グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

最新の就職人気ランキングに思う

2014年01月31日 | 日記

就職情報会社が毎年発表する就職人気ランキングをいつも興味深く見ている。

先日発表された15年春卒業予定者を対象にした人気ランキングによれば文系男子は総合商社が上位を独占した。

いつ頃だっただろうか一時「商社冬の時代」とか「商社不要論」などがマスメディアを賑わせたことがあったがまさに隔世の感がある。

「栄枯盛衰は世の倣い」というがどっこい商社は死んではいなかった。

最近の若者は海外勤務忌避傾向があるというがこのランキングから見る限りそんな気配はまるでない。

理系男子についていえば日立、東芝と電機メーカーが1位、2位を占めた。

電機産業、それもエレクトロ二クスではなくエレクトリックの見事な復活だがこれとて何時までもつのか分からない。

学生諸君はあまりランキング結果に振り回されることなく自らが思い切って情熱を注ぐことができる業種や会社を選ぶのがいいだろう。

どうせ数年経たないうちに様変わりするのだから。


「4月〜12月決算」に思う

2014年01月30日 | 日記

今日の新聞を見ていてあらためて気が付いたのが2013年4月〜12月の決算発表が増えていることだ。

四半期でもなく半期でもない。

決算年度の中の9ヶ月間の業績をまとめて発表しているのである。

ヤフーも、JR東海も、テルモも、・・・。

これも米国会計基準の影響なのだろうか?

従来の日本の慣行では年度ベースか半期ベースでの前年度比較が一般的だったが今日の新聞から見ると今後四半期単位の累積による比較が主流になっていくようだ。

4月起点というのがいかにも日本的だがこれは今も厳然として残っている。

英語でいえば fiscal year だがこれとていずれ calendar year に統一されるのだろうか?

 

 

 

 


衆院本会議の各党代表質問に思う

2014年01月29日 | 日記

昨日衆院で各党の代表質問があった。

与野党各党の代表者が首相の施政方針演説等に関し質問を行い更なる政府の見解を求めるものなのだが気になるのは代表質問が始まる前に質問の詳細が双方でやり取りされることだ。

事前に通告されることにより質問受け手はあらかじめ回答案を準備することになるので質疑に緊張感を欠くことおびただしい。

新聞などで質問者の発言内容が詳細に紹介されているが何もあれほど具体的に事前通告する必要があるのだろうか。

事前通告するとしてもせめて項目程度に留め質問者にもっと自由度があっていい。

今のままでは質問者、回答者ともシナリオ棒読みの役者とあまり変わらない。

代表質問も単なるセレモニーかと思ってしまう。

時間と税金の無駄使いではないかと思うこともしばしばである。

 


「性善説」は聞こえはいいが・・・

2014年01月28日 | 日記

マルハニチロ子会社アクリフーズの薬物混入事件の背景が徐々に明らかになってきている。

逮捕された容疑者はまだ犯行を否認しているようだが事件後行方不明になったり工場内衣服から薬物が検出されていては自供も時間の問題だろう。

それにしても残された会社が抱え込んだ課題は大きい。

企業幹部は性善説という言葉を口にしていたが安全管理の前提が果たして性善説で済むのだろうか。

安全チェックの現況も抜け穴だらけだったようだが平然と説明する担当者の姿も理解に苦しむ。

本事件は2008年に中国で発生した毒入り冷凍ギョウザ事件と酷似しているがアクリフーズはこの事件から何を学んだのか。

事件を引き起こしたかの中国の冷凍食品工場は今は姿も形もない。

アクリフーズ群馬工場は生き残れるのだろうか。

 

 

 


金融機関の顧客満足度調査結果に思う

2014年01月27日 | 日記

日経新聞が三大都市圏の個人を対象に実施した金融機関の顧客満足度ランキング結果を興味深く読んだ。

本調査によればセブン銀行とソニー銀行が同点で第1位、第3位は住信SBIネット銀行・・・と新参組が上位を占めた。

セブン銀行はコンビニを地盤に24時間365日の取引環境を提供、海外送金サービス用には何と9種類の言語を準備しているという。

フィリピンの公用語であるタガログまでサポートしているなど利用者は感謝感激モノだろう。

ソニー銀行などは500円単位の外貨積立預金メニューがウケているとのことだ。

4位以下も大垣共立銀行などの地銀やイオン銀行など流通系が躍進、メガ・バンク勢は影が薄い。

この事実は何を教えているのだろう。

そう、スケールメリットを超えた新サービスがモノを言うのだ。

たとえ金融業界以外でも他社にない新商品・新サービスを開発・提供していけば中小企業や後発組にも躍進の場があるということだ。

 

 

 


食品製造業の安全管理を考える

2014年01月26日 | 日記

冷凍食品から農薬が検出された問題で工場の契約社員が偽計業務害罪で逮捕された。

と同時に工場を経営する食品会社及びその親会社の社長が引責辞任を発表したがこれは覚悟の決断だっただろう。

残念ながら容疑者逮捕まで時間がかかり過ぎだし容疑者は今も犯行を否認したままだ。

これはいかにも大きな課題を残した。

もう一つ気になったのは同類の中国での毒ギョウザ発生事件である。

問題を起こした食品工場は今完全に更地状態になっている。

容疑者はたしか終身刑を宣告された。

日本の同社工場は今後どうなるのか?今回逮捕された容疑者の量刑は?

事件の真相が解明される前からその後のことが気になる。

 


「自殺」という言葉に思う

2014年01月24日 | 日記

宮城県が公文書などで「自殺」という言葉をやめ「自死」と言い換えることを決めたようだ。

結論から言えば大賛成である。

「自殺」という言葉は本当に暗いし「殺」という字面からは犯罪者というイメージもある。

「自分を殺すのも犯罪だ」という意見があることも承知しているが残された遺族の感情を思うととても居たたまれない。

筆者も学生時代に指導教官の自死に直面し本当にショックを受け自責の念すら抱いたものだ。

遺族の辛さを軽減するためにも自死者を鞭打つような「自殺」という言葉は使わない方がよいだろう。

英語だと名詞はsuicide、動詞はcommit suicideと言うようだがこちらの語源は何だろう?犯罪性のニュアンスはあるのだろうか?

話は元に戻るが「自死」以外に「自裁」という言葉がある。

「自裁」には武士道を感じさせるある種の潔さもあって個人的にはこの言葉でもいいように思うが当事者が子供の場合しっくりこないかもしれない。

 

 

 


百貨店の偽ブランド商品販売に思う

2014年01月23日 | 日記

我が国を代表する百貨店8店が同一業者を経由して偽ブランド商品の販売していた疑いが判明しそれぞれが自主回収を始めた。

大手百貨店の取引先チェックはこれほど杜撰だったのかと愕然たる思いだ。

つい先日テナントであるレストランなどの食材偽装表示が問題になったばかりだが今回の出来事とはもっと重症だ。

「催事場は業者任せ」とは一体なんということだろう。

百貨店の先がけとされる越後屋呉服店は日本初の正札販売を始めたことで知られているが今は百貨店全体がフロア賃貸業になったと揶揄される始末だ。

とても小売業などと胸を張って言えないだろう。

もし「人手がないから」と弁解するのであればある意味で病根はJR北海道と同じではないか。

小売業の原点である「信頼」「信用」が忘れ去られてしまったとすれば退場しかないと思う。

 


JR大阪三越伊勢丹の売り場面積縮小に思う

2014年01月21日 | 日記

11年5月に大阪で開業した百貨店「JR大阪三越伊勢丹」が売り場面積半減を決めたとのことだ。

百貨店といえば昨今アベノミクスとやらで高級品が脚光を浴び再び成長カーブに転じたものと報じられていたが必ずしも全てがそうとはいかなかった。

当百貨店はJR大阪に直結、都心型に属するため恵まれた経営環境にあったと思われるがそれでも売上高計画は大幅未達(60%前後)が続きこの3月期も前年割れの見通しだった。

これでは思い切ったテコ入れも止むを得ない。

もう一つ思うのはこれは市場の購買力がまだ十分回復していない証しではないかということだ。

消費税導入時(89年)、5%に引上げた時(97年)に比べると今の環境は富の偏在が顕著で何やら歪んでいるように見える。

こんな状況では4月の消費増税が心配だ。

賃上げをめぐるこれからの労使の動きに注目したい。

 

 


早春の城ケ島に遊ぶ

2014年01月20日 | 日記

昨日急に思い立って城ケ島までドライブに行ってみた。

予想以上の快晴とどこかで見た「水仙まつり」のポスターが妙にシンクロしたからだ。

横横、三浦縦貫の2つの高速を乗継げば我が家から城ケ島の駐車場まで約40分、この程度の時間ならさほどストレスはない。

クルマから出ると早速水仙たちが出迎え、近辺はそこはかとなく芳香が漂う。

展望台に登って太平洋方面に目をやると房総・伊豆両半島や大島を一望、その間で水面の金波銀波が目に眩しい。

気温はまだ真冬だが見た目だけはもう春だ。

こんな時いつも宮城道雄の「春の海」を連想する(笑)。

その後磯に降りて城ケ島のシンボルである馬の背洞門を見ながら岩場をハイキング、昼食は京急ホテルで富士山と対面しながらとった。

葛飾北斎の「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」と同じアングルなのだがあんなに大きな波はない(笑)。

たまにリフレッシュするのもいいものだ。

 

可憐な水仙たち こんなにいい香りだったとは・・・

自然の造形美だが崩壊の危機が迫る・・・

眩しくてとても直視できない海、感じてもらえるかな?