていなかったが、偉そうぶらずに大人しくしていようと決心していたのだが、ダンヴァース夫人(アンダーソン)はマクシム(オリヴィエ)の先妻のレベッカにすっかり心酔しており、レベッカが使っていた部屋はそのままにしており、しかも私(ファンティん)に対して不愛想
 

 しかも夫のマクシム(オリヴィエ)もレベッカの事が忘れられないようで、突然黙り込んだり、不機嫌になったりしていた夫のマクシム(オリヴィエ)にとってお手伝いさんや、執事からの評判も非常に良かったレベッカのことは忘れられるはずが無いことを聞かされる



 ある日、ダンヴァース夫人(アンダーソン)が見知らぬ男と喋っている姿を私(フォンティン)は見る。その男はレベッカの従兄であるジャック(ジョージ・サンダース)という人物であった。
 ジャック(サンダース)は去り際に、私(フォンティン)に対してマクシム(オリヴィエ)に自分が来たことを告げ口しないように忠告して去っていった。

 それ以降もダンヴァース夫人(アンダーソン)の嫌がらせは続く。貴族社会の仮面舞踏会を慣れないながらも私(フォンティン)は開催することにして、夫のマクシム(オリヴィエ)を驚かそうとマンダレイ家の先祖が飾っている一枚の肖像画の格好をすることをダンヴァース夫人(アンダーソン)からアドバイスされる。

 そしてついに仮面舞踏会の日がやって来た。マクシム(オリヴィエ)の姉夫婦が変装してやって来たり、たくさんの人々が現れるが、私(フォンティン)の姿を見たマクシム(オリヴィエ)は急に怒り出す。
 私(フォンティン)が変装した姿は、実はレベッカの姿だった

 私(フォンティン)は絶望して自殺しようとするが、近くの海からボートが引き上げられた合図が聞こえてきた。
 実はそのボートはレベッカの物であり、しかもボートの中にはレベッカの死体があった。
 既にレベッカは死んで墓地に入っているはずだったが

 私(フォンティン)は仮面舞踏会以来、行方不明になっていたマクシム(オリヴィエ)を探していた。
 そしてマクシム(オリヴィエ)を彼とレベッカとの思い出の場所であるかのようなボート小屋で発見するが、私(フォンティン)はマクシム(オリヴィエ)から意外な事を聞かされる・・・私(ファンティン)はレベッカの幻影からの苦しみをマクシム(オリヴィエ)と一緒に抜け出そうと決心するが・・・その後の展開は映画を観てください

 この映画で1番怖いのはレベッカにすっかり心酔しているかのようなお手伝いさんのダンヴァース夫人(アンダーソン)の表情
 そして、レベッカの頭文字のRの文字があらゆる場所に連発して描かれているのも恐怖感を出している
 どうりで僕もアルファベットを書くときにRという文字を上手く書けない理由がわかった
 最初観たときは嫌な映画だと思ったけれど、再見すると面白い映画でした

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コメント (4)
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