福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

光と影

2020-11-21 05:46:12 | 日記
大学生さんに問われてから、福祉亭の光は、ともかく、福祉亭の影は??と、まだ、考え続ける。
結局のところ、一番苦労しているボランティアさんの補充。
体制づくり・・じゃあないの?と提案があった。
確かに・・。
しかし・・じゃあ、どういう体制づくりをしてこなくてはいけなかったのか・・には、すぐには、答えは、見つからない。
運営初期段階は、20代の若者3人ぐみさん。
でも、結局のところ一年目の収支は、人件費の捻出に目処が立たないことを、自ずと示していた。
長い一年間の議論が、続き、最後に出てきたのは、ボランティア体制でいく・・という方向性。
その道しか辿りようもなかった。
特に、地域の男性お二人からは、厳しい意見が出され、そして、ご自分の意見が通らないと分かると、会議の途中で退席される場面も経験した。
その重苦しい空気と場面をまだ、記憶の底に抱える。

でも、新たな仕切りでの再スタートは、地域活動を担ってきた女性たちと参加された男性たちの手で、賑やかに始まった。
毎日毎日福祉亭を担ってくださっていた家事支援のみなさんには、いつかご負担を軽くするからね・・と口約束した。
これは、その後、実現し、週一或いは、週二の体制となった。
いつか人件費を払えるように・・も、あった。
補助金が三カ年で終了する頃には、諸経費充当として、時給換算したら数百円程度あるいは、もっと低い額の活動費として現在に至っている。とても、世の中の人件費という考えには、到達できていない。
でも、そもそも目指したのは、地域の居場所づくり。
みんなで、居心地の良い場づくり・・が目標だった。
そこは、まあまあ、そこそこ・・実現して現在がある。
苦労は、あった。でも、楽しさもおもしろさも、あった。

つい最近も、長くお付き合い頂いているボラさんが、ボランティアだからね、それが良かった・・と。
過重な責任を負うことなく、みんなの知恵と力で・・が良かったと。
もしかして、そこが光と影の接点かも。
ボランティアだから、できたこと、できなかったこと。
社会的責任や課題を、みんなで担い合う。
もし、苦しいだけであったら、運営は続かない。
今、まだ、福祉亭がある・・ということは、苦しさだけでは、なかった・・と信じたい。
運営側に立つ厳しさと苦労は、ずっとつきまとう。
でも、自分が望んだこと。その現実。
光には、影は、つきもの。
光があるから、影もある。

コメント
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