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よく映画に出てくるのが盲目の人物それにしても盲目の人物を演じるのは難しいと思う例えばチャン・イーモウ監督の至福のときにおける、盲目の少女実はあの盲目の少女を演じたドン・ジエと言う女優さんだけれど、実は当時映画初出演の新人女優と聞いて吃驚した
そしてアンソニー・ホプキンスの当たり役のシリーズでレクター博士シリーズのレッド・ドラゴンにおけるエミリー・ワトソンの演技も印象的しかし、今回紹介するセント・オブ・ウーマン/夢の香りにおけるアル・パチーノの盲目の軍人の役は上手だし、それ以上に感動的ですらある
この映画をショーン・コネリー主演の小説家を見つけたらと言う映画を思いだした
伝説の小説家の老人と黒人の高校生の世代を超えた友情のストーリー今回紹介する『セント・オブ・ウーマン/・・・』も老人に達しようとする盲目の元軍人と悩みあるエリート高校生の友情を描く
生きることに絶望している盲目の軍人と、トラブルに巻き込まれてしまった高校生の2人を結ぶ友情とはそれではストーリーを紹介しよう
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チャーリー(クリス・オドネル)は、各財界に著名人を輩出し、またハーバード大学へ何人もの生徒を送り出している全寮制のエリート高校に奨学生として通っている
しかし、周りの生徒はお金持ちの裕福な家庭の人間ばかりだった
チャーリー(オドネル)とジョージ(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、夜の帰り道において、ジョージ(ホフマン)の友人が悪戯をしているところを見かけてしまう
その悪戯とは・・・
翌日校長がベンツでいつもの駐車場に停めるが、校長とベンツはペンキまみれ
実はジョージ(ホフマン)の友人たちの仕業だったが、チャーリー(オドネル)とジョージ(ホフマン)は、校長から呼び出しを食らい、チャーリー(オドネル)に次に月曜日の全生徒を集めた公聴会で、誰の仕業か話さないと高校を退学させるという話をされてしまう
チャーリー(オドネル)はジョージ(ホフマン)から口止めされるが、彼は悩んでいたチャーリー(オドネル)は週末に家に帰る費用を得ようと、時給の良さに選んだアルバイト先の家に行ってみると、その仕事内容は一家が旅行へ行っている間の、離れに暮らしている老人の世話
しかし、その老人は盲目で傲慢な元軍人のフランク(アル・パチーノ)と言う名前で彼の世話だったあまりにも、強圧的な態度のフランク(パチーノ)に対して、恐れを抱いたチャーリー(オドネル)だったが無理矢理フランク(パチーノ)の世話をすることになる
チャーリー(オドネル)はフランク(パチーノ)の世話をしに行くが、驚いたことにこれからフランク(パチーノ)は旅行に出かけるから、その準備をするように命じられてしまった
しかも、その旅行はタクシーに乗り、飛行機に乗り、高級ホテルで泊まり、高級レストランに向かうという莫大な費用の要る旅行に驚くチャーリー(オドネル)
盲目のフランク(パチーノ)の足代わりになるチャーリー(オドネル)は学校での心配ごとと、フランク(パチー)の突拍子も無い行動に挟まれ苦悩するが、この豪勢な旅行を終えようとした時にフランク(パチーノ)のこの豪勢な旅行の意味をチャーリー(オドネル)は知ることになる
盲目により、自分はみんなの邪魔者扱いである事を感じていたフランク(パチーノ)は自殺を決意していたのだが・・・危うくチャーリー(オドネル)もフランク(パチーノ)の想いの巻き添えになってしまいそうになるが、果たして・・・続きは映画を観てください
『セント・オブ・ウーマン』の直訳の意味は女の匂い
盲目でありながらも、美女が好きなフランク(アル・パチーノ)の嗅覚が優れている事を示しているのかな
人生に絶望している盲目の老軍人そして、高校退学という問題に直面している若者がお互いの人生の意義を見つめていくストーリー
この映画におけるフランク(アル・パチーノ)が発する言葉の数々にこの映画の魅力があるが、残念ながら記憶力の悪い僕はフランク(アル・パチーノ)の台詞を一言も覚えていない
この映画の名シーンである盲目でありながら、美女とタンゴを披露するアル・パチーノの演技は凄すぎ
踊っている最中のアル・パチーノをカメラは彼の顔をアップで撮るが、全く瞬き1つしない鬼気迫る演技は拍手だが、残念なことにこの映画の物語全体がアル・パチーノの演技の前にすっかり、かすんでしまったのが残念
しかし、『小説家を見つけたら』でも思ったことだけれど、アメリカの高校は退学処分をするのに公聴会というものが開かれる事に驚いたまさに民主主義の国ということだろうか
この映画はラストは民主主義国家でありながら、全員が拍手喝采する終り方には少し違和感を覚えるが、アル・パチーノとクリス・オドネルの徐々にお互いの気持ちが接近していくあたりは、よくあるストーリーだけれど感動的
ちなみに監督はビバリーヒルズ・コップやミッドナイト・ランのマーティン・ブレスト監督
流石に前述した2作品を監督しているだけあった、ユーモア、アクション、スリルもこの映画にはあるから感動だけではなく、非常に娯楽的要素もあるので誰もが楽しめる映画です
しかし、今回この映画を観て吃驚したのが今やカポーティー、レッドドラゴン、ダウトなどの作品で勢いに乗っているフィリップ・シーモア・ホフマンの若い頃の彼が見られたこと
約20年前の作品だけれど、今と殆ど変わっていない(体形も)ことがこの映画を観た1番のサプライズでした
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