グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

日銀総裁の思いがけない発言に思う

2014年11月30日 | 日記

いささか旧聞に属する話になるが日銀総裁の発言に驚いた。

追加緩和実施後の記者会見で初めて円安に関わるデメリットに言及していたからである。

円安はたしかに輸出型企業や感慨からの観光客誘致にはプラスだろうが原材料を海外に頼る素材型産業や輸入食材の消費者にとっては明らかにマイナス要因だ。

当り前の話なのだが円安誘導のプロモーターからダイレクトに聞かされたので実に意外な気がしたのだ。

先日もこのブログで紹介したが例の追加緩和もボードメンバー間で真っ二つ、決してすんなり決まった訳ではない。

それに加え消費増税は1年半延期とあっては日銀総裁の心中もいかばかりか・・・と思ってしまう。

これでもう流石に日本版QE3はないかもしれない。

アベクロ協調路線にも何か変化は出てくるのだろうか。

もっとも今まで寄り添い過ぎたくらいなのだが・・・。


紛争だらけの世界に思う

2014年11月29日 | 日記

香港の反政府デモは封鎖物強制撤去で大揺れだが本当にこれで終息するのだろうか。

政府側と学生代表が協議の場を持ったようだが歩み寄りのないままの強制排除は遺恨を残すだけだ。

シリアでは米国の空爆が始まったが民間人の巻き込みが心配だ。

終戦直前の沖縄の惨状を思い出す。

その(一方の当事者である)米国ではミズーリ州ファーガソンを起点に全米でデモが一斉に蜂起しているから他人事ではない。

全く世界中が紛争だらけで嘆かわしい。

日本は幸い民族問題や宗教対立も少ないのでまだ救われるがそれでも社会に対する国民の不満は高まりつつあるように思えてならない。

「相手は誰でもよかった」というような無差別殺人や幼児や高齢者などの社会弱者攻撃は残念ながら今後増えていくのではないかと危惧している。

今回の衆院選挙が少しでも流れを変える機会になることを願うばかりである。


衆院選2014のスタートに思う

2014年11月27日 | 日記

真新しい選挙用ポスターの掲示板を目にすると否応なく「いよいよ選挙か・・・」の気にさせられる。

そして今日各党の選挙公約が出揃った。

早速公約要旨とやらに目を通したのだが共通して感じたのが一言でいえば「いいこと尽くめ」だということだ。

「選挙公約の目的は有権者からの支持を得るため」なのだから当然といえば当然なのだがこれではいかにもあっさり裏切られそうだ。

自民党の公約では消費増税延期に加えさらに法人税の減税が挙げられているが20年度までに「基礎的財政収支の黒字化」は当てにしていいのだろうか?

社民党にいたっては「消費税率を逆に5%に戻す」といっているが財源確保は考慮されているのか気になってしまう。

民主党の公約ではガソリン価格高騰対策や子育て支援、結婚・出産支援、介護報酬引き上げ、非正規社員の待遇改善、農業従事者の戸別補償制度充実など耳障りのいいフレーズが目白押しだがこちらも財源再建との兼ね合いが心配だ。

借金を返していくことは国民にある程度辛苦を強いることになると思うのだが各党の公約を見る限りまさに「いいこと尽くめ」なのだ。

これはちょっと変ではないのか?

各党は選挙公約の負の部分ももっと説明していく必要があると思う。

有権者はもっと疑って受け止めることだ。

それにしても一時期流行った「マニフェスト」という用語はどこに行ってしまったのだろうか。(笑)

 

 


隠れたベストセラー商品の誕生に思う

2014年11月26日 | 日記

中堅コンビニ・スリーエフの「もちぽにょ」なるスイーツが発売後1年間で累計600万個を販売したという。

スリーエフといえば店舗数は大手コンビニの10分の1以下の650店、そのスリーエフで600万個とは1店舗当たり年間9000個を売り切ったということか・・・。

テレビCMなどの宣伝広告はなかったがこの商品はTwitterやらLINEとかで知名度を高めていったようだ。

いやはや、ネットの威力は凄いものだ。

この間業者側の経済的負担はほぼゼロなのである。

今後も「もちぽにょ」のように消費者の心(舌?)をとらえた商品はネットを通してベストセラーに育っていくことが増えるだろう。

企業やショップの公式SNSも増えるわけだ。

若者の間でテレビ離れ、新聞離れが進んでいるというから既存の広告代理店もうかうかしておれないだろう。


解散総選挙の勝敗を占う

2014年11月25日 | 日記

来月14日に投開票される衆院総選挙を見据え早速各メディアが世論調査を開始、現時点での調査結果報告が相次いでいる。

各メディアによって若干数字に相違があるものの投票先は自民党がトップで全体の35%~45%を占め小選挙区制の今日断然優位なポジションにいる。

ただ結果の不確実要素として「まだ決めていない」層が35%~45%もいるうえ、「アベノミクス評価」や「解散の是非」についての回答は過半数が否定的というからこれの結果がどう反映されるのか全く予断を許さない。

無論野党候補の一本化が極度にうまく進めば与野党逆転も夢ではないがこれはなかなか難しいだろう。

とにかく自己顕示欲だけは人一倍の先生方なのだから。(笑)

ということで今回の総選挙では第二党の地位が予想される民主党が得票率と議席をいくら獲得するかに注目だ。

と同時に「自民党が得票率と議席どれだけ減らすか」も、だ。

さて現政権にとっての勝敗ライン(=政権維持ライン)は?

決して自公合わせて過半数なんてことはないだろう。

 

 


カラオケ業界の市場動向に思う

2014年11月24日 | 日記

日経新聞に掲載されていた大手カラオケボックス経営者の話を興味深く読んだ。

カラオケボックスは言うまでもなく日本発祥のエンターテインメントで昨今海外でも随分普及していると聞くが本家本元の日本では今どんな状況にあるのだろうか。

市場規模は微減傾向だが4月の消費増税の影響はあまりなかったようだ。

たしかにカラオケボックスは駆け込み需要やその反動が見込まれるような商品サービスではない。

それよりも注目すべきは若者の減少とアルコール離れだ。

若者のアルコール離れについてはカラオケ業界に限った話ではなく居酒屋チェーン、しいては酒造メーカーなど影響は広範囲に及んでいるようだががこれは根底に所得減があるのではないか。

ゆえにカラオケ業界はシニア・ファミリー層、昼間需要の開拓に知恵を絞るがその一方で高齢者施設や家庭でもカラオケの普及が進んでいるのでカラオケボックス単独の市場規模キープは容易ではないだろう。

結局(当面は)食事内容の充実を柱にした一次会・ランチ会需要取り込みがカラオケボックス活性化のカギを握っているのではないかと思っている。

 

 


新関脇・逸ノ城の勝ち越しに思う

2014年11月22日 | 日記

大相撲新関脇の逸ノ城が14日目に勝ち越しを決めた。

正直なところ「ここまでやってくれる」とは思わなかった。

新入幕2場所目での役力士、いくら体に恵まれているとはいえプレッシャーやら弱点を研究されるやらで結局降格を余儀なくされるので、と危惧していたがなかなかどうして、第一関門を何とか突破した。

今回の勝ち越しは本人にとって大きな自信になったはずだ。

この調子でいけば今後着実に成長することだろう。

今場所は日本人力士のホープである遠藤も勝ち越し、大関稀勢の里も終盤まで優勝争いに絡み意地を見せた。

横綱白鵬は史上最多優勝回数タイに並びそうだ。

相撲協会幹部はもしかしたらホクホクかもしれない。

ただ成長路線の定着にはもう少し努力と辛抱が必要だ。

若年層ファンの取り込みなど・・・・。


セブンイレブンのドーナツ参入に思う

2014年11月21日 | 日記

コンビニ業界の雄であるセブンイレブンが新たにドーナツの店頭販売に参入するとのことだ。

セブンイレブンといえば挽きたてコーヒーで今や年間6億杯と、アッという間に日本一の販売事業者に上り詰めた。

その間それほど既存のコーヒーチェーンの実績も落ち込んでいないようだから市場パイを大きくしてきたのだろう。

そして今回はコーヒーと親和性のあるドーナツに参入するという。

コーヒーもそうなのだが消費税8%の時代にも「100円ポッキリ」という価格は魅力的だし店舗網だってドーナツ・ショップに比べ十分優位にあるので成功の確率はかなり高いのではないか。

それにしてもセブンイレブンの商品開発力は留まるところがない。

今はまだ少ないが飲食休憩スペースを備えた店舗が増えればさらにその魅力は高まるに違いない。

 


首相の「総選挙勝敗ライン」発言に思う

2014年11月20日 | 日記

先日行われた首相の解散発表記者会見の中の総選挙勝敗ライン発言がその後党内で大きな波紋を呼んだ。

記者から問われて「自公合わせて過半数」と回答したものだがこれが党内で異論の大合唱なのだ。

首相としては自己の保身を考え最大限の安全度を見たのだがあまりにハードルが低いと「士気が下がる」「選挙をやる意味がない」ということのようだ。

結局いま党内では過半数の238を大きく上回る270がある種のコンセンサスになっているようである。

それでも(自公の)現有勢力から50議席以上減らすわけだから果たして今回の解散総選挙は自民党にとってどんな意味を持つのだろうと思わざるを得ない。

通常改選とあれば最低でも現状維持を目指すべきだろうが「50議席減少」も覚悟しているということは政権の失政を内々認めているのだろうか。

またしても路頭に迷う多くの「〇〇チルドレン」が生まれるのか。

それにしても「過ぎたるは及ばざるがごとし」、「口は禍いの元」、・・・・心したいものである。


首相の「解散」記者会見に思う

2014年11月19日 | 日記

首相が消費増税時期延期と衆院解散を正式に表明した。

首相によれば「税制変更は国民の生活に大きな影響を与えるので信を問うに十分足る」のだそうだ。

たしかにその通りだが今回は(増税)時期の延期であり、しかも「景気弾力条項」も付帯しているので仮に信を問うプロセスを省略しても何ら責められるものではない。

それでもあえて解散総選挙を決断した理由に「次回は景気弾力条項を削除すること」も挙げられていたがこれとて無理に解散総選挙の口実にしている気がしないでもない。

「今回は行使するが次回は禁じる」と云われてもねぇ・・・・。(笑)

総選挙の勝敗ラインを問われて「自公合わせて過半数」との回答もあったがこのハードルはいかにも甘い。

しっかり保険をかけた格好である。

今なら「どう転んでも過半数を割ることにはならない」という読みが潜んでいるようだ

政権延命のために大義名分はどこかに行ってしまった。