熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

大フィル バーバー&シューマン

2008年07月22日 | コンサート
過去2回行ったことのある、神戸郊外の大学での無料コンサート。
出演が、大フィルと長谷川陽子さん。
(陽子さんはレギュラーで二十?回目ですって)
この猛暑と、不便な場所にもかかわらず超満員。
補助席も通路にズラリ。
中央より後ろ寄りで聴きました。

今回の目玉、バーバーのチェロコンチェルトは陽子さんも初めての演奏という、埋もれた名曲。
バーバー(1910-1981)は現代に近い作曲家。
いわゆる抽象的難解さの現代音楽ではなく、不思議な親近感が持てました。

特に今回は、陽子さんの意気込みの凄さ、気迫を感じました。
天国のお父様に捧げておられたのかもしれません。

シューッ、シューッという息遣いは、後ろでも聞こえたのには驚き。
昨年暮れの記録を詳しく書いてませんでしたが、
3大Bで、無伴奏6番、チェロソナタでベートーベン3番、ブラームス2番、いずれも全曲。
アンコールもありました。
チェロを習って時間が経つほど、プロの超人ぶりがわかってきました。

超絶技巧を無理なくこなし、ステージでも堂々と余裕の笑顔で振舞われていました。

ちなみに、もぎぎ氏の本で、
「コンチェルトの時、指揮者とソリストはどっちが強い?」というのがありましたが、
ソリストがイニシアチブを取るんですってね。

1曲目、バーバーの弦楽のためのアダージョ、聴くたびに感動。
(たった2回目ですけど。1回目はちょうど3年前)
弦の重なりあう響きが、何とも悲哀に満ちた美しさ。

大フィルのチェロ奏者は?と目をこらすと、いつものトップの方ではありませんでした。
ヴァイオリンもそうでした。
チェロは客演で、なんと上森祥平さん!
昔に書いてますが、セミナーでのお茶目なキャラが印象に残っています。
HP見ましたら、Bach無伴奏全曲+アルファの演奏会なさるのですね。
それも1日で。すごっ。

3曲目シューマンで急に睡魔が。。。お恥ずかしいことです。

<プログラム>

バーバー 
弦楽のためのアダージョ
チェロ協奏曲 作品22

アンコール
無伴奏チェロで 翼 武満徹

シューマン
交響曲 3番 ライン

アンコール
トロイメライ シューマン

大阪フィルハーモニー交響楽団コンサート
指揮 下野竜也
独奏 長谷川陽子