まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

白馬岳から唐松岳へ縦走す。

2017-08-02 13:56:05 | 日常
平成29年7月27日から30日
白馬岳は今までにも大雪渓からや祖母谷温泉からも登っていましたが栂池からは初めてです。
それというのもNHKのテレビドラマ「山女日記」に登場した栂池の美しさを見てから登ってきたくなり計画しました。
仲間4人で行きました。
初日は早朝、午前3時30分に福山を出発。山陽道、名神、中央道を乗り継ぎ、安曇野IC出下道、北上し、下山予定の八方尾根の駐車場に車を置き、タクシーで登山口の栂池高原駅へ。
そこからゴンドラ、リフトを乗り継ぎ、標高1829mの自然公園駅まで快調に到着。標高差1000mもあっという間で楽ちんです。そこから10分余り歩いて村営の栂池山荘が今夜の宿舎。
2人部屋で寝間着も、タオル、歯磨きもついています。もちろんお風呂もあります。
これならゆっくり眠れそうです。
ただあすからの悪天候が気になります。

2日目は白馬頂上小屋までの約7時間のースですからゆっくりと朝食をとり8時前の出発。
初めから雨具を着用しての歩行でしたが天狗原に着くころには雨も上がりました。
しかしガスがかかりあまり展望はききません。
周囲は色とりどりの高山植物でいっぱいで写真をとったりしてなかなか足が前に進みません。
白馬大池に写る赤い山荘がきれいでした。
大勢の登山者で満ち溢れています。
この辺りではもう大きな樹木はありません。山には多くの雪が残っています。
「坂の上の雲」のエンディングに登場する有名な山道が今から始まります。
あの映像では平らなように見えましたが実際はかなりの急坂でした。
小蓮華山、2766mに到着。あと標高差200mで白馬岳頂上です。
急な岩道を登ること1時間30分余りやっと山頂到着です。
周囲は白く展望か聞きません。
巨大なシルエットの白馬山荘をくだり、更にしばらくくだるとようやく標高2730mにある村営の頂上宿舎に到着。
周囲は白く何も見えません。
宿泊する人も少なく今日は貸し切り、布団一枚に一人、ゆっくりできます。
水も豊富にあり、体をきれいに拭き、さっぱりとしました。

3日目 今日は出来れば唐松岳を越えて五竜の小屋までと計画し、3時30分起床、4時出発。
昨日、出発時には真っ暗なため唐松岳の方位は確認していたのに雨風にまぎれて漫然と歩行してしまい行き止まりになる。
引き返す途中に登山者に出会い横に道があることを知る。
30分ロス。雨で展望なし。
悪天候の為か何度も雷鳥に出合う。
広い雪渓にアイゼンを着用して、乗り越えたところに村営天狗山荘がありました。
今は崩壊の危険があり営業していないとなっていたが、正面から見ると異常はないように見えたが横の回ると大きく壊れ、傾いているのがわかる。
次の小屋まで距離が長く一日も早い復旧を祈らずにはおれません。
天狗の頭を越えるといよいよ「天狗の大下り」が始まる。実に長い下りである。延々と300mも下った、
このところが「日本3大キレット」と呼ばれる「不帰キレット」である。
いよいよ今回の核心部「不帰の峰」がはじまる。
その核心は2峰である。長い鎖場有、梯子有、トラバースあり、鎖が垂直につけられ、コブ岩をのり超えることも多く腕力が入ります。
おまけに雨で岩がぬれてすべり易いので緊張の連続です。
南峰と北嶺の2峰と厳しい鎖場が連続しています。
過去に経験したことがないような厳しい鎖場。
3峰は山裾を迂回したのでしょうか頂上を通過せず、気が付きませんでした。
五里霧中の中、急な岩場を登り切ったらそこは唐松岳の山頂でした。
14時着。
予定どうりのコースタイムでした。
五竜まではあと3時間、みんなの調子からは可能な時間でしたが、雨と展望なしの悪天候、それに私の体調が今一つだったので、リーダーの判断でここまでとさせていただきました。
唐松山荘は超満員、布団一枚に3人、廊下まで布団が敷いてありました。
水も少ないようで使水制限中、歯磨きの水も販売されています。
夜更けになると悪天候のためキャンセルが多発したのか蒲団1枚に2人に緩和され少しは楽になりました。

4日目、今日も展望はききませんが雨は何とか止んでいます。
昨夜小屋の人が云っておられましたが、ここ4日間は太陽もみず、剣岳もみえないとのこと。
ずーと悪天候続きです。
八方尾根を下り、最後はゴンドラに乗り無事に下山。
いつもの駅前の「みみづくの湯」で汗を流し、無事に22時40分福山に帰りました。
お花畑の美しい山でした。お花の好きな人には最高の山でしょう。
剣岳に行く人には良い訓練になりました。
私は薬の大切さを実感しました。
持病の薬を持参しなかった為、体調を崩したこと。よい薬になりました。
不帰の峰の厳しさ、雄姿は今も目に焼き付いています。
それぞれの参加者にとっても充実した山行であったと思います。
(写真は不帰岳の核心部、2峰の鎖場を登る仲間たち)
コメント (1)
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