グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

「暴走老人」の国政復帰に思う

2012年10月31日 | 日記
東京都知事の突然の国政復帰が話題を呼んでいる。
80歳といえば男子の平均寿命を超えている。
まずはその元気さに敬服だ。
その年齢でもなおカムバックというからには官僚支配に対する相当なフラストレーションがあったのだろう。
氏の突破力は定評があるので国政復帰後も一定の支持が集まるに違いない。
今後第三極の結集を目指すものと見られるがただ基本政策の一致は必須条件だと思う。
氏の「政策はその後議論していけばよい」旨の発言はいささか乱暴だ。
これではフツーの有権者は戸惑ってしまう。
それに「大同小異」ならいいが「大異小同」ではどんな体制もいずれ瓦解する。
関係者もって銘すべし。

内閣支持率急落に思う

2012年10月30日 | 日記
日経新聞社・テレビ東京がこの週末実施した世論調査によると内閣支持率は前月調査に比べ33%から20%に急落、内閣発足以来最低となった。
臨時国会では参院で所信表明拒否という異例の事態となったが唯一許された衆院での所信表明はボクシング世界のクリンチを連想してしまった。
まだまだ解散を巡る攻防が続きそうである。
そもそも首相の躓きはあの消費増税にあるのではないかと思っている。
キチンと「マニフェスト見直し」のプロセスを踏みしかも社会保障の中味も詰めながら進めれば党内亀裂も(その後禍根を残す)三党合意ももう少し別なものになっていたろう。
今頃になって新政調会長を得てマニフェスト見直し作業に着手したがどうにも遅すぎた。
「最後まで諦めない」というのも一つの美学だがいっそのこと潔く下野し一から政権能力を涵養した方が早道かもしれない。
「臥薪嘗胆」という言葉もある。

東京駅の新装に思う

2012年10月28日 | 日記
昨日遅まきながら新装なった東京駅を訪れた。
いやはやまずその人出に驚かされた。
一般公開から1ヶ月ほど立つというのに駅前はエキナカよりもさらに雑踏状態だった。
いままで延べ何人くらいが記念写真を撮ったのだろう・・・。
500億円の巨費を投じただけのことはある。
外観はとても3階部分を継ぎ足したなどとは見えない出来栄えだし内装も十二支のレリーフなど話題に事欠かない。
ステーションホテルのティーラウンジも当分行列状態が続きそうである。
しかもその総工費500億円は周辺ビルへの空中権の譲渡で全額を賄ったという。
JRもなかなか商売上手である。
一つ難をいえばステーションギャラリーの展示内容だ。
ギャラリーゆえどうしても芸術作品になってしまうのかもしれないが歴史ファンとしてはもう少し博物館仕様に仕立てて欲しかった。
何といっても東京駅は1世紀の歴史を持つのだから。

新聞・雑誌メディアの試練に思う

2012年10月27日 | 日記
大阪市長に関わる連載記事絡みで当該出版社編集長の更迭人事が発表された。
あの企画と内容であればもう弁解や同情の余地はない。
現在親会社である朝日新聞社の第三者委員会に見解を求めているところだが相当厳しい判断が下されるのではないか。
とても編集長更迭だけで済まないだろう。
他方いくつかの大新聞社では例のiPS細胞臨床研究虚偽発表絡みで編集局長クラスや担当デスクの更迭や減俸、けん責処分などが相次いでいる。
こちらのほうはある意味騙されたわけで前者と事情は異なるが事実確認を怠ったという失態は読者の信頼を大きく損ねた。
2つの案件でいま既存メディアが大きな試練にさらされている。
言論の自由はいつの世も尊重されるべきだが人権侵害や虚偽報道、虚飾報道の横行はご免蒙りたい。
今回の出来事が各メディアの再出発の機会になればと思うばかりだ。
ところでテレビメディアの方はこの間全く落ち度はなかったのだろうか、一寸検証してみたい気がするのだが・・・。

ネット通販の成長に思う

2012年10月26日 | 日記
小売業界全体が長引くデフレ経済に喘ぐ中でネット通販が着実に成長している。
特に取扱い高だけでなく収益がついてきたことは注目していい。
古くは1995年辺りからEC(電子商取引)とかBtoCなどの名前で多くの事業者が将来を夢見つつ取り組んできたビジネスがようやく自立し立ち上がってきたという感じである。
LTEをはじめスマホ、タブレットなどインフラは日々進化する。
年代を問わず消費者の情報リテラシーは年々高くなっている。
この後ネット通販はさらに成長を続けるハズだ。
現在小売業全体の中のネット通販シェアは3%と推定されているが将来どこまで伸びるのだろうか。
収益がついてきたことによってさらにドライブが駆かるものと思われる。
死角はないといってもいいだろう。
そういえば最近宅配トラックをよく目にするのは気のせいか。

自民党の特例公債法案容認論に思う

2012年10月25日 | 日記
久し振りの政治ネタだが自民党の中に特例公債法案容認の動きが出てきているとのことだ。
いま、特例公債法案は首相に解散総選挙の時期明示を求める交換条件になっているのだがさすがに本法案の引き延ばしは国民の支持が得られないと考える議員諸氏も居るらしい。
当然だろう。
それでこそ国民本位の政党だと思う。
今の首相に解散時期明示を求めても回答を得ることは難しい。
かといって国民生活に大きな影響がある重要法案を棚上げにするのは両刃の剣で危険もある。
幸か不幸か今の民主党に選挙で戦える力は残っていない。
選挙が仮に年明けになろうが任期満了後になろうが当分状況は変わらないと思う。
ここはひとまず和戦モードで大人の対応をした方が結局政権を奪回する早道かもしれない。




敵は我が身中にあり

2012年10月23日 | 日記
今年のセリーグ・クライマックス・シリーズは読売ジャイアンツが中日ドラゴンズを3連敗後の3連勝で制し日本シリーズ出場を決めた。
崖っぷちからの這い上がりで出場権を得た読売ジャイアンツに祝意を表するものだが筆者にはシリーズの途中で見たあるシーンがどうにも忘れられない。
それはドラゴンズが勝ち進んでいた最中にその指揮官が「(また)勝っちゃたねー」と軽口を叩いていたことだ。
その後のドラゴンズの戦いっぷりは総じて真剣さが薄れていった。
これに対しジャイアンツの指揮官の言動は試合を追うごとに厳しさが加わっていった。
最終戦となった第6戦の両者の気力の差はもう歴然だった。
ほんとに短期決戦は何があるか分からない。
スポーツの世界はほんの僅かの気の緩みが勝敗を分けるのだ。
今日の格言 「敵は我が身中にあり」

千葉市の生活保護費不正受給分返還提訴に思う

2012年10月23日 | 日記
千葉市はこのたび市内の40代男性に対し生活保護費を不正受給したとして総額25百万円の返還を求め提訴した。
同市は「この種の返還訴訟は珍しい」というがもっと波及していいのではないかと思う。
そもそもわが国は経済事犯に対する罰則が甘い。
再発防止には「これではとても割りに合わない」という社会ルールが重要だと思う。
また全国の各自治体はあらためて不正受給摘発総点検をしたらどうかと思う。
工数の制約があるかもしれないが不正撲滅に向けた強い姿勢が「いい社会つくり」に大事なのだ。
話は戻るが冒頭のケースでは千葉市は事業を営むこの男性に家族分を含めなんと月額30万円を7年間も支給していたという。
これではほぼ同額あるいはそれ以下で真面目に生計を営む家庭は浮かばれない。
この点については千葉市に猛省を促したい・・・、訴訟以前の問題だ。

自治会長の自治会費横領事件に思う

2012年10月22日 | 日記
昨日日経紙が自治会前会長による自治会費6000万円の横領事件を伝えていた。
前会長は「会長職が忙しく自分の仕事にも影響が出たので腹いせに会費を着服し高級外車の購入やパチンコに使った」と言っているようだがもし本業に支障をきたしているのなら着服する前に事情を説明して自治会長職を辞するべきだった。
それにしても会費着服などちょっと調べれば簡単に割れるハズなのになぜこんなことに手を染めてしまったのか。
普通の社会人であればもう少し思慮深いと思っていたのだが・・・。
そういえばiPS細胞臨床応用で虚偽発表を行っていた某看護師の例もそうだ。
ちょっと調べればすぐバレそうな大法螺を吹きまくって墓穴を掘った。
何も練りに練った巧妙な悪事を礼賛するわけではないがあまりに幼稚な犯罪や行いにはガッカリだ。

CATV会社の合併報道に思う

2012年10月21日 | 日記
昨日CATV業界1位、2位企業の合併報道があった。
さまざまな業界で下位企業同士が合併し上位企業に対抗するケースや上位企業が下位企業を救済合併するなどのケースなどはままあることだが1位、2位企業の合併はここしばらく聞いたことがない。
果たして独占禁止法に抵触しないかと思ったものだがその心配はなさそうだ。
というのもCATV事業は今や電話通信事業、インターネット・プロバイダー事業を併営しており関連事業をトータルに見ればたとえ両者が合併しても独占状態には至らないということなのだ。
公取委の仕事もだんだん難しくなってくるようだ。
さらに経済のグローバル化に伴い国内シエアだけでなく世界シェアも視野に入れなくてはいけない状況だがその場合国益とのバランスをどう考えたらいいのか。
今回のCATV業界合併劇にはいろいろ考えさせられた。