グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

首相の対ロシア外交に思う

2015年09月30日 | 日記

現在首相は国連出席のためニューヨークに滞在中だがその間の信じられない映像に驚いた。

何とロシア大統領との会談に臨むため小走りで会場に駆け込み満面の笑顔で握手していた光景である。

ロシアといえば現在シリアの政府軍に武器・弾薬を供給し戦禍を拡大している張本人の一員であるのは明白なのだがあんな光景を目にすればまるで日本がロシアの政策を全面的に支持しているように見えはしないか。

あの3歳児の溺死映像で一気に難民受け入れ機運が世界各国で高まった。

我が国も遅まきながら難民支援を表明したのだがその一方で(難民を生み出している張本人でもある)ロシアに対しあの態度では折角のコミットも帳消しだ。

今世界中がシリア内戦の終息に向けてロシアを糾弾しているのに日ロ首脳会談で首相が大統領を諌めた気配もない。

いま世界の多くは日本の人道意識を疑いの目で見ているのではないか。

映像は口よりも雄弁だ。

親密な人間関係をアピールしたかったのかもしれない。

北方領土を取り戻すために愛想を振りまきたかったのかもしれない。

ただ現況を考えれば何よりも難民問題に心を寄せロシアに対しキチンとモノが言える対応が望まれるはずだ。


スーパー・ムーンを愛でる

2015年09月28日 | 日記

昨日が十五夜だったが実は満月は今日だった。

何でも今日が最も地球に近づいた満月とかで「スーパー・ムーン」と呼んでいるそうだ。

「スーパー・ムーン」なる呼び名は一昨日の屋外ジャズコンサートで初めて知った。

さて呼び名の件はともかく18時半を待って見た月は「スーパー・ムーン」の名に恥じない素晴らしい満月だった。

こんな明るい、オレンジ色の大きな月など初めて見た。

よく「ウサギの餅つき」に例えられる月面の模様もくっきりだ。

しかしどう見ても「ウサギの餅つき」には結び付かないねぇ。

何に見えるか・・・、まだ時間はたっぷりある。

今日くらいはロマンの世界に浸ってみよう。

 

 


米中首脳会談の勝者はどちら?

2015年09月27日 | 日記

現地時間の25日にワシントンDCで行われた米中首脳会談は結局どちらが勝者だったのか?

会談後の記者会見は両者とも浮かない顔つきであって充足感は微塵も感じられなかった。

焦点の南シナ海埋立て問題については中国主席の領有権主張に終わり同海域周辺国の代弁者たる米国大統領は彼らの期待を裏切ってしまった。

サイバー攻撃疑惑についても中国が「自らも被害者である」旨の立場を崩さず双方の溝はほとんど埋まらなかった。

それでは中国側は何か成果を得たのであろうか?

残念ながら今のところ対中投資の確かな手応えを得たという確証はない。

シアトルでは中国での(ボーイング社との合弁による)航空機組立工場建設について大規模な反対デモすらあったという。

今回の会談は詰まるところ中国が米国との対等的な関係を一方的にアピールしたに過ぎない。

世界はあらためて中国を「国際ルールを守らない新興大国」と見なした。

結局米中首脳会談は両者の痛み分けで終わったようである。

 

 

 

 

 

 


大相撲・照ノ富士の3連敗に思う

2015年09月26日 | 日記

11日目まで快調に飛ばしていた大関・照ノ富士がまさかの3連敗であれよあれよという間に優勝から遠ざかってしまった。

今場所は横綱白鵬のまさかの連敗・休場で優勝争いが一気に混とんとしたのだがその「まさか」が再び起きた。

全く何が起こるか分からないねぇ、この世界は。

実は白鵬が休場を発表した時「今場所こそ日本人力士の優勝が久しぶりに実現するかも・・・」とよからぬ思いが脳裏をよぎったがどうもその望みも消え去ったようである。

白鵬が負けても、照ノ富士が負けても、日本人力士に賜杯は回ってこない。

何と10年近くも日本人力士が賜杯から遠ざかっているとのことだ。

これでは「相撲は日本の国技」と言うのもいささか恥ずかしい。

ハングリー精神の欠如だけが原因なのだろうか。


首相の総裁再選会見に思う

2015年09月25日 | 日記

昨日首相が総裁再選会見を行っていた。

2020年に向けてアベノミクス第2ステージの展開とその柱となる「新3本の矢」が本会見の目玉だったようだがさてさて第1ステージの第3の矢とされた「成長戦略」は結局何がどう実行されたのだろうか。

詰まる所、成果が出ないままはぐらかされてしまった感が残る。

「新・第3の矢」の1つである「希望を生み出す強い経済・・・GDP600兆円」に引き継がれるというのかもしれないが一旦ここで何がどこまで進んだのか総括して欲しかった。

首相は第1ステージの後半から「(成果を)全国津々浦々に・・・」を幾度となく口にしていたのだがこの公約が反故にされないことを切に望むものだ。

また首相は本会見で「1億総活躍」プランを提唱、担当相の設置も発表していたのだが「単に任命すればいい」というものではないことは過去の歴史が雄弁に語っている。

地方創成担当相、少子化対策担当相などが大きな成果を生んだと言う声はいまだ聞いたことがない。

既存省庁との調整やバッティングが予想される「1億総活躍担当相」が活躍するなどはまさに至難の業だと思う。

 

 

 


中国・習主席の訪米に思う

2015年09月24日 | 日記

中国の習主席が訪米中である。

最初の訪問地はシアトルで米国の企業経営者・州関係者などと交流を深めたようである。

そもそも習主席はどんな目的をもって訪米を決意したのだろうか。

米国はかねてより中国の東・南シナ海の占有や少数民族に対する弾圧、諸外国に対するサイバー攻撃などを厳しく批判している。

オバマ大統領との会談でも間違いなくこれらが議題に上がるだろうが上記のテーマに限っていえば守勢に回らざるを得ない。

誰だって攻められっ放しの場など望むはずがない。

それにもめげず主席の訪米を決意させたものは結局投資呼込みをはじめとした経済問題ではないだろうか。

ボーイング社との合弁による国内組立て工場の建設合意も一例だが投資拡大こそ今回の訪米の最大の狙いだと思う。

経済成長7%維持のために敢えて虎穴に飛び込んだといったら言い過ぎだろうか。

日本の対中外交戦略にも参考になるのではないかと思うのである。

 

 

 

 


安倍政権1000日に思う

2015年09月23日 | 日記

安倍政権がスタートして1000日目を迎えたという。

1000日といえば近来にないロングライフ政権なのだが首相自身の達成感はどうなんだろうか、いささか気になる。

経済政策は新しい日銀総裁を登用し脱デフレ政策を断行、一部の企業や投資家に喝采をもって迎えられたが一方で経済格差は拡大したともいえよう。

直近一年は安全保障政策に注力、憲法解釈変更に関する閣議決定から米国国会での演説、衆参両院での強行採決と遮二無二邁進した。

外交といえば地球儀を俯瞰する何とか・・・で訪問国は増えたが中韓、ロシア、北朝鮮など近隣諸国との成果はあったのだろうか。

さて就任1000日目を迎えて記者から抱負を尋ねられた首相は「強い経済を作っていく」と語っているがこれは以前よく口にしていた「全国津々浦々に・・・」と同義なのだろうか、真意を聞いてみたい気がする。

安保政策については国民の6割を敵に回したと言われている。

首相は無投票で総裁再選を果たしたがこれからの3年、1000日は意外に激動や逆風が待ち構えているかもしれない。

 


井上陽水のカバーアルバム新作に思う

2015年09月22日 | 日記

井上陽水が十数年ぶりにカバーアルバム第2弾ををリリースした。

昭和の名曲も多数採択されているのだがその中で筆者が注目したのが「黄昏のビギン」という曲だ。

この曲はすでにちあきなおみ他多くの歌手によってカバーされている、いわばカバー曲の中の名曲なのである。

原曲は1959年というからもう半世紀以上も前になるのだが永六輔・中村八大コンビによって作られ水原弘によって歌唱された。

ところがこの曲は何とB面として制作されたのである。

本当にポテンシャルとは分からないものだ。

それに水原弘という歌手も浮き沈みの激しい人生を送った。

デビュー曲の「黒い花びら」で第一回のレコード大賞を受賞するもその後酒とギャンブルで身を持ち崩し不遇のうちに世を去った。

せめて「黄昏のビギン」が歌い継がれていくことを望むばかりである。

 


三越伊勢丹グループの正月2日休業に思う

2015年09月21日 | 日記

三越伊勢丹HDが傘下デパートの正月2日休業を決めた。

たしか子供の頃の思い出では正月何日かは休んでいたように記憶しているが1990年代後半からコンビニなどに引っ張られる形でデパートも正月営業が進んだ。

それがまた昔に戻るというわけだ。

同社のトップによれば一義的には従業員の労働環境改善にあるというが長い目で見れば接客力の向上が見込めるという。

なかなかの従業員思いでもあるし慧眼でもある。

昨今正月の初売りでは福袋がいつも話題になる。

2日休業で初売り商戦に後れを取るかもしれないがそれでも2日間の休業を決めたのは減収分を取り戻せる自信がなせる業だろう。

三越伊勢丹HDは3日の休業も視野に入れているとのことだが先ずは「2日休業」という賭けを成功させることだ。

 


安保法案可決に関する新聞報道に思う

2015年09月20日 | 日記

先日参院でも安保法案の採決があり野党3党を含む与党連合が混乱のうちに押し切った。

結果は予想されていたが筆者が特に注目したのは主要新聞各紙の報道スタンスだ。

読売・産経の2紙が本可決を肯定的に取り上げたのに対し朝日、毎日、東京の各紙は否定的に報道した。

これだけ主要新聞の間でコントラストが明確に表れるイシューは珍しい。

各紙とも「もう少し中間寄りでもいいのでは・・・」と思うくらいだがなかなかそうはいかないらしい。(笑)

各新聞社個有の事情なり歴史があるのだ。

これは1紙だけ読んでいてはどちらかの方向に偏ってしまう恐れがあるということを示唆している。

メディアの不偏不党はなかなか難しいものだ。

読者サイドもそれぞれ自衛策が必要だろう。