「油は高いっ!魚は安いっ!」
テレビに映っていた
女性のシュプレヒコールが
今も耳奥に残響する…。
漁業の生産コストの内
燃料代は三~四割に達するという。
そして漁価は安い。
知らなかったが
漁師の獲ってきた魚は
だいたい売値の二割位だという。
水産物は多段階の流通を経て届く。
魚が安いということは、それだけ
少ない利益を皆がシェアしているのだ。
しかも日本人は、魚については
天然志向が強い。
牛や豚もそして野菜も
謂わば養殖モノだというのに。
その養殖も
飼料代が高騰していて大変らしい。
今、世界は健康ブームで
魚志向が強くなってきている。
旨い刺身はこれからも
食べられるのだろうか?
刺身のゆくえはどうなる?
あのシュプレヒコールがこだまする。