グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

東京都知事選結果に思う

2016年07月31日 | 日記
東京都に初の女性知事が誕生することになった。
選挙戦が始まってからマスメディアが一貫して小池候補の優勢を報じ続けていたのでこの選挙結果を驚くことはなかったが投票締め切りとほぼ同時に当確が出たのことには正直言って意外だった。
一時期「3候補の横一線」が伝えられたこともあったが結局3候補間に結構差があったということだ。
結果論を承知の上で各候補の勝敗因を勝手に分析してみたい。
増田候補の敗因なのだが氏は元来地方創成の旗手だと目されていた。
それが対極にある首都東京の都政に関わると聞いて違和感を感じざるを得なかった。
今でも氏には地方創成の分野で活躍していただきたいと願っている。
鳥越候補については出馬の動機からして疑問だった。
氏が公約として掲げていた安保対応や原発対策は国政レベルの問題であって都政マターではない。
「非核都市宣言」は都知事選の論点に似合わない。
さて最後に小池候補の勝因だが何といっても強い信念だろう。
自民党都連のイジメも追い風になったのではないか。
とにかく新知事には愚直に「都民目線」を追及し完遂してほしいと思う。
そしてそれが全国の地方行政に波及して行くように・・・。

米アマゾンの快進撃に思う

2016年07月30日 | 日記
米国のネット通販企業であるアマゾンが快進撃を続けている。
4-6月期の純利益は前年同期比で約9倍の8.6億ドルで、5四半期連続黒字ということだ。
アマゾンといえば創業時から積極的な事業方針を貫き急成長を続けてきた。
しかし事業の急拡大にピンチは付き物だ。
たしか2000年前後だったと思うが同社は一大リストラを余儀なくされた。
従業員の大量解雇や配送センターの集約などで株価は10分の1に急落、あの時はさしもの時代の寵児もこれまでかと思ったものだ。
しかしアマゾンはすぐ攻勢に転じた。
同社は元々書籍のネット通販でスタートしたのだが音楽ソフトや電気製品、日用雑貨と取扱商品の巾を広げ書籍の電子化にも取り組んだ。
ネット通販に加えクラウドサービスも事業の柱に育て上げた。
同社の発展はIT業界全体がハード、ソフトの時代からプラットホームの時代へとシフトしていることを立証するものかもしれない。
さて次の一手は何だろう。


総務省家計調査と政府の緊急経済対策に思う

2016年07月29日 | 日記
今年は我が家も総務省家計調査に協力することになったため従来より関心を持って調査速報を見るようになった。(笑)
昨日6月分の報告があったが消費支出は昨年同月比で名目、実質とも2%強の減少で景気の回復はまだまだのようだ。
厚労省が所管する有効求人倍率は着実に改善しているがこれが消費動向に結びついていないのは何か理由があるのだろう。
この辺りはキチンと分析し政策の適切化に繫げていくべきだろう。
ところでこれとは別に先日首相が緊急経済対策として総額28兆円の財政措置を言明していた。
実は予想していたよりも大きな規模に驚いた。
首相は「大胆な経済対策をまとめる」と自信たっぷりのご様子だったがそもそも事業規模を誇らしげにいうのは如何なものだろう。
財政規律を考えれば、あるいはプライマリーバランスを考慮すれば経済対策などない方がいいことは自明である。
「アベノミクスを吹かす」という意味で言うのならフェーズⅠの第三の矢である成長戦略を練り直すことが先決であってリニア新幹線の大阪延伸前倒しなんてものではないだろう。
次から次へと目くらましのように公約を変えていくことは決して政治の王道ではない。


フィンテックの今後に思う

2016年07月28日 | 日記
最近「フィンテック」という言葉をよく目にするようになった。
フィンテック・サミットだの、フィンテック促進法整備だの、フィンテック参入など・・・喧しいものだ。
フィンテックとは金融とITの融合により新しいサービスを総称した造語のようである。
ITの活用は農林水産業、製造業、建設業、サービス業などあらゆる業種でイノベーションの有効な切り口になっているが金融業界はもともとカネという情報そのものが商品なのだから今さら、という気がしないでもない。
それでもスマホやタブレットを使った送金や決済などで安全・安価なサービスが実現すれば利用者の利便性は高まるに違いない。
クラウド・ファンディングなどもまだまだ改善発展の余地がありそうだ。
ただITを駆使した新たな金融商品の開発には要注意だ。
世にデリバディブやFXなど高リスク商品が既に数多い。
ラップ商品や投資信託もトラブルが結構あるという。
フィンテックの名目で訳の分からない金融商品が続々生まれるようなことだけは御免蒙りたい。

上場3600社の年金債務過去最大の91兆円に思う

2016年07月26日 | 日記
上場会社の3月末時点の年金債務が過去最大の91兆円に膨らんだとのことだ。
一方で年金運用資産は65兆円に留まりその差額は26兆円にも上る。
この差額はどこかの時点で穴埋めしなければならない。
高収益を続けている企業であればいずれ追いつくのかもしれないが低収益企業や財務体質が芳しくない企業には大きな負担になる。
将来の年金給付額が削減するのでは…と不安を募らす加入者も多いのではないか。
この上消費景気が冷え込むとなれば消費増税はさらに遠のく。
これはこれで困ったものだ。
このような状況を作った元凶は日銀のマイナス金利にあるのだが、とすればこれはもうアベノミクスの弊害、副作用の一つである。
先だっての参院選の勝利をうけ与党・内閣はアベノミクスをさらに「吹かす」と言明していたが少なくとも金利政策だけは「吹かす」どころかむしろ「戻す」くらいがいいように思うがどうだろう。


トランプ候補の指名受諾に思う

2016年07月25日 | 日記
先日米国大統領選でトランプ候補の共和党の指名受諾があった。
このところ見続けている光景なのだが何故か幻影を見ているような気がしてならない。
本当にこんなことが現実になるのだろうか。
今東京で繰り広げられている都知事選で有権者が都知事を選択する判断基準は1に政策、2に人柄、3に行政経験、だというがトランプ候補にあてはめた場合どれ一つとっても疑問符だらけなのだ。
氏が連呼する「アメリカ第一」は誤解を恐れずに云えば「世界はどうなってもいい」ということになりはしないか。
「パックス・アメリカーナ」時代の米国はどこへ行ってしまったのか。
こんなところまで米国経済は追い込まれてしまったのだろうか・・・、いまだに不思議でならない。
見るところ共和党も崩壊寸前だ。
立ち直るには相当の時間がかかりそうである。

ポケGOフィーバーに思う

2016年07月24日 | 日記
ポケモンGOが鳴り物入りで日本デビューを果たした。
と言ってもサービス事業者が事前にサービス開始をアナウンスしたり何かイベントを行っていたわけではない。
それでいてあの熱狂、あの普及ぶりなのだからこれはもうネット社会の威力というほかない。
昨日も官房長官が定例会見の中でコメントを言わされていた。
年末恒例のヒット商品番付の東横綱はもう決まったようなものだ・・・、ちょっと気が早いか。(笑)
さてフィーバーぶりはさておきこのポケモンGOには屋外で夢中になるゆえの事故やトラブルも心配だ。
どこかの神社が早々に境内でのゲーム禁止を表明した。
一般論だがゲームのサービス提供停止エリアがもっとあってもいいし、それをもっと分かるようにした方がいいのではないか。
サービス事業者は事業サービス全体をコントロールすべきだし少々の制約があっても廃るような軟なポテンシャルではないだろう。
それにしても本サービスは米国ITベンチャーとの合作だそうだから100%日本発のビジネスとは言い難い。
その辺りがちょっと悔しいねぇ。




大関稀勢の里のツナカツ(綱活)に思う

2016年07月22日 | 日記
大関稀勢の里にとって今場所は綱取りを狙う絶好のチャンスだった。
先場所、先々場所続けて13勝を挙げ今場所も13勝挙げれば横綱昇進は十分可能性があると言われていたからだ。
ところが、ところが・・・、中日を7勝1敗で折り返したのはまずまずだったが後半戦に入り2敗(3勝)喫し結局今場所の13勝は夢と散ってしまった。
久方ぶりの日本人横綱誕生も同じく夢と散ってしまうのか?
可能性は本当に薄くなってしまったが12勝でも優勝すればどうだろう。
稀勢の里関には1%でも可能性がある限り最後の最後まで頑張ってもらいたいと思う。
今日の対日馬富士戦だが一体どちらが横綱でどちらが大関なのか分からないような取り口だった。
稀勢の里はあくまでもチャレンジャーなのだからもっと攻める気持ちとなりふり構わぬスピードが欲しかった。
大関が横綱相撲をやっていてはとても勝てないだろう。
とはいえまだ諦めるには早い。
もしかしたらもうこんなチャンスは2度と来ないかもしれない。
GO!GO!稀勢の里!


昭和時代のテレビ界の功労者を偲ぶ

2016年07月21日 | 日記
昭和期のテレビ界を盛り上げた、いわば功労者と言っていい2人が相次いでこの世を去った。
1人は放送作家やパーソナリティなどで多彩な才能を発揮した永六輔氏だがとりわけ注目すべき才能は作詞だったと筆者は考えている。
「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」「こんにちわ赤ちゃん」などは日本人の心に響く歌として永く愛唱されている。
これからも多くの作品が歌い継がれていくのだろう。
もう1人は「野球は巨人、司会は巨泉」のキャッチフレーズで有名なマルチ・タレント大橋巨泉氏である。
氏の軽妙なトークは司会を務めた多くのテレビ番組で高視聴率を勝ち得た。
そして50代半ばであっさりセミ・リタイア、カナダと豪州の別荘で悠々自適の生活を送っていた。
ただ両氏とも晩年は永い闘病生活を余儀なくされ、そしてほぼ同時期にこの世を去った。
逝去のニュースは夫々1週間ほど遅れて世間に伝えられた。
有名人といえども(いや有名人だからこそというべきか)近親者による密葬と数多くの市民に対する「偲ぶ会」は別々に扱われるようになってきた。
ご遺族の諸々のご負担等を考慮すればこれはこれで望ましい方向だろう。


任天堂の劇的復活に思う

2016年07月20日 | 日記
任天堂といって花札やトランプを最初に連想する人は流石にもう少数派だ。(笑)
1980年代に発売したファミリーコンピュータはまさに世界を席巻した。
しかし栄枯盛衰は世の常、家庭用ゲーム機の市場はいつの間にか任天堂の手中から離れていってしまった。
ところが最近になって任天堂は見事に復活した。
株価はこの2週間で約2倍、時価総額でコンペチターでもあるソニーを上回ったという。
昨日は4000円ほど株価を下げたがこれは愛嬌というものだろう。(笑)
スマホ向けゲーム「ポケモンGO」のヒットが復活の原動力になっているのだがこのサービスの日本上陸はこれからだ。
ということはこの復活劇もまだ序章なのかもしれない。
ただITの世界は変化が激しい。
海外での先行ヒットに慢心することなく家庭用ゲーム機の先駆者として業績の向上に繫げてほしいと思う。