熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

玉三郎

2010年08月21日 | アート
NHKのTHE STAR という番組で玉三郎特集を見ました。
何気なく録画していたのですが、史上最高の女形の枠を超え、まさに歴史に残るアーティストの風格ですね。
あ~、若さと美貌が煌く頃の舞台を見ておきたかった。

才能と努力、ダブルに完璧な方。
6才の発表会の映像を見てのけぞった。
あどけない(男の)幼児なのに、日舞を踊れば大人顔負け、立派なオンナです。
日本髪、着物姿も様になり、あの身のこなし、優美な手指の動き、首や腰をひねって作るシナ。
超色っぽい。
6才男児にしてなんでやの?
プラス50才、女子のチェロに、ちょっとわけてよ、と言いたい。

昭和32年当時、録音、録画は一般に普及していなかったので、
いかに評判が高かったかがうかがえます。
ちなみに、彼は梨園の御曹司ではありません。

栴檀は双葉より、なんですが、プロ修行の道は厳しいの一言。
天才だけに「思い上がるな」が、キーワードなんですね。
これでいいと思ったらおしまい。
自分に厳し過ぎるくらい厳しい。
「いい気持で踊る」こともご法度なのには驚いた。

才能があればあるで、これまた厳しいわけですね。

ところで、教えを受けた若手の一人として、エビゾー君もコメントしてましたが、
話に説得力があって感心しました。
プロフェッショナルの特集も見ましたが、ずいぶんお利口になって別人みたい。

新之助時代ファンだったので、たまに出る番組を録画してましたが、
おバカキャラで売り出すのかと思うくらい、しゃべるとサッパリ。

劇的な進化がまぶしいねぇ。

えびたま共演の舞台が見たい。