いつもと同じ

朝は、まだ雨。
やがて雨が上がり、次第に雲が高くなって、予報より早く台風が通過したことを知る。
昼前には、薄日も。
それにしても、前日の台風通過時の騒動が夢の中のできごとだったような。
変わることなく、いつものように福祉亭の一日が始まりました。
いつもと同じような会話が厨房には、あり。
いつもと変わらない忙しさに追われ、いつもと同じようにみなさんがご利用くださり。
いつもと同じように、限界です・・と最高齢のスタッフがつぶやいてお帰りになり。いつもと同じように、それを励まし。
台風被害を受けられたみなさんに申し訳ないのですが、なんだか、そんな感じでした。

夜、ふっとＴＶをつけると、有吉佐和子さんの特集番組。
高度経済成長期の中を駆け抜ける昭和の日本。
その一方で抱えた公害や社会課題に立ち向かったみなさんの姿が記録されていた。
番組の中で、国会議員時代の市川房枝さんの姿。
有機農業に大きく舵を切った山形県の高畠町のみなさんの姿。
ニュータウン暮らしの中で、先輩諸姉と出会い、その関わりの中で、常に耳にしてきたみなさんの姿が、次々と番組の中に登場。
多摩ニュータウンという街に住むという選択をしなければ、恐らく「聞く」という出会いさえもなかったと思われる昭和の大先輩たちの姿。
上の世代がまるで、わが事のように熱く語っていた昭和の物語。
今更のようにまた、出会い、何を語り、何をみなさんが志していたのか、画面に見入りました。
ニュータウンが子どもたちの声で溢れていたあの頃。