陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

ハローワーク徒然

2021年05月13日 | tete a tete

ハローワークに生まれて初めて行った。
自宅から歩けば、往復でおおよそ一万歩圏内。
急ぐ時間も無いのでとことこと歩いて行った。

着いたら何と密状態と言えるほど人で溢れていた。
漠然とハローワークという所は、職を探す
中高年たちが多い世界と思い込んでいた。
しかし目にした光景は若い女性たちが多かった。
ニュースで言われている今のコロナ禍の社会の縮図を
見た思いがした。若い女性たちは飲食関係や
アパレル関係が多いと聞く。

そう言えば昨日の日経夕刊の記事で
ビッグイシュー日本代表の方のインタビュー記事が
載っていた。ホームレスの自立を支援する雑誌だ。
その記事で最近は若い女性の販売希望者が出てきた
とあった。ビッグイシューを17年間やってきて
こんなことは初めてと言う。それほどコロナで
単身者や母子家庭の人が困窮しているのではないかと
その代表は語っていた。
この発言とハローワークで見た光景が一致する。
ハローワークでは皆無言だ。ぼーっと立っているか
坐っている人はほとんどがスマホをいじっていた。
職員は超多忙だ。手際良く処理しないと到底
この人数を捌けないだろう。
事務的にならざるを得ないのではないかと思う。
私の番の担当の女性も極めて手際が良かった。
「手際いいですね。」と言ったら、本音のように
「そうしないとこれだけの人ですから。」と言った。

コロナで全てが変わってしまった。
あの阪神淡路大震災の時もそうだったが
今はそれに匹敵するくらいの危機的時世である。

女性進出の時代と巷間言われているが
このハローワークの光景を見ていると
そのようなトレンドを享受している女性は
まだまだほんと一握りではないかと思った。
私もハローワークに来て気づいたのだから
偉そうに言っていても、社会の現実を
知っているようで知らなかったのである。

レールの敷かれた社会からはみ出して気づくこと。
社会的弱者となって気づくことがある。
病気になることも社会的弱者になることである。

ハローワーク徒然。
あるがままを見つめていると気づくことがある。
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