蓮は夏の季題である。ホトトギス新歳時記では七月の候に載る。それによると我が国には中国から渡来したと言われ、鑑賞用に池や沼に植えられ、また蓮根を作るために水田に栽培されるとある。
あんな泥の中から何とも美しい花を咲かせる。さながら泥の中の天使、否、泥の中にある極楽である。「はちす」とも言う。
句友が今東京に滞在していると言う。孫が来るの逆で孫に会いに行っているのだと思う。その句友から上野・不忍の池の蓮の様子が伝えられてきた。きっと美しい景だろうな。私は不忍の池の蓮と言えば、枯蓮の荒寥とした景しか知らない。一度見てみたいと思っている。
天上の色を貰って花はちす