グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

アマゾンの果てしない野望に思う

2017年09月30日 | 日記
以前何度かワシントンDCに出張したことがある。
その時に定宿にしていたホテルの近くにWhole Foodsという食品系スーパーがあったので時折利用していた。
結構大きな店舗でオーガニックを中心に豊富な品揃えが特徴だったように記憶している。
そのWhole Foodsがアマゾンの傘下に入ったと聞いて驚いた。
アマゾンといえばネットの巨人、Whole Foodsはリアルの世界で成長を続ける優等生なのだが・・・。
アマゾンはネットでの生鮮食品販売に注力しているので当初はノウハウ吸収のためにWhole Foodsを、と思ったのだがどうもそうではないらしい。
以前は高級スーパーのイメージだったがこの1か月でディスカウント商品も増えてきたと聞く。
つまりWhole Foods全体にアマゾン色が出てきたようなのだ。
アマゾンはネット・ビジネス強化のためにWhole Foodsを買収したのではなくリアル・ビジネスへの橋頭保としてWhole Foodsを手に入れたものと理解している。
アマゾンの果てしない野望を目の当たりにした思いである。


降って湧いたような解散総選挙のスタートに思う

2017年09月29日 | 日記
「ヒョウタンから駒」のように降って湧いた解散総選挙がいよいよスタートした。
首相は党本部の選対本部会議で「選挙のために集まって看板を替えた政党に日本の未来を任せるわけにはいかない」と述べていたがその気色ばんだ口調は7月の東京都議選におけるたった1回の街頭演説を思い起こしてしまった。
恐らく首相の脳裏に都議選惨敗の悪しきイメージがよみがえったのではないか。
さて与党との思わぬガチンコ勝負となった「希望の党」も大急ぎで臨戦態勢を整えるが見通しはさほど楽ではないだろう。
できるだけ多くの候補者を擁立したいのはやまやまだが「民進党とは合流とは考えていない」というスタンスには権力闘争の匂いが充満している。
それにいくらスーパーウーマンでも都知事と国政政党トップの2役をこなすのは至難の業だ。
「急ぎ過ぎ」なようだがチャンスはそんなに多くあるものでもない。
結末は「神のみぞ知る」ということだ。

選挙情勢の急展開に思う

2017年09月27日 | 日記
首相の解散宣言も急だったがその後の選挙情勢はそれ以上に大きな変化の兆しが出てきている。
なんと誕生早々の希望の党が野党第1党である民進党を吸収し来るべき選挙に3桁の候補者を擁立するということだ。
民進党のどれだけがこの新党に参加するのかまだ不透明だが希望の党にとっても民進党との合流がなければいきなり3桁の候補者というのは困難だったろうからこの結びつきはいわば必然だったかもしれない。
さて受けて立つ自民党はどんな気持ちでこの動きを見ているのだろうか。
気になるのは今回の首相の解散宣言が今ほとんどのメディアから批判を受けていることだろう。
「大義なし」「政権延命」「森友・加計問題隠し」など政権批判一辺倒で擁護派はごく少数なのだ。
首相自身反論に終始するも効果は乏しい。
首相が勝敗ラインとして掲げていた過半数233は仮にクリアしたとしても現有議席を40、50も減らすことがあれば政権維持は難しくなるに違いない。
もしかしたら我が国も二大政党制が戻ってくるのかもしれない。
1強体制が良くないということもよく学んだはずだ。

都知事の国政政党立上げと代表就任に思う

2017年09月26日 | 日記
東京都の小池都知事が都知事に就いたまま新たに立ち上げた国政政党の代表に就任した。
国政政党の立上げについては既に都知事側近の衆院議員が設立に動いていたので都知事は当面は後見人として見守っていくものと推測していた。
ところが、ところが、「とても番頭には任せておけない」とばかりに、よりによって首相の解散声明当日に代表就任を名乗り出た。
都知事の業務軽視を疑われるのではないかとついつい心配してしまうが都知事自身は「今が勝負時」と判断したのだろう。
なんといってもこの期を逃せば次は都知事任期満了時だからねぇ・・・。
困ったのは公明党だろう。
都議会では都知事と手を組んだのだが国政レベルではそうはいかない。
結局都議会ローカルの蜜月時代ははかなく散ってしまった。
そういえば都民ファーストの会も必ずしも一枚岩ではなくなっている。
小池都知事の国政への軸足移しは無論都知事にとってチャンスでもあるが一方でリスクも含んでいるのだ。
「二兎を追うもの一兎を得ず」という・・・。

大相撲・日馬富士の大逆転優勝に思う

2017年09月25日 | 日記
大相撲・秋場所は横綱・日馬富士の大逆転優勝で幕を閉じた。
日馬富士は序盤戦で星を取りこぼし唯一出場した横綱としてのプレッシャーは相当なものだったろう。
一方もう一人の主役だった大関・豪栄道も何度目かのカド番でプレッシャーの度合いは似たようなものだったと思うがこちらの方は前半集中力を切らさずカド番は余裕をもって乗り切った。
ただ問題はこれからだった。
カド番をクリアして心の中に自分も気付かない緩みが生まれたのではないか。
それが終盤戦勝ち星3差が一気に詰まった遠因になったのではないかと考えている。
本割りを終え優勝決定戦を控えた日馬富士は控室で弟子の力士を相手に丹念なぶつかり稽古を行っていた。
この時豪栄道はどんな準備を行っていたか詳細は知らないがこの瞬間日馬富士の大逆転を予想した。
日本人力士がほぼ手中にしていた栄冠を逃したことは残念至極だが日馬富士のどんな逆境にあっても決してあきらめない姿勢は多くの相撲ファンの心に響いたはずだ。
日馬富士、おめでとう、そしてありがとう。
豪栄道は今場所の出来事を糧に来場所リベンジを図ってほしいと思う。

「転職 経験・年齢不問時代」に思う

2017年09月24日 | 日記
長らく就職難時代が続いていたと思っていたらいつの間にか時代は変わっていた。
昨今の転職サイトは「未経験者歓迎」が募集の71%を占めるという。
ついでに言えば年齢条件も大幅に緩和され中高年も採用対象となっているようである。
新卒者でもなかなか就職口が見つからず「就職浪人」という言葉もまだ記憶に残っているが今やほとんどの職種で人手不足が厳しくなっているとのことだ。
無論「人余り」より「人手不足」のほうがいい。
ここまで景気が回復してきたのだろうか?
団塊世代の大量退職が影響しているのかもしれない。
宅配ドライバーの逼迫が他産業にも影響しているのかもしれない。
一部の製造業では生産現場の国内回帰が出てきているようである。
それにしても、それにしてもだ、人手不足の肌感覚はイマイチだ。
1990年代初頭のバブル崩壊以降続いた「失われた20年」は日本経済の労使間の双方に様々な変化をもたらした。
労働流動性の高まりや非正規雇用関係の台頭がその代表的なものだ。
その中で求人側にどこかで労働力の使い捨て感覚が残っていないだろうか。
時は今、政府主導で働き方改革が進行中である。
いいチャンスだ。
人手不足の今こそ真の働き方改革、新しい労使のあり方を実現して欲しいと思うのである。




久しぶりにハンバーガーを満喫する

2017年09月23日 | 日記
先日六本木まで出かけた折に以前から気になっていたハンバーガーショップに立ち寄ってみた。
行先は「shake shack」の外苑いちょう並木店なのだが気になっていた理由はそれまで何度か通りかかっていた国際フォーラム店がいつも長蛇の列でその盛況の理由を確かめたかったからだ。
いちょう並木店に行ったのは夜7時半ごろでさすがに行列はなくすぐ食にありつけそうだった。(笑)
店舗のレイアウトはゆったり目、これは単独路面店ならでは、だろう。
オーダーカウンターから広めのキッチンが見渡せるのもいい。
ホールは屋内、屋外が階段を介して一体化しておりシーズンにはいちょうの紅葉が手に取るように楽しめそうだ。
なんとホールの片隅には来店客が自由に使えそうな卓球台もあるではないか。
オーダーの際に驚いたのはカフェ定番のコーヒー類がメニューにないことだった。
機会損失などはないのだろうか・・・?
それはそうとして筆者はこのところ健康上の理由でハンバーガーを避け気味だったがこの日はさすがに禁を解いてかぶりついた。
久しぶりに食すハンバーガーの味は格別だったことは言うまでもない。




悪い夢にうなされる

2017年09月22日 | 日記
最近よく夢を見る。
それもいい夢ならいいのだが圧倒的に悪い夢にうなされることが多い。
時代背景はリタイア以前の在職中であることが多い。
例えば「思い通りに業績が上がっていない」とか「職場の人間関係に悩む」とか・・・、そんな類の話が多いのである。
振り返ってみると筆者は在職中あまり大きな悩みや心労などどちらかといえば無縁だったと思っている。
それなのにリタイア後睡眠中の話とはいえ頻繁にストレス社会に押し戻されるとはどういうことなのかと思ってしまう。
「人は誰でも現実と夢の中でプラス・マイナスが相殺される。結局は公平に生かされているのである。」という話を以前聞いたことがあるがこれは科学的根拠に欠ける。
とはいえ悪い夢にうなされるのはたとえ夢の中の話とはいえ勘弁してほしい。(笑)
熟睡するのが最善の逃げ道なのかもしれないがこれがなかなか難しい。
就寝直前の飲食は控えるとか、適度の疲労感を意図的に作るとか、いろいろ工夫しているが確たる成果は得ていない。
睡眠導入剤のお世話にはなりたくないしねぇ・・・、結局悩みは尽きないのである。(笑)

政治を私物化する首相に思う

2017年09月21日 | 日記
かって何代の首相を見てきたか分からないが現首相ほど政治を私物化している例は見たことがない。
いわゆるモリ・カケ問題もそうなのだが今回の突然降って湧いたような解散騒動もそうだ。
先月それまでの不適格な閣僚にようやく見切りをつけ「仕事人内閣」を発足させたにも関わらず所信表明もないまま国会解散などあきれてモノも言えない。
新閣僚の選定や任命は一体何だったのか。
「仕事人内閣」とは一体何をしようとしたものだったのか。
せっかく総裁3選の道を開き長期政権の礎を築いたのだが思わぬ逆風で危うくなってきた。
ここは「やはり国政選挙で失地回復を図らねばならない」と考えても不思議ではない。
そのためには野党第一党である民進党が大揺れで且つ都議選の宿敵だった何とかファーストの会も準備が間に合わない「今」しかないと判断したのだろう。
「なに、たとえ大義などなくとも後からくっつければいい」とまぁ、こんなところだろう。
それにしても活躍の場を一瞬にして奪われた新閣僚はこのニュースをどう聞いたのだろうか。
口を揃えて「解散権は首相の専権事項」と述べていたようだがこんな消極的アグリーメントしか言えないようでは選良としてあまりにも情けない。
「解散は大義ありき」なのである。

スーパーヒーローなき広島カープの優勝に思う

2017年09月19日 | 日記
広島カープが昨日の阪神戦で勝利しセ・リーグ2連覇を決めた。
昨シーズンでチームの精神的主柱だった黒田が引退、大きな補強がなかっただけに正直に言って優勝するとは予想していなかった。
ところが、ところがチームは黒田のDNAを引き継いだのだろうか、一段と粘り強くなったように見える。
監督やコーチ陣の指導の結果なのだろうか、それとも選手層から自己研鑽から生まれたものなのだろうか、組織論に関心を持つビジネスマンには興味が尽きないのではないか。
それともう一つ、昨日の試合を見ていてふと今年のMVPは誰だろうなどと考えてしまった。
長らく4番を務めた鈴木が最後まで続けていればあるいは選出されたのかもしれないが残念ながらケガのため途中で戦線離脱を余儀なくされた。
ゆえにホームランではエルドレッドに、打点では丸に追いつかれた。
さらにその後4番に座ったのは松山だった。
投手は、といえば勝ち頭は薮田だがそれ以外にも岡田や大瀬良、九鬼、野村などの貢献も大きかった。
それに優勝を決めたときにマウンドにいたのは守護神の中崎だった。
結局広島はずば抜けたヒーローは存在しない、いわばチーム全員で勝ち取った優勝なのだ。
こういうチームは強い。
個人の出来、不出来に左右されないからねぇ・・・。
ちょっと気が早いが来シーズンも優勝候補の最右翼だ。(笑)