グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

消えたDVDショップに思う

2017年11月29日 | 日記
昔の名画のDVDを購入する目的で近くのショッピングセンター(SC)へ出かけたのがいつもの場所にお店がない、あれれ・・・?
一階の受付に戻って確認したら「先日退店した」という。
今度はもう少し遠くのさらに規模の大きいSCに行ってやはりDVDショップの有無を確かめたら今度は「残念ながらこの中にはない」との返事が返ってきた。
そこで初めて気が付いた。
巷にDVD・CDショップが消えつつあるのだ。
音楽も映画もダウンロードやクラウド経由で入手、もしくはダイレクトに楽しむようになったようである。
思い起こせばその昔音楽はレコード針が必要なレコードで聴いていた。
ところがあっという間にレコードはCDに、そしてビデオ・テープはDVDに置き換わってしまった。
そのCD・DVDというパッケージソフトが今や商品力を失いつつあるのである。
レコードやビデオ・テープがCDやDVDに、そしてCDやDVDが今度はクラウド・サービスに・・・。
まさか2代にわたる世代交代に立ち会うとは思わなかった。
渦中にある事業者はさぞ大変だろう。
いやいや、まだ安心は禁物だ。
さらなる「創造的破壊」が待っているかもしれないからねぇ・・・。


時間配分変更後の国会論戦に思う

2017年11月28日 | 日記
昨日から新たな与野党間時間配分の下で国会論戦が始まった。
与党5:野党9の新配分案は「いかがなものか」と思ったが決まったものはしょうがない。(笑)
それにしても新藤義孝議員の「ヨイショ質問というわけではないが」という前置きの直後に首相のこの5年間の外交実績数言及には思わず苦笑してしまった。
これがヨイショでなくて一体何だと言いたくなる。(笑)
さて自民党が新たに時間配分の見直しを求めた表向きの理由は「当選回数の少ない議員にも国会でアピールできる機会を」というものだった。
その観点で今次国会の場に立ったのは加藤鮎子議員だったがやっぱり2、3回生議員が自党の大先輩でもある首相や閣僚と互角に渡り合うのはいささか無理があるようだ。
結局与党サイドの質問は質問者がベテランであれ新人であれ政府の姿勢を質すというよりは単に大臣のインタビューに過ぎないのである。
国会の活性化という観点から言えば時間配分のあり方は野党100%でもいいのではないかと思うくらいだがどうだろう。
それは与党が自民党であれ、それ以外の政党であっても同じだ。
もし若手議員が地元の有権者にアピールしたいと思うのならむしろ小泉進次郎議員を手本にしたらどうだろう。



頑張ったね、安美錦関

2017年11月27日 | 日記
今朝の日経新聞を見て驚いたことがあった。
スポーツ欄の中で一番大きな写真が大相撲平幕同士の勝負がついた瞬間のものだったからだ。
優勝は横綱白鵬が14日目にすでに決めていたので彼の千秋楽の取組みは興味が薄れていたのだがそれにしても…、だ。
ただ記事を読んでよく分かった。
平幕同士の取り組みの勝者は何と39歳、この取り組みに勝って敢闘賞を受賞した安美錦関だったのだ。
安美錦関は昨年夏場所に大ケガを負い12年ぶりに陥落した十両で7場所過ごすことになった。
そして39歳という年齢で再入幕を果たしただけでもすごい頑張りなのだがその場所でなんと勝ち越しを決めた。
不祥事で暗雲が漂う角界にあって数少ない元気と勇気、明るさを運んでくれたいいニュースだった。
よく頑張ったね、安美錦関。
そして日経新聞の取り上げ方にも金星を呈したいと思う。




銀行建替え店舗の貸出し容認方針に思う

2017年11月26日 | 日記
地方銀行が今所有している店舗を改築する場合新たに生まれた余剰スペースを地元の小売店や医療機関などに貸し出すケースが具体化していくようである。
現在は規制があって金融機関は自由に地元企業に貸出しなどできないが金融庁が規制緩和に向けて前向きになっているからだ。
金融機関の支店は駅前の一等地にあることが多いのでもし地元企業への貸出しが実現すれば当該地域周辺の光景は一変するかもしれない。
ただ元々商店街の活力が低下していればその効果は意外と限定的かもしれない。
金融機関の床面積などさほど大きくないからねぇ。
ゆえに金融機関にとっても地元企業にとっても過度な期待は禁物だ。
利用できるものは何でも利用したいという気持ちは分からないではないが腰を据えて検討すべきだろう。
あくまでも本来の経営戦略が別にあって改築スペースの活用は副次的程度に考えておいたほうが両者(金融機関、地元企業)にとっていいのではないか。
「捕らぬ狸の皮算用」なんてことがないように。

コンビニ業界の新たな挑戦に思う

2017年11月25日 | 日記
バブル崩壊以降の日本経済でも一貫して成長を続けてきた産業は数少ないと思うがコンビニ業界は間違いなくその一つだろう。
最近よく感じるのはコンビニのレジで公共料金の支払いを行う来店客が増えたことだ。
単なる販売活動だけにとどまらず徹底して生活者の利便性を追求している証しといっていいと思う。
そのコンビニ業界もここにきてどうやら踊り場を迎えたようである。
業界の雄であるセブン・イレブンの既存店売上伸び率がマイナスに転じたというのである。
コンペチタを巻き込んだ出店競争で市場は飽和状態、さらにはドラッグ・ストアなどの攻勢にされており市場環境は予断を許さない。
そんな中でコンビニ業界は新たな挑戦を始めている。
ファミリーマートは今後ランドリー併設を進めていくという。
ランドリーといえば結構なスペースを必要とするがその利用者が新たな自社のファンになってくれるという読みがあるのだろう。
セブン・イレブンは各店舗をレンタルサイクルの基地に変えていくようである。
こちらも新たに駐輪場というスペースが必要になるがやはりサービス重視の姿勢が見て取れる。
街の便利ステーション競争は店舗内から店舗周辺へと新たにフェーズに入ったのかもしれない。

山一証券自主廃業後20年に思う

2017年11月24日 | 日記
四大証券会社の一社であった山一証券が自主廃業で姿を消してから20年が経過した。
山一證券の最後は社長の「社員は悪くありませんから!」の号泣会見が印象に残っているがもしもあの「飛ばし」という顧客の損失補填と自社の損失隠しの両者を狙った手法を意図的に行っていたとしたらそれは(経営層であろうが一般社員であろうが)やっぱり「悪い」と言わなければならない。
主導した者と強要された者の差はあるのだが強要されたからといってそれで免罪符を得たことにはならないだろう。
おそらくあの社長を突き動かしたのは「何千人もの社員を路頭に迷わせることはできない」という責任感と社員愛だろう。
その直後に幸いなことにメリルリンチ・ジャパンという同業外資が登場し多くの山一社員を引き受けたように記憶している。
さらに優秀な社員は独立して自ら生きる道を切り開いた。
筆者は旧山一の全社員を追跡調査したわけではないがあれだけの会社が突如消滅した割には結果として結構「軟着陸」できたのではないかとの印象を持っていた。
そしてまた今、証券業界はバブルの再来と言っていいような活況を迎えている。
まさに「人間万事塞翁が馬」だねぇ。


教育無償化政策の検討に思う

2017年11月23日 | 日記
政府・与党の教育無償化政策が世間の注目を集めている。
機会均等政策は野党の専売特許かと思いきや、最近はそうでもないらしい。(笑)
教育無償化はたしかに少子化対策に有効だと思うが公平性の観点から制度設計はそれなりに難しい。
一体どこで線引きをするのか?・・・我が国の財政が潤沢であれば大盤振る舞いもいいがとてもそんな状況ではないからね。
一説によれば大学教育までカバーするというがここまで無償化を拡大するのは却って進学を断念した者の怨嗟を生むだけだ。
それに教育無償化対象者の勉学意欲も気になる。
やはり大学教育の無償化を検討するのであれば勉学意欲や学業成績とのチェックが不可欠になるのではないか。
それも相対評価と絶対評価の両面で。
真に意欲と能力があって何らかの事情で通学にかかわる費用が捻出できない学生に今回のような制度は大きな福音だ。
制度検討者はバランス感を忘れずに、且つ少子化対策を超えて国益に繋がるものを提案して欲しい。



足立美術館を愉しむ

2017年11月23日 | 日記
先日思い立って島根県安来市にある足立美術館へ行ってきた。
本美術館は横山大観のコレクションでも知られるがそれ以上に有名なのが広大でよく手入れされた日本庭園である。
うん、なるほど、なるほど・・・。
当日はたまたま紅葉が見ごろだったが四季折々様々な風情が愉しめそうな予感は十分だ。
それに敷地内の庭園も素晴らしいのだが近くの山々と一体になった背景が何とも言えない。
敷地と借景の間には確か幹線道路が走っているはずだが無論そんな無粋は微塵も感じさせない。
周辺に電柱とか送電線などはいくら探しても見当たらないのである。(笑)
もう一つ感銘したのは海外からのビジターの数だ。
同美術館の庭園は米国専門誌の日本庭園ランキングで14年連続第一位に選ばれているのでこの効果もあるのかもしれない。
成田や関西など国際空港から遠く離れたこんな場所(失礼!)でも何の障害にもならない。
あらためて日本発のコンテンツの優秀さを感じた次第である。

映画「ザ・サークル」を観る

2017年11月21日 | 日記
インターネット等情報技術の発達により世の中の監視社会化が進んでいるように思うのは筆者だけではないだろう。
そんなご時世に格好の映画が上映されていたので観に行った。
映画のタイトルは「ザ・サークル」、極限まで透明化されたSNSによって隠れていた犯罪者が10分そこそこで公衆の面前に引きずりだされるなどは痛快というよりむしろ空恐ろしくなる。
何事もほどほどがいい。
適切な情報保護の重要性をあらためて痛感した次第である。
ところでこの映画もトム・ハンクスが出演していた。
筆者は決してトム・ハンクスのファンというわけではないのだが観たい映画に妙にトム・ハンクスが出ていることが多い。
「ハドソン川の軌跡」もそうだし「ターミナル」もそうだった。
古くは「ダ・ヴィンチ・コード」「フォレスト・ガンプ」もそうだ。
縁ってあるもんだねぇ。(笑)

賃上げ3%は実現するか

2017年11月20日 | 日記
首相はことあるごとにアベノミクスの成果をアピールすることが多いのだが唯一のウィークポイントは国民の中でなかなか実感されていないことだろう。
有効求人倍数が全都道府県で1.0を超え、株価はバブル崩壊後の最安値から50%戻した訳だが・・・。
やっぱり実質勤労者所得がこの間ほとんど伸びていないことに起因しているのだろう。
首相は経済団体との協議の場で5年連続してベアやボーナスの奮発を要請しているが満額実現してきたとは言い難い。
つい先だっては経済諮問会議で賃上げ3%アップを要請したように聞いているが果たして回答はどうなるのだろう。
政府与党は今度は各企業の内部留保額や労働分配率を勘案したうえで法人税の特例を見直すことも考えているようである。
ここまで来れば相当焦りもいら立ちもあるかもしれない。(笑)
筆者は以前から各企業はあらかじめ労働分配率を公約化し業績の上方修正があった場合には自動的に調整していくことを提唱している。
企業経営者は納税以外に良き企業市民としての社会的責任もあるのではないか。
賃上げの在り方についてはお上から言われる前にまず自発性を発揮して欲しいと思う。