今朝(14日)のテレビで実況中継された米大リーグのオールスター戦で、大谷翔平選手が打順1番の先発投手として出場した。投打の二刀流でのオールスター出場は大リーグ史上初めてのことだそうで、日本から渡った選手のとんでもない快挙となった。
投手で4勝、ホームランは両リーグ通じてトップの34本。その二刀流をオールスター戦の看板に据えた試合であった。結果は投手として1イニング3者凡退、打者としては2打席凡退に終わったが、ご褒美にオールスタ戦の勝利投手になった。大谷選手の快挙は全米中の話題をさらったと伝えられている。
前日にはセレモニーのホームラン・ダービーがあり、両リーグ4人ずつの代表に大谷選手も選ばれてトーナメント戦が行われたが、大谷選手は大接戦の末1回戦で敗れた。時間内でのホームラン数を争うもので、休まずにフルスイングを続けるこのゲーム。終わった大谷選手が精も根も尽き果てた表情でかがみ込んだ姿が印象的であった。短時間とは言えどこれだけ疲れて、明日の先発は大丈夫なのだろうかと心配になるほどであった。
同じ野球の話題で、夏の風物詩にもなっている全国高校野球選手権の地方大会が各地で繰り広げられているが、大会主催の朝日新聞は毎日の全試合の結果(両軍の得点のみ)を載せている。大会未勝利や初出場のチーム、また単独ではチームを組めずに3~4校での連合チームなども出場する1回戦、2回戦では思わぬ大差の試合がある。参考までにマガジンラックから引っ張り出した11日の新聞では前日の記録として、宮城で36-0、茨城で31-1などというのが見られた。その他にも20点以上の差がついた試合がある。それらは恐らく5回コールドゲームであろうから、コールド規定がなければ50点に届くような得点記録になりそうである。それでも野球に熱中する若者のひたむきなプレーに観客の多くが熱い声援・拍手を送っていたに違いない。
今朝の新聞に「コロナでマナーが変わる?」という見出しでの意見記事が載っていたが、そのリードに私の会社生活の中でやって来たマナーについて改めて思うことがあった。
「不要なビジネスマナーランキング」として挙げられた中の、1位)名刺交換の所作、2位)上座・下座の席次ルール、3位)言葉遣いや呼称のルール、7位)お酒の席でのルール、8位)お辞儀の角度・・・などは自分もビジネスマンとして気を使って来たマナーであった。
名刺の交換については、日本では名刺は相手の人格や存在そのもを代表したものとして、頭を下げながら両手で受け取る、うやうやしく頂戴する・・・などが必要なことも多いが、外国ではあくまで「Name Card」であり人格とリンクさせることは少ないようだ。外国人客を応接室で迎えた時のこと、手が届かない位置に座っていた主客が私に向けて紙飛行機を飛ばすように投げてよこしたことがある。名刺は当然私に届かず床に落ちたので、近くに座っていた人が拾って私に手渡してくれた。その時に名刺に対する彼我の認識の違いを感じた次第である。後に社長にまでなった職場での大先輩が「名刺が製品を買ってくれるわけじゃねえや」とぞんざいに扱っていたことを思い出したが、それって正解だったのか?
役職や立場の上下が混在している時の席順についての気遣いも会社人間にはついて回るが、幸か不幸か私はそっちの記憶は余りない。
酒の席についての話になると思い出はしこたまある。九州の工場勤務時代には東京の本社とは比べようがないくらい酒席がついて回り、良くも悪くも色々味わった。その中で一番の心得は「東京人の矜持を持ってその土地に溶け込む」ことだったように思う。