褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992) 光を失った目から涙が

2010年04月25日 | 映画(さ行)
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 よく映画に出てくるのが盲目の人物それにしても盲目の人物を演じるのは難しいと思う例えばチャン・イーモウ監督至福のときにおける、盲目の少女実はあの盲目の少女を演じたドン・ジエと言う女優さんだけれど、実は当時映画初出演の新人女優と聞いて吃驚した
 そしてアンソニー・ホプキンスの当たり役のシリーズでレクター博士シリーズレッド・ドラゴンにおけるエミリー・ワトソンの演技も印象的しかし、今回紹介するセント・オブ・ウーマン/夢の香りにおけるアル・パチーノの盲目の軍人の役は上手だし、それ以上に感動的ですらある
 この映画をショーン・コネリー主演の小説家を見つけたらと言う映画を思いだした
 伝説の小説家の老人と黒人の高校生の世代を超えた友情のストーリー今回紹介する『セント・オブ・ウーマン/・・・』も老人に達しようとする盲目の元軍人と悩みあるエリート高校生の友情を描く
 生きることに絶望している盲目の軍人と、トラブルに巻き込まれてしまった高校生の2人を結ぶ友情とはそれではストーリーを紹介しよう
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 チャーリー(クリス・オドネル)は、各財界に著名人を輩出し、またハーバード大学へ何人もの生徒を送り出している全寮制のエリート高校に奨学生として通っている
 しかし、周りの生徒はお金持ちの裕福な家庭の人間ばかりだった
 チャーリー(オドネル)とジョージ(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、夜の帰り道において、ジョージ(ホフマン)の友人が悪戯をしているところを見かけてしまう
 その悪戯とは・・・
 翌日校長がベンツでいつもの駐車場に停めるが、校長とベンツはペンキまみれ
 実はジョージ(ホフマン)の友人たちの仕業だったが、チャーリー(オドネル)とジョージ(ホフマン)は、校長から呼び出しを食らい、チャーリー(オドネル)に次に月曜日の全生徒を集めた公聴会で、誰の仕業か話さないと高校を退学させるという話をされてしまう

 チャーリー(オドネル)はジョージ(ホフマン)から口止めされるが、彼は悩んでいたチャーリー(オドネル)は週末に家に帰る費用を得ようと、時給の良さに選んだアルバイト先の家に行ってみると、その仕事内容は一家が旅行へ行っている間の、離れに暮らしている老人の世話
 しかし、その老人は盲目で傲慢な元軍人のフランク(アル・パチーノ)と言う名前で彼の世話だったあまりにも、強圧的な態度のフランク(パチーノ)に対して、恐れを抱いたチャーリー(オドネル)だったが無理矢理フランク(パチーノ)の世話をすることになる

 チャーリー(オドネル)はフランク(パチーノ)の世話をしに行くが、驚いたことにこれからフランク(パチーノ)は旅行に出かけるから、その準備をするように命じられてしまった
 しかも、その旅行はタクシーに乗り、飛行機に乗り、高級ホテルで泊まり、高級レストランに向かうという莫大な費用の要る旅行に驚くチャーリー(オドネル)
 盲目のフランク(パチーノ)の足代わりになるチャーリー(オドネル)は学校での心配ごとと、フランク(パチー)の突拍子も無い行動に挟まれ苦悩するが、この豪勢な旅行を終えようとした時にフランク(パチーノ)のこの豪勢な旅行の意味をチャーリー(オドネル)は知ることになる
 盲目により、自分はみんなの邪魔者扱いである事を感じていたフランク(パチーノ)は自殺を決意していたのだが・・・危うくチャーリー(オドネル)もフランク(パチーノ)の想いの巻き添えになってしまいそうになるが、果たして・・・続きは映画を観てください

 『セント・オブ・ウーマン』の直訳の意味は女の匂い
 盲目でありながらも、美女が好きなフランク(アル・パチーノ)の嗅覚が優れている事を示しているのかな
 人生に絶望している盲目の老軍人そして、高校退学という問題に直面している若者がお互いの人生の意義を見つめていくストーリー
 この映画におけるフランク(アル・パチーノ)が発する言葉の数々にこの映画の魅力があるが、残念ながら記憶力の悪い僕はフランク(アル・パチーノ)の台詞を一言も覚えていない
 この映画の名シーンである盲目でありながら、美女とタンゴを披露するアル・パチーノの演技は凄すぎ

 踊っている最中のアル・パチーノをカメラは彼の顔をアップで撮るが、全く瞬き1つしない鬼気迫る演技は拍手だが、残念なことにこの映画の物語全体がアル・パチーノの演技の前にすっかり、かすんでしまったのが残念
 しかし、『小説家を見つけたら』でも思ったことだけれど、アメリカの高校は退学処分をするのに公聴会というものが開かれる事に驚いたまさに民主主義の国ということだろうか
 この映画はラストは民主主義国家でありながら、全員が拍手喝采する終り方には少し違和感を覚えるが、アル・パチーノクリス・オドネルの徐々にお互いの気持ちが接近していくあたりは、よくあるストーリーだけれど感動的
 ちなみに監督はビバリーヒルズ・コップミッドナイト・ランマーティン・ブレスト監督
 流石に前述した2作品を監督しているだけあった、ユーモア、アクション、スリルもこの映画にはあるから感動だけではなく、非常に娯楽的要素もあるので誰もが楽しめる映画です
 しかし、今回この映画を観て吃驚したのが今やカポーティー、レッドドラゴン、ダウトなどの作品で勢いに乗っているフィリップ・シーモア・ホフマンの若い頃の彼が見られたこと
 約20年前の作品だけれど、今と殆ど変わっていない(体形も)ことがこの映画を観た1番のサプライズでした

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映画  映画に愛を込めて アメリカの夜(1973) 映画監督は大変だ

2010年04月25日 | 映画(あ行)
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 映画の中には、映画自体やショウビジネスの世界を描いた名作はたくさんある例えば古典的名作と言われる映画でイヴの総てと言う映画があるが、他人を蹴落としてまでスターになろうとする女優の姿が描かれていた他にもポール・バーホーヴェン監督ショウ・ガールもそのような映画であった
 他に映画プロデューサーを主人公にした映画もあったロバート・アルトマン監督ザ・プレイヤー
 まさにハリウッド映画のスター主義、商業主義をかなり皮肉的に描いた名作僕はロバート・アルトマン監督作品の最高傑作としては、M★A★S★H マッシュよりも『ザ・プレイヤー』の方に軍配を挙げる
 そして映画監督を主人公にした映画の傑作としてはフェデリコ・フェリーニ監督81/2がある
 NINEと言うミュージカル映画の基になっている映画『NINE』は観ていないのだが、正直あの『81/2』を上回るイマジネーションの凄さを上回っているかどうか、わからないけれどスランプに陥った映画監督が、その苦悩を女性に助けを求めるストーリー正直難解な映画だけれど、イマジネーション溢れる映像表現には今観ても驚く
 そして今回紹介するのが、映画監督の現場での大変さを描いたのが今回紹介する映画に愛をこめて アメリカの夜である監督はフランスの名監督のフランソワ・トリュフォー監督
 彼の映画には女性や子供を描いた映画が多いけれど、僕は彼らしくない作品が好き例えば、近未来において読書が禁じられる世界を描いた華氏451、そして今回紹介する『映画に愛を込めて アメリカの夜』など
 そして今回紹介する映画の主人公である監督をフランソワ・トリュフォー自身が演じているのも、この映画を面白い映画にしている
 それでは映画撮影において、現場のエゴに振り回される監督を描いた『映画に愛を込めて』を紹介しよう
映画に愛をこめて アメリカの夜 特別版 [DVD]

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 地下鉄から人がたくさん出てきて、ある若者が老人に平手打ちをかますところでカットの声が
 実はフェラン監督(フランソワーズ・トリュフォー)の新作の撮影シーンである
 なかなかスムーズに進行しない撮影と、何でもかんでも聞きにくるスタッフに対してフェラン監督(トリュフォー)はイライラしているが、表情を押し殺している

 この撮影している映画の主人公であるアルフォンス(ジャン=ピーエール・レオ)は、今回の撮影に参加している新人のリリアーヌ(ダニ)に夢中になっている
 しかし、リリアーヌ(ダニ)は撮影現場の他の男と逃げ出してしまい。アルフォンス(レオ)は演技に集中できなくなる
 また、この映画の主演女優でありハリウッド女優のジュリー(ジャクリーン・ビセット)は、なかなか撮影現場に現れず、最近結婚したばかりだが途中で持病の鬱病が再発したりする
 また猫がなかなか思った通りに演技をしてくれないのを、担当のスタッフが猫に愚痴をこぼしている
 そしてなぜかプールの撮影シーンにおいて水着になりたがらない女優なぜ、水着になりたがらないのかいざ撮影が始まるとその理由がわかったその女優は妊娠していたのだ
 他にも何回も同じシーンをNGを出してしまい、しかも台詞が頭に入らないためにカンニング用にあらゆる場所に自分の台詞が書いている用紙を貼っているが・・・結局は自分のミスを他人のせいにする女優
 そしてアルフォンス(レオ)の父役のアレクサンドル(ジャン=ピエール・オーモン)は、既に撮影も後半に入るところで、事故死してしまう
 そんなキャストやスタッフのエゴトラブルに、まともに夜を眠れないフェラン監督(トリュフォー)
 しかし、最後は何とか無事に撮影を終え、次の仕事に向かうフェラン監督(トリュフォー)やスタッフ、キャストたちの姿がそこにはあった

 ストーリーのレビューをこの映画では書くことが難しいけれど、映画監督の撮影現場においての苦労話の出来事がたくさん出てくる
 そんなキャストやスタッフのエゴ、愚痴、トラブルに見舞われる映画監督の姿に同情をしつつ、思わず笑ってしまう
 しかし、それでも映画監督はやっぱり映画が好きなんだねと思わせるこの映画はまさにフランソワ・トリュフォーの映画愛が伝わってくる名作です
 僕はこの映画に登場するフランソワーズ・トリュフォー、ジャクリーン・ビセット、ジャン=ピエール・レオの3人は知っていたし、実はこの映画を観るのは2回目だから人物関係に苦労することは無かったけれど、このような群集劇映画は1回観るだけではもしかしたら理解しにくいかも
 しかし、映画が大好きと言う人にはお勧めです

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