陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

街の面白看板 団栗通り

2024年01月16日 | slow culture

京都、祇園四条から一本下がった所に団栗通りがあります。鴨川に架かってる橋は団栗橋です。川端通りにこの看板が架かってます。別に面白看板ではないですが笑。さてこの団栗橋から花見小路通りまでを団栗通りと言います。名前の由来は江戸時代、この鴨川沿いに大きな団栗の木があったためとか。

この通り、昔は“団栗図子”と呼ばれていたそうです。図子とは通りを繋ぐ細い道という意味だそうです。図子に路地、小路に切通し…など道にはいろんな名前がついてます。道も路があり、径がありますね。それぞれ意味があって、京都は道の勉強にもなります。

団栗図子の名を一躍有名にしたのが京都のほとんどを焼き尽くした大火、天明の大火(1788年1月)です。その火元が団栗図子の町屋だったとか。応仁の乱以上に京都のほとんどを焼き尽くしたそうです。

そんな歴史的は出来事のあった通りではありますが、わたし的にはこの界隈にはなかなかこじんまりした良い店が多いという印象があります。おばちゃんのやっているおばんざい屋さんとかおでん屋さんとか。市井のサラリーマンたちが通えそうな店が結構ありました。

おや?こんな会館を見つけました。“どんぐり会館”とあります。ちょっとそそられますね。京都には“四富会館”とかそんな飲食店が入っている会館が所々にあります。そこもサラリーマンたちが通いそうな飲み処が入っています。

京都は観光客用の顔と地元の客用の顔が混在してます。そこが魅力です。そんなところはフランス・パリに似ていると思います。ちょっと行けば田舎というところもそっくり。それ故この両都市は相性がいいのでしょう。確か京都とパリは友好都市として提携してます。以前、この鴨川に新しい橋を作るのに、フランス風の橋をという構想が持ち上がったのですが、確か反対でその話は立ち消えになったという記憶があります。まあ私もそれは行き過ぎではないかとは思いましたが。

団栗橋から鴨川をしばし眺めました。飯田龍太の名句に“一月の川一月の谷の中”という句がありますが。この鴨川の景は、一月の川一月の街の中、です。名句をもじったら叱られますが。やはり京都っていいなあと思います。どきどきは訪ねたくなる街ですね。まあ、用があるので時々は京都に行けるのが嬉しいです。

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