熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

チェロ・リサイタル

2005年11月05日 | コンサート


水谷川優子さんです!
HPとブログをよくチェックしてましたので待望のコンサートでした。

大阪はいずみホール。
クラシック(室内楽)専門の、関西では格調高いホール。
ここはずっと以前加古隆さんのコンサートに行ったことがあり、演奏の合間に「こんなにいい音が聞こえるホールも珍しいです」と言われたことが印象に残っています。

いち早くにコンビニでチケットを買った結果、中央で3m強の近さ
とてもバランスよく聴こえて大満足。
譜面台があるので、前の席も下手するとチェロの中央は見えないこともあります。
最前列は背もたれより小さいお嬢ちゃんだったのでよく見えました。駒から上ですが。(それにしてもじっと聴いてたお嬢ちゃんエライ!)

ピアノ:アルバート・ロトさん

ブラームス:6つの歌Op.3より「愛のまこと」
ブラームス:5つの歌Op.71より「愛の歌」
ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番 op.38
        バスのための4つの厳粛な歌
        op.121より 第2番、第3番

休憩

ラフマニノフ:6つの歌曲 op.4より 第2番、第4番
        チェロ・ソナタ op.19
        ヴォカリーズ
アンコール

ブラームス:歌の調べのように
近衛 秀麿:ちんちん千鳥

テーマがはっきりしていて歌曲とチェロソナタ。
ブラームスとラフマニノフだけ。

奏法はとっても優雅。動きが滑らかだった。
右手首がしなやかで位置が高くなったり低くなったりよく動く。
奏法って人それぞれなのをまたまた痛感しました。

日本的な上品で美しい方でした。しっとりとした語り口でお話もなさった。

生の音楽の魅力を伝えたい。一期一会の演奏。
生の響きが人を感動させ、癒すことができる。。。

音楽療法にも関心をもたれています。(日野原先生と対談もされてますね)
人の声のため作曲された歌曲をチェロで歌い上げることに力を注がれている。

実にすばらしい音色でした。ピアノもです。
D線の4ポジよりまだまだ高い音はヴァイオリンよりいい音だと思う。
(ううう、ワタシは辛い。)

ただ、今までチェロのコンサートではウトウトどころか、興味津々テンション上がりっぱなしだったけど、どういうわけか後半少し眠くなった。
実は昨日から偏頭痛で困っていたのだけど、演奏後すっかり回復。気分爽快!
音楽療法の効果かしら。

最後は解説も交えておじい様作曲「ちんちん千鳥」
トリはいつも鳥系の曲ばかりでオモシロイデスネ。

日本の歌の物悲しさ、温かさを表現するにはチェロはぴったりだと思った。
先日買ったミッシャ・マイスキーCDでも「浜辺の歌」と「五木の子守唄」が入っていて、いたく感動してしまった。

CD「歌の調べのように」お買い上げの方にはサイン会。
舞台から速攻で出てこられた。
すでに持っているワタシはどうすりゃいいの?ヘビーローテで聴いているのにサ。
しょうがないので帰りました。

PS*
CDはヒット商品のベスト・クラシック100も置いていた。
6枚組でなんと3000円。奥さんお得です!
(水谷川さんのCDも同じ値段なのに、どっち売りたいわけ!)
100曲も入っているのにチェロの曲は(記憶にまちがいなければ)一曲もありません!
ドボコンくらいありそうでないのヨ。
チェロってやっぱり地味で忘れられる楽器なのですね。