グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

2011年大晦日に思う

2011年12月31日 | 日記
古人曰く光陰矢の如し、今年もいよいよ残すところ一日になってしまった。
今年は3月11日に起きた地震・津波とそれに誘発された原発事故で散々な一年になってしまった。
残念ながら復旧に向けた道筋はまだ明確ではない。
それもこれも被害規模が甚大である上に政治の混迷が輪をかけているからだ。
よく外敵の襲来があったり大規模な自然災害が発生した場合は仲間内の結束が高まると聞かされていたがどうもわが国の政治の世界はそうではないらしい。
相も変わらず権力抗争やら自己保身、スタンドプレーばかりが目につく。
本当に困ったものだ。
それに災害復旧だけでなく少子高齢化社会の到来も気がかりだ。
難しいことかも知れないが真のピープル・セントリック・ソサエティ(国民中心社会)を築こう。
それには信念も行動力も乏しいノンポリ政治家に任せていてはダメだと思う年の暮れである。

自民党の年末休暇入りに「喝」!

2011年12月30日 | 日記
自民党は昨29日より主要幹部が正月休暇に入り党本部は閑散としているようだ。
民主党は例の税制に関する党案の調整で大わらわの状態だが自民党は高みの見物でいいのか。
最近の自民党は政府・与党のアラ探しばかりで責任政党時代の面影は全くない。
こんなときこそ正月休暇を返上して税制大綱自民党版を作り上げ、然るべき論戦に備えたらどうかと思うのだ。
それとももう国民を唸らせ賛意を取り付ける腹案があるとでも言うのだろうか、あるのなら出し惜しみせずさっさと提示したらよい。
借用されたらそれはそれでいい、自民党の評価が高まるのだから・・・。
総裁は「民主党の瓦解が始まっている」と発言しているようだがその一方で果たして自党は磐石だろうか?
胸に手を当ててよく考えて欲しい。
今の自民党では政権奪回はないだろう。
惰眠を貪る自民党に「喝!」だ。

民主党の集団離党騒動に思う

2011年12月29日 | 日記
民主党の衆院議員ら11人が離党届を提出したことについてマスメディアが例によってセンセーショナルに報じていた。
しかしこうなることは民主党が参院選の惨敗後あのマニフェストを特段見直すことなく今日まで来たことを考えれば当然の帰結だ。
民主党執行部は何故もっと早く党内で意見集約を図り一から出直さなかったのか本当に理解に苦しむ。
一方離党組も全く非がないかといえばそうとも言い難い。
消費税増税の是非や子ども手当のあり方についてどれだけ党内で声をあげてきたのか(現に党幹部の一人は「そんな情景は記憶にない」と言明している)。
また財源捻出見誤りとの折り合いをどうつけるのか、・・・そちらの話はトンと聞いたことがない。
国会議員定数削減にもどれだけ動いたのか。
全て子孫の代にツケ回しということであればさすがに多くの国民は「それなら(どんな給付も)結構です。我慢します。」というだろう。
今の民主党は執行部も離党組も「国民生活が第一」という党のスローガンにまるで沿っていない。
繰り返しになるがもう一度マニフェストを練り直したらどうか、党の分裂を恐れずに・・・。
その先には政界再編やパーシャル連合があるだろう、いやそれしかないかも知れない。

雑誌販売1兆円割れに思う

2011年12月28日 | 日記
雑誌販売の減少がどうにも止まらない。
ピークの97年には1兆5000億円を超えた販売高はその後減少の一途を辿りなんと今年は1兆円を割り込むという。
その理由は読者層の人口減少や収入目減りもあろうがやはりインターネットの普及が最大の要因だろう。
出版業界はいわゆる「自炊」対策に躍起でそれはそれで結構だがインターネットの持つ社会変革力に何がしかの影響を与えるには及ばない。
今後そのインパクトは大きくなるばかりだ。
出版業界は徒にインターネットを敵視せずうまく乗っかる、あるいはうまく軸足を移していく知恵と工夫が求められる。
マルチメディアや双方向などの特性を考えるとまだ広大なフロンティアが残されていると思う。
またネットだから当然海外も視野に入れて・・・、相手は70億人だ。
インターネット変革の荒波は雑誌だけにとどまらない。
教科書も、単行本も、新聞も。
さらにテレビ、ラジオも。
10年後の姿が楽しみでもあり、そら恐ろしくもある。

日本語の損傷現象に思う

2011年12月27日 | 日記
先日ジャーナリストの田勢康弘氏がテレビ番組の中で若者の言葉使いについて触れていた。
ヤリ玉に上がったのは「マジ!ヤバイ」という言葉で同氏が教鞭をとる大学内でも頻繁に使われており特に成績優秀な学生も同調していることについて嘆いていた。
全く同感だ。
昔から業界や親しい仲間内だけで用いる俗に言う「隠語」があることは否定しないが問題はそれ以外の社会でキチンとした日本語が使えるかどうかだ。
就職のための面接試験席上でもつい口をついて出てしまうことがあるようだがこれでは話にならない。
筆者が気になるのは老若を問わず女性全般に蔓延している「そうなんだ」に代表される「・・・なんだ」という語尾だ。
当初は一時的な「はやり言葉」だと認識していたがいつの間にかすっかり定着してしまった。
これも親しい仲間内でだけならともかく初対面の相手に使うなどは変に馴れ馴れしくタメ口として受取られかねない。
あれだけ濫用すれば肝心のときにキチンと話できないのではないかと危惧するものである。

内閣支持率急落に思う

2011年12月26日 | 日記
日経新聞ほかが実施した直近の世論調査によれば野田内閣の支持率が1ヶ月前に行った前回調査に比べ15ポイント急落して36%、逆に不支持率は14ポイント上昇の53%になったと報じている。
ふと「年替わり総理」のいやな言葉が脳裏をよぎる。
何も世論調査に一喜一憂することもないのだが「されど世論調査・・・」である。
今回の世論調査はやはり原発収束宣言と問責閣僚対応についての評価だろう。
原子炉の冷温停止はたしかに一つのステップだろうが避難民の帰郷見通しがないままある種の誇大公告と受取られたことは不運だった。
問責閣僚対応については野田総理の例の「適材適所」論が空しく響く。
まさか「党内融和のため止むに止まれず」とは口が裂けてもいえないだろうがあまりにも不適材だった。
まさか党内人材枯渇とは思いたくないがこんな状況が続けば政界再編、出直し選挙を望みたくなる。
それでも適材が登場する保証はないが・・・。

クリスマスケーキはどこへ行った?

2011年12月25日 | 日記
クリスマス・イブの昨日街中を歩いていてふと思った。
たしか一昔前のクリスマス・イブは街頭のいたるところで業者がクリスマスケーキを積み上げ販売競争を繰り広げていたハズだ。
いつの頃からなのかそんな光景はすっかり消えてしまい昨日なども某コンビニだけが僅かに店頭で遠慮がちに屋台を出していただけだった。
一体何が変わったのだろうか。
少子高齢化、核家族化の進展で世帯人数は減少しホールケーキにナイフを入れみんなで取り分けるシチュエーションが減っているのだろうか。
それとも所得分布の二極化が進み以前は大勢を占めたそこそこ余裕のある中流家庭が大幅に減少したのだろうか。
ウーン、ちょっと内容が暗くなってきたのでポジチブに考えよう。
昨今はネット通販が大流行と聞く。
大きな荷物になるクリスマスケーキは持ち帰りではなく希望の日時に直接各家庭に届けられているのかもしれない。
あるいは嗜好の多様化時代なので画一的な量産型ケーキよりももっと個性的なスウィーツが支持を受けているのかもしれない。
さて、実体はさておき何故か昔ながらの販売光景が懐かしく思い出されるのはただ歳のせいか?

わが至福のとき

2011年12月24日 | 日記
年間を通じ月に何度かは住まいの近くにあるハイキングコースを1,2時間散策する。
コースの周辺は四季折々草木が様々な彩りを見せ、時には野鳥やリスなどが出迎えてくれる。
そんな中をゆっくりアップダウンを楽しみながらかつ美味しい空気を吸いながらかつお気に入りの音楽をお供に歩く、これが今のわが至福の一時だ。
目にも優しく、耳も楽しむ、おまけに足腰の運動にもなる、心身ともにリフレッシュする一石三鳥、四鳥の余暇の過ごし方などそんなに多くはないように思う。
しかも費用はほとんどかからない。
これで散策のあと夏であればアイスコーヒー、今であればホットコーヒーを口にすればもう気分は「言うことなし」だ。
いつまでもこの自然が保全されることを願っている。

民主党は09年マニフェストのレビューを急げ

2011年12月23日 | 日記
八ツ場ダム建設再開の是非を巡って国交相・与党政調会長間で意見が割れている。
国交相は地元知事ほか一部の関係者に建設再開を確約してきたが一方で政調会長はこれを「論理矛盾」と切って捨て来年度の予算化は認めない方針だ。
首相にとっては結構アタマの痛い問題だろう。
そもそも民主党は09年マニフェストを今のまま堅持するつもりなのか、それとも10年の参院選結果(惨敗)を受け部分的に修正しようとするのだろうか、基本的な方針がさっぱり分からない。
上記の問題も結局ここに帰着するのではないか。
消費税増税議論にしても同様だ。
このブログでも何度か指摘したが民主党は09年マニフェストをキチンとレビューしあらためて党内のベクトル合わせをすべきだろう。
そうでないも限り今回のような党内不一致ケースは今後も続発し国民の信用を著しく損ねることになる。
もし党の分裂を恐れてベクトル合わせができないというのであればこれはもう単独政党としての体を為していない。





北朝鮮独裁者の急逝に思う

2011年12月22日 | 日記
北朝鮮の最高権力者であった金正日総書記がそのときの状況もよく分からないままこの世を去った。
後継者と目される三男が20代とまだ若く政治歴も十分とはいえないため今後の同国の行方についてはさまざまな憶測がある。
当面は集団指導体制で行くという見方が最も有力だが(金正日総書記が権力を継承した)十数年前とは取り巻く経済事情も違うしアラブ社会の民主化など国際情勢のうねりも気になるところだ。
わが国にとって最も望ましいシナリオは同国の民主化が緩やかにかつ着実に進み韓国との一体化や拉致被害者の徹底調査、核放棄が実現することだがこれはひとえに後見人を自認する中国がどう出るかにかかっているだろう。
最悪のシナリオは言うまでもなく核兵器の暴発や民衆への圧制だ。
正直言ってこれからの可能性は相当広角だ。
わが国はどんな状況においても速やかに対応できる物心両面での準備が重要である。
願わくば拉致被害者家族に朗報あらんことを。