グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

COP21の開催に思う

2015年11月30日 | 日記

悲惨なテロ事件が起きた直後ゆえ開催が危ぶまれたCOP21だったがかえって結束が高まったのか予定通りパリで始まった。

かってこれほど多くの参加国、首脳が参集したことがあったのだろうかと思ってしまうほどだ。

これで地球温暖化対策が前進すれば「災い転じて福と為す」ということになるかもしれない。

もしCOP21が成功裏に終わることができればこれはもうIS(イスラム国)のお蔭だといってもいい。

それほどCOPの動きは不調だった。

一方、COP会議の裏では有志連合やロシアの手でIS(イスラム国)空爆が進んでいる。

テロ首謀者たちはこの行く末をどこまで読んでいたのだろうか。

もっとも「全てはアラーの思し召し」という集団に「後悔」や「蹉跌」という言葉はないか・・・。

 

 

 


横浜みなとみらいのスクラップアンドビルトに思う

2015年11月29日 | 日記

先日野暮用があって久しぶりに横浜のみなとみらい21地区を歩いてみた。

当地区はもともと三菱重工の横浜造船所があった地に一部埋立てを加えた再開発エリアなのだがその後民間企業やコンベンション施設、高層住宅などの集積が進んでいるのでプロジェクトとしては成功した部類に入るだろう。

ところが先日行った時にふと奇妙な光景が目に入った。

とある区画にあったはずの建物がないのである。

その建物とはシネコンが入っていて過去何回か映画を楽しませてもらったのがその場所がすっかり更地になっていた。

それにしてもあるべきものがないのはちょっと寂しい。

まだまだ発展途上の「みなとみらい」でもう撤退事業者がいるとは思わなかった。

果たして投資額の回収は済んでいたのだろうか。

あるいは当初からのビジネスプラン通りだったのか。

みなとみらい地区にはほかに2つのシネコンがある。

熾烈な企業間競争の結果なのかもしれない。

そうそう、近くの別の区画では建設工事が始まっていた。

何かと話題の杭打ちも行われていたがさすがにもうデータ偽装はないだろうね。(笑)

この辺りはついこの前まで海面だったのだからね・・・。

更地や工事現場を前にして色んな思いが脳裏をよぎったことだった。

 

 

 


伝説の女優の他界に思う

2015年11月28日 | 日記

42歳で突如映画界を引退しその後一切マスメディアの前に姿を現すことがなかった伝説の女優・原節子が95歳でこの世を静かに去った。

現役時代は小津安二郎監督作品などで日本女性の理想像を具現化していた。

そして60年代のある日を境にスクリーンはおろか人前に姿を見せることもなくなった。

読売新聞の記者が何度か自宅を訪問しインターホンを鳴らしたが家人が「本人は元気に過ごしております。インタビューに応じることはありません。」と繰り返すのみだったという。

ただ一度だけ1992年に電話で直接声を聞くことができたという。

「私だけがスターだったわけではありません。当時は誰もが輝いていました。」と記録にある。

謎の多い「伝説の女優」は謙虚でもあった。

ご冥福をお祈りします。


小売業界団体の「軽減税率反対」声明に思う

2015年11月27日 | 日記

今日小売業界団体が消費増税に伴う軽減税率導入に反対の声明を出していた。

ん?

普通に考えれば販売商品は価格が安いほど売れるはずだ。

ゆえに軽減税率が適用されればされるほどその分税込価格が抑えられるので小売業界にとっては悪くない話と思われるのだが当の小売業界団体が「反対」というのは??

表向きには「軽減税率は低所得者対策にはならない」や「税収減になり財政上マイナスになる」などが上げられているが本音はやはり相当煩雑になる事務作業の発生を恐れてのことだろう。

軽減税率の広範囲な適用を強硬に主張する公明党にとっては予期せぬ伏兵だったかも知れない。

財務相はもともと軽減税率導入に消極的だし・・・。

公明党にとっては厳しい日々が続く。

いっそのこと軽減税率云々の前に消費増税そのものにストップをかけた方がいいのかもしれない、・・・と思うほどだ。

 

 


トルコによるロシア機撃墜事件に思う

2015年11月25日 | 日記

トルコがロシア機を「領空侵犯し警告にも応じなかった」として撃墜した。

先日プーチン大統領はフランス空母の出撃に際しわざわざ「フランスは同盟国」と宣言し軍事協力を強調していたがトルコとは何の挨拶も仁義もなかった。

フランスとだってまだ具体的な連携に着手していないくらいだからトルコとは何ら交渉も行っていなかったのではないか。

しかもシリアでは間接的に敵味方の関係(シリア政府を挟んで)なのだから元々いい関係ではない。

そんな危なっかしい状況の中でとんでもない事件が起こってしまった。

西側諸国はトルコ擁護に回るだろう。

そしてロシアは孤立する。

かといって、IS攻撃は止められない。

そしてIS包囲網に亀裂が生まれた。

全く「世界は一つ」は難しいねぇ。

 

 

 


連立与党内の軽減税率論議に思う

2015年11月24日 | 日記

自民・公明党間で軽減税率論議が続いているがミゾはなかなか埋まらない。

そうこうしているうちにとうとう首相が「生鮮食品を軸に・・・」との指示を出したとのことだ。

首相としては法人税率引き下げにも配慮せねばならない。

結局軽減税率の財源は4000億円ほどと見込んだようである。

さて公明党はどう判断するのだろう。

先ごろの安保関連法の整備について譲歩し可決に協力したところだが再び譲歩を迫られるのであれば党内にフラストレーションが鬱積し連立政権離脱気運が膨らむ可能性もある。

自民党幹事長は何とか幹事長レベルで決着させたい意向だがさほど簡単な問題ではない。

官邸では今頃公明党抜きでも政権運営が可能かどうか、参院選を迎えられるかどうか、を瀬踏みしているのかもしれない。

 

 

 

 


「大阪維新の会」の大阪府・市ダブル制覇に思う

2015年11月23日 | 日記

「大阪維新の会」が大阪府知事選、大阪市長選を大差で制した。

つい先日、と言ってももう半年も前のことになるが大阪都構想の是非を問う住民投票では僅差ながら否決され失速寸前の「大阪維新の会」だったがこれでまた蘇った。

この間一体何があったのだろうか。

住民投票では「維新の会」と対峙した公明党が首長選では自主投票に回ったこともあろうが何と言っても大きいのは自民党のスタンスではなかったか。

自民党の党三役が党推薦候補の応援演説のため現地に駆けつけたがその一方で総理、官房長官は東京で「維新の党」代表者と協議していた。

これには理解に苦しんだ大阪府民も多かったのではないか。

結局自民・公明支持層からも維新の会候補に相当票が流れた。

共産党支持層からも同様の傾向があったということだから「大阪維新の会」は今や既存政党の枠組み破壊者といっていい。

あくまでも一般論だが地方に元気な地域政党があることは悪いことではない。

 

 

 


親子関係確認訴訟の判決に思う

2015年11月22日 | 日記

離婚した芸能人カップルの間で争われていた長男の親子関係確認訴訟について東京家裁が「父親と長男との間に親子関係は存在しない」との判決を言い渡し元夫側の勝訴となった。

判決理由の詳細はなかったようだが民法の定め以外に元夫側が行ったDNA検査結果が判決に大きな影響を与えたと見られている。

DNA関連技術の進歩には目を見張るものがあるが技術進歩は時には残酷でさえある。

元妻がいくら否定しようが世間の信用を取り戻すのは極めて困難だろう。

それにしてもDNA関連技術がこれほど進歩している中で「婚姻後の経過日数で夫の子か否かの推定を行う」などという民法の定めはあまり意味をなさない。

女性のみが離婚後一定期間再婚できないというルールもこの際思い切って見直したらいいと思うがいかがだろう。

技術の進歩と歩調を合わせ法律もタイムリーに改正していったらいい。

 

 

 

 

 


最高裁の「斜線の遺言書は無効」に思う

2015年11月21日 | 日記

書面の左上からに右下にかけて赤ボールペンで斜線が引かれた遺言書は無効とする最高裁判決があった。

一審、二審では「元の文字が判読できる程度の斜線では効力は失われない」という結果であったからこの最高裁判決には驚いた。

もし遺言者が一旦記した遺言を破棄するのであればシュレッダーで裁断するなり焼却するなり抹消する手はいくらでもある。

今回争われたケースではボールペンで斜線を引いただけだから端的に言えば誰が斜線を引いたかも分からない。

公証人が絡んだ形跡もない。

これで遺言書全てが無効というのはどうにも腑に落ちない。

ただ最高裁判決だからこれで結審することになる。

斜線付き遺言書が巷にあふれて混乱することがなければいいのだが・・・。

いささか気になる出来事ではある。

 


米英仏ロのIS(イスラム国)包囲網に思う

2015年11月19日 | 日記

あのロシアがイスラム国に対し西欧各国と共同戦線を構築しつつある。

ロシアといえばシリア対応で米国と、ウクライナ対応で仏国と反目していたのだがイスラム国によるロシア民間機撃墜で一気に状況は変わった。

まさに「敵の敵は味方」を地で行く格好である。

これでさすがにイスラム国の壊滅的時期は近いだろう、自ら蒔いた種なのだが。

ただそれでも包囲網を形成する米英仏ロ側の完全勝利宣言は何時まで待っても出ないのではないか。

芝生の中の雑草と同じで「イスラム国」の根絶は極めて困難だと思う。

たとえ指導者を亡きものにしても・・・だ。

憂鬱な気持ちだけが残る。

我が国も相当気を付けなくてはならなくなった。